京都の西、桂川の近くにある梅宮大社(うめのみやたいしゃ)は梅の名所で知られますが、6月も見事です。花菖蒲(はなしょうぶ)とアジサイが、これでもかと言わんばかりに花を咲かせます
- 回遊式の庭園「神苑」は水辺が美しく、京都でも有数の四季を通じて楽しめる花の名所
- 6月半ばに例年、花菖蒲とアジサイの満開の競演を楽しむことができる
- 境内で買われている猫を目当てに全国から猫好きがやってくる、とても癒される境内
観光スポットとしては知名度が高くないこともあり、混雑することなく快適に境内を楽しめます。嵐山からも近いです。
梅宮大社は、飛鳥時代から平安時代初めにかけて藤原氏と共に権勢をふるった橘氏の氏神です。創建は奈良時代にさかのぼると考えられ、平安時代の初めに嵯峨天皇の皇后となった檀林皇后(橘嘉智子)により現在地に遷祀されたと伝わっています。
平安時代の半ば以降は橘氏の衰退に伴って社勢も衰えますが、例祭・梅宮祭は続けられていました。
本殿
現在の境内はおおむね元禄時代の再建で、本殿には重厚感があります。近隣の松尾大社と並んで祭神が酒造の神であることが知られています。子宝に恵まれなかった檀林皇后が祈願すると仁明天皇を授かったことから、子宝の神としても人気です。境内にはまたぐと子宝に恵まれる「またげ石」もあります。夫婦で祈祷を受ければ”またぐ”ことができます。
【梅宮大社 公式サイトの画像】 またげ石
曝睡中
境内のいたるところに猫がいます。「飼い猫なので餌をやらないでください」と境内の入口に張り紙がしてあるくらいです。神社や寺に動物がいると、とても心が和みます。奈良公園の鹿がその最たるものですが、京都では他に効いたことがありません。狛イノシシのような動物の石造なら守護神として祀られているため多種多様ありますが、本物がいるのは梅宮大社くらいでしょう。
神苑を埋め尽くす花菖蒲
神苑は有料エリアです。ゆっくり水辺や花畑を回遊します。花菖蒲やアジサイは水辺が似合います。湿地帯に咲く品種であり、初夏の明るい陽光を浴びて生き生きと花を咲かせている様子を見ていると、本当に元気が出てきます。水辺に高密度で植物が密生している空間は、まるでモネの絵「睡蓮」の中にいるようです。
花菖蒲とアジサイ、共に品種が多いのがこの神苑の特徴です。様々な色の花が群生していてとても華やかです。水辺と組み合わせた写真はまさに6月のSNSにピッタリです。
【梅宮大社 公式サイトの解説】 花菖蒲
【梅宮大社 公式サイトの解説】 アジサイ
亀も癒してくれます
梅宮大社の花菖蒲とアジサイは、大きな空の下の水辺の近くで楽しめることが最大の魅力です。紫外線や暑さ対策をしっかりしておけば、とてもよい思い出になると思います。松尾大社や嵐山とセットで回るのも面白いでしょう。
こんなところがあります。
ここにしかない「空間」があります。
山椒は夏がうまい
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<京都市右京区>
梅宮大社
【公式サイト】 http://www.umenomiya.or.jp/
神苑
原則休館日:なし
入館(拝観)受付時間:9:00~17:00
※神苑以外の境内の拝観に条件はありません。いつでも無料で拝観できます。
◆おすすめ交通機関◆
京都市バス「梅宮大社前」下車、徒歩1分
阪急嵐山線「松尾大社」下車、徒歩10分
JR京都駅から一般的なルートを利用した平常時の所要時間の目安:00~00分
京都駅→地下鉄烏丸線→四条駅→四条烏丸Eバスのりば→市バス3系統→梅宮大社前
【公式サイト】 アクセス案内
※京都駅から直行するバスもありますが、地下鉄とバスを乗り継ぐ方が、時間が早くて正確です。
※この施設には無料の駐車場があります。
※イベント開催時は、道路の狭さ/渋滞/駐車場不足により、健常者のクルマによる訪問は非現実的です。
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