ガンの恐怖と共に、心臓疾患、脳血管疾患も人類にとって、戦争と共に恐怖の原因となっています。今回は、栄養素のビタミンとこれらの疾患との関係について考えて行きたいと思います。
Stone博士によると、一日にタバコを一箱吸う喫煙者は、年齢に関わらず非喫煙者に比べて、脳・心臓疾患の罹患率と死亡がが約2倍であり、また、不飽和脂肪酸類は、酸化されると動脈硬化の原因である過酸化脂質になります。ビタミンC(還元型ビタミンC)と天然型ビタミンEは天然の抗酸化栄養素で、食品とサプリなどで十分これらを摂取すれば、脳・心臓血管系疾患に対し防御力を高める、と報告されています。ビタミンEのほうがもっと重要であるけれども、ビタミンCもまた重要です。ビタミンCとビタミンEを肝臓や腎臓に負担をかけない適正量摂取するなら、早老の予防になるし、現代人のように多価不飽和脂肪酸の多い食事習慣の人では、これらのビタミンは、特に多く摂取する必要があります。血中悪玉コレステロール値の高い人は低い人に比べて、脳・心臓血管系疾患の発生率が高い、と報告され、動物性脂肪のの高摂取は血中悪玉コレステロール値を高めます。なお、ジンター博士とスピットル博士らは、ビタミンC(還元型ビタミンCのこと)の摂取量を増やすと血中悪玉コレステロール値を下げる、と報告しています。
また、別の研究では、ナイアシン(ビタミンB3のこと)の摂取量を増やすと、血中悪玉コレステロール値を下げる、と報告しています。コードキン博士は、冠状動脈・心臓疾患の発生率と砂糖の消費量の関係を研究し、1年に73kg以上の砂糖を摂取する人は、1年に27kg以下しか摂取しない人に比べて、どの年齢でも冠状動脈・心臓疾患に罹る率は、16倍高いと報告しています。
References
Earl Mindel's Vitamin Bible, 1982
Stone,I. (1972) The healing factor:VitaminC against disease. Grossetand Dunlap. New York
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