教育研究会に行って、皆に挨拶したいと、席に座っている彼女の肩に触れながら話している、彼女は、一か月に一度しか、集まらないわよ、と。私は傍にいる、私と同じサークルの仲間に何か言っている、そこで終わった、在学中におこなわなかった、今思えば、一緒に、お互いのサークルに行って、恋人だと、知ってもらっておくべきだった、誤解を防せぎ、間違いを起こさず、彼女の希望どりの、二人の人生になるように、彼女が、在学中に私から体験した、さみしさ、虚しさ、やるせなさ、苦悩、を私が、毎日体験して、夢を見ている、どんなにつらかったか、必死に、追いかけてくる彼女の気持ちが、今になってわかるような気がする、なんてことをしてしまったんだろうか、人として、恥ずかしい、以心伝心は、言葉にして、初めて、現実に、未来に、なる、過去は、反省しかできない、検証の材料には、一人りではできない。相思相愛なら、短気ではいけない、一人で思い込んではいけない、最も優先しなくてはいけないのは、彼女の思い、思惑をもって、何気なく近づいてきた友人と称する者とは、離れなくてならなかった、思惑を現実として実行した者は、これから、私とは別の、航海をするだろう、自分の意志で、制御できない目的地にむかって、そこは自分が望む目的地とは別世界、私には、どうすることも出来ない、ただ、遥か遠くから、感じているしかない、私が、手をさし伸ばせる世界ではない、はるかに次元が違う、私がいる、空間ではない、私には救えない、私には、限界がある、