朝8時、熱気を感じる、じりじり気温があがっていくケース、人との出会いは大切に、は、人によっては、近づいてきた人を見極めなくてはならない、と、読まなくてはならない、そうしないと、すでに出会った大切な人を失う、ことになる、西面順子さんと出会い、彼女に交際を申し込まれ、相思相愛の男女が生まれ、ともに歩み始めた、西面さんは、ともに航海を始めたといった、いつの間にか、気が付いたら、手島隆雄という男が、私の一番の友達になっていた、ずーと気付かなかった、宴会の時にその本性を現した、私には、小野田さんが、好きだと、言って、安心させ、宴会の時には、小野田さんには見向きもせづ、真直ぐに西面さんの席に向かい、西面さんの隣が空いている、と全員に聞こえる声をだし隣に座り、会場内に響き渡る大声で、中川、西面さんについでもらったぞ、の一声、お前は、西面さんに、ふられたぞ、の意味、虚しくなり、寂しくなり、悲しくなり、うつむいてしまった、そこに、彼女の、私、つくすほうなの、と声が聞こえてきて、いたたまれなくなり、席を立った、この時のために、手島は、私に近づき、機会を待って、周到に準備していた、と、ずいぶん後になってからわかった、彼女も、私の友達だと思って、警戒していなかった、まず、私と西面さんを別れさせる、という彼の作戦に、気が付いていなかった、巧妙だった、女性に、手島の写真を、見せたことがあった、女性は、この人は、と言って、口をつぐんだ、数か月後に、その時の事を、聞いた、普通女性は、こういう人相の男とは、関わらない、と言った、不細工な顔立ちではない、私には、ごく普通の顔立ちに見える、顔立ちではなくて、顔の表情に悪意が現れている、ということだという、私には、わからなかった、教室では、隣同士になるので横顔しか見ていなかった、小野田さんは、私と同じサークルなので、手島が、好意を持っていると、話した時に、何も言わずに、いやな表情をしていたのを、思い出していた、小野田さんは手島の本心・本領を、見破っていたのだろう、女性は、男よりはるかに、優れた観察力を持っている、西面さんは、手島が私の友達という先入観で、女性本来の観察力をなくしていたのだろう、私が事前に、手島の本心を見破る気持ちがあれば、お互いに誤解しあって別れるという道、彼女が言う別の航海を、することはなかった、西面さん、俺と結婚する、と言えば、二つ返事で、する、と、わかっていながら、また、中川さん、私と結婚する、と言われれば、する、と即答すると決まっているのに、西面さんの判断に、任せればよかった、結婚すれば、女性の判断のほうが、正しいことのほうが、多いだろうから、私と西面さんの場合は、早くに、交際していることを公にして、邪心を持った者を、封じ込め、将来に向かって、躊躇なく進むべきだった、夕方、多少時間があったので、果樹の消毒、鈴虫、コオロギの幼虫が、姿を現し始めているので、控えたいが、カミキリムシの姿を見たので、巨峰の木が全滅する可能性がある、