ビタミンDのガンへの作用については、多くの観察に基づく研究や二重盲検試験が実施され、報告されています。Paulette D. Chandler博士らの研究によると、2,5871名の被験者での無作為二重盲検臨床テストでの分析では、ビタミンD3を投与すると、正常な体重群では最も強い進行ガンの発生リスクの減少、体重オーバーで肥満している被験者群では、進行ガンの発生リスクが見られ、コホート研究では、進行性ガン(転移性、あるいは致死性)の発症が減少しました。博士らのこの発見は、ビタミンD3(卵黄、肝油などに含まれる栄養素)はがん診断を受けていない成人では、進行ガンが進行するリスクを減少さす可能性があることを示唆するものです。このビタミンD3の防御効果は、治療していない、BMIの上昇していない被験者群では明白です。
また、JAE Manson博士によると、観察に基づく研究では、ビタミンDは、初期の進行ガンに対してより、ガンによる死亡に対して、より強い防御効果をもたらすことを示唆しています。
Medical Frontiersによると、日本の研究者等は、ビタミンD2の骨強化作用のメカニズムを解明し、ビタミンD2のガンに影響する可能性は、さらに明らかになりつつあります。ビタミンD2は、ある種のタイプのガンに有効なことが明らかになっています。研究者等は、ビタミンD2(椎茸などに含まれる栄養素)の豊富な椎茸の調理法を紹介しています。日本には、椎茸が豊富に採れ、茸類からもビタミンD2を摂取できます。更なる研究が待たれます。
References
Paulette D. Chandler, et al. Efect of vitaminD3 supplements on development of advanced cancer. Oncology Nov18, 2020
The power of vitaminD: From Osteoporosis to cancer. Medical Frontiers. January15,2024
JAE Manson, 2019. VitaminD supplement and prevention cancer and cardiovascular disease
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