RURUのひとりごっち

「博多にわか」な「独り言」と「ごちそうさま」を鍋に放り込んでなんだか煮てみたら・・・ひとりごっちが生まれました。

裏の遺跡に イマス

2009-02-25 00:56:22 | そうさくらん
ころがる石は転がりすぎて
遺跡に着きました
流れ星流れ落ちました
5と√3階の穴蔵には
セミの抜け殻が
落ちています
たぶんセミににた巨大アブです
自分の抜け殻か
と眺めているのは
誰なのか?

推定1400万種の生き物が
地球上に暮らしている
1/14000000 なのか
そうなのか

今日
思いながら暮らすことにした

すっとこどっこいの秋に愛を告げる神経伝達物質

2007-11-19 15:56:47 | そうさくらん

(裏の雑木林じゃあ~秋がけぶるんだよ~すっとこどっこいめ)


海をみる
海がみたいと思う
打ち寄せる波のように
生まれるひと、ひと、ひと
生まれるが
生まれたとたん
平等に一秒一秒死に近付くから
究極の無駄な存在ともいえる
平等に死につつある
この差別的社会で
平等のなんたる無駄遣い
と秋に思う

馬に生まれて
たてがみを逆立て
走る秋はいい
ひとには
すっとこどっこいな秋
紅葉が海の日没の夕焼けの
波の花のキラメキのごとく
かがり火のごとくに
けぶって
時をたてている
秋なんて秋なんて

ぱさりぱさりと時を鳴らす
時を音に替えて
春のなんたるかを知る
なんたるかを

秋の裏側にいるのだ
春はいつもありがとうを持って
裏っかえしになっているのだ
秋と春はリバーシブル
それなのに夏と冬は
結婚してから裏表がなくなって
結局同化してゆく運命
いずれ冬は夏になる温暖化と共に
結婚は自然破壊に似て
今日
時の裏側で春が死んだ
明日
冬が産声をあげ
一秒一秒平等に死に向う
時の音はすっとこどっこいだ

おっちゃんみかん
カゴひと盛りとだいこん一本
入れてんか
寒いからだいこんも甘うなって
おいしかろ
鍋が
鍋が待っててくれるの
あたしを
こんなにも待っててくれるの
海の香りのする
緑の波うつ敷き布団を
鍋の底に敷いて
今宵のシトネにするの
私は柔らかくアミノ酸の羊水に浸り
柔らかく美味しく美しく
立派なふろふき でいこん
立派なふろふき になるからと
今夜待っててと
必ず待っててと
すっとこどっこいに告げたの
これも愛でしょ
裏返ってて ごめん
これも愛だから
春にさようなら
冬にごめんなさい

神経伝達物質グルタミン酸が
過剰摂取の冬に向かう準備
してください
そしてアゴニストとアンタゴニストも
リーバーシブルです
(あごフェチの人のことでなくアゴニストとは生体内の
受容体分子に働いて神経伝達物質やホルモンなどと同様
の機能を示す作動薬のこと。)


大阪に住む母が市内で
今日引っ越しをすることになり
福岡で同居していた時に置いて行った
ベッドとタンスと額や鏡を送って欲しい
というので
引っ越し屋のバイト娘に
会社に安く頼んでちょうだい
と言った
そしたら自分が担当させられたと
昨日の日曜日
朝から引っ越し屋ユニフォームのつなぎを着て
やって来た(戻ってきた?)
若い女の子二人でしゃきしゃき梱包して
重いタンスも女だけで上手に運んで
集金して
お疲れさん
ご利用ありがとう次に行って来ま~す
と言って帰って行った。
ふうむ、なかなかのグッジョブぶりだ
と喜ぶべきだが
我が家は引っ越しと縁がありすぎて
なんか喜べないのさ
母の引っ越しは15回はゆうに越えただろう
(るるは15回だが)
引っ越しなんて
秋と共に
すっとこどっこいなのさ
渡り鳥には愛はいらねぇ
ギターの一本もあれば
よかったのに
Clip Driveの1本でも持って
旅に出るか~





ホタルもこいも鮎も飛び交う棚田の里へ行こう

2007-06-04 17:53:55 | そうさくらん


前回のブロクで、しとしとぴっちゃんを大二郎って
書いてしまったが誰も突っ込んでくれなかった
大五郎やろがあ
子連れ狼はさ・・・あんた大二郎っていうたら
田中真紀子の同級生たらいう俳優だよ
原田大二郎ってか
ひとりつっこみもなかなか修行がいる。

さて、小倉発祥焼きうどん参戦のB級グルメ選手権
3日静岡県富士宮市で開かれた「第2回B-1 グランプリ」
の結果ですが、13都道府県から21団体が参加したそうです
だし汁にせんべいを入れた「八戸せんべい汁」(青森県八戸市)
やら、木綿豆腐と魚のすり身を混ぜた「とうふちくわ」(鳥取市)
やら、うどん党るるが応援していた、干しうどんを使ったソース味の
「小倉発祥焼きうどん」(北九州市)などなど、よだれもんのメニュウが
いっぱいだったそうです、そして結果はグランプリには来場者の投票で
富士宮市の「富士宮やきそば」が選ばれました
おいおい富士宮で開催でグランプリが富士宮やきそばかい!と
思ったあなた、それはまあご不満もございましょうが
実はこの富士宮やきそばは、青森県八戸市で開かれた
第一回大会に続き2連覇を飾ったというから
おそるべし!なのです。

来年は福岡県久留米市で開かれるらしいからぜひ行ってみようっと
そして打倒!富士宮焼きそばである・・・焼きうどんに市民権を!
である、しかし・・・焼きそばも・・・たしかにうまい・・・のだ。

6月4日は虫歯予防デー
そして
6月5日は世界環境デー
6月6日は芒種である
芒種ってのは、二十四節気の一つ。旧暦5月午の月の正節、
稲や麦など芒(のぎ)のある穀物の種蒔きをする頃。毎年6月6日頃。
天文学的には、太陽が黄経75度の点を通過する瞬間。夏至までをいう。
蟷螂(かまきり)や蛍が現れ始め、梅の実が黄ばみ始める。
でもって、かえるの日でもあるらしい・・・けろけろ。げろげろ。
激しいかえる好きの作家・・・矢島さらが言うので6月6日はかえる記念日
となった・・・・。




ところで芒種の頃といえば「ホタル」なので
土曜日にホタルを見に行った、何処へ?と聞いてくれるなら申しましょう
るる&自転車男が10数年前に設計した福岡県東峰村(小石原村と宝珠山村が合併)
の棚田親水公園というところへであります。
河川関連の仕事が入ったので、事例調査と写真撮影を兼ねての道行
約70キロの道程を24時間ご優待レンタカーチケットを使い
ウィングロードとやらに乗って、福岡市からだと片道2時間って所です。


乱舞するホタルは源氏ボタルの雄であり雌は止まったままお尻の一節を
弱弱しく光らせて2節の尻をセクシーに光らせる男前ホタルを待っている
平家ボタルなどと同じく幼虫の間淡水の中で過ごし、綺麗な水にしか育たぬ
貝のカワニナ等をエサに成虫になるのを待つ。
水の中で育つのはホタル属の中ではめずらしいらしく、
じつは少数派で大抵は陸上にて育つらしい。
秋に成虫になるアキマドボタルや、冬に発光するイリオモテボタル
って種類のもいるらしい。
知らなかったよ、あたしゃ。
ホタルには毒もあるって、しかもシンクロ発光するのよ
この光の元はルシフェラーゼという酵素とATP(アデノシン三リン酸)
ってやつで生物体の反応素過程には必ず使用されるって、哺乳類の
骨格筋100グラムあたり0.4グラム程度存在するんだって
電気うなぎのうな公も結構つかってるね、人間も人魂になって光るのは
ん~ん、これか?でも・・・生きてるうちに光りたいんだけどさ

で、この親水公園を設計した時に減ってきていたホタルの保存と育成
の為、ホタルの育成小屋をつくって、カワニナ等を放流して減ってきている
ホタルを呼び戻そうとのことだった、かなり飛んでたから試みは成功だったね。


(ホタル育成小屋と園内のせせらぎ)


(シモツケの花の香りと滝の水音が子守歌)


この親水公園の目玉は川の水を引き込んで川沿いに棚田風に造った
河川プールである、毎年夏の川開きがプール開きでもある
山や棚田、緑いっぱいの自然の中で安全に水と戯れることの出来る
河川プールは子供たちにはおススメの夏休みスポットなのだ
しかも無料だしね、公園にはシャワー室やレストランの入った施設もある
こいのぼりの形のプールにしたのはなんでかっていうと
鯉の滝登りを見てみたいるるは何気に鯉の絵を描いていました
その後設計を進めるうち、なぜか鯉がこいのぼりに変身
鯉は滝を登りきってその先に広がる空を泳ぐことになるのです。
まあそんなとこやろね、いいわけは


(夏の河川プールの風景)


ホタル祭りには出店とイベント舞台が出現する広場もある
公園の中には小さな滝とせせらぎもあるのであずまやで昼寝という手もある
日本の田舎はまだまだ「いかしてるゼ」というわけです
小石原は民陶村祭り窯元めぐり、宝珠山は棚田にアーチ橋など見所満載
以上。るる提供。夏に向けての田舎情報でした。


(ホタル祭りの屋台のメインは鮎の塩焼き)


(ホタルもこいのぼりも空に飛ぶ)







五月にいよいよ「ちんちんこばかま」CDリリース

2007-05-03 22:50:49 | そうさくらん

(ピラミッド型ティーバッグはジャンピングリーフ)

るるが毎朝飲んでるミルクティーは、リプトンティーバッグである
ピラミッド型である、何故ならピラミッド型だとリーフがジャンピング(笑)
買い置きが昨日無くなり、スーパーへ仕入れに行き、いつものスタンダード?か
あればアールグレイをと思っていたのに、棚を見ると種類がいろいろと増えていて
迷った挙句に、バニラとキャラメルなどという、春爛漫なチョイスをしてしまった
まあいいんじゃないのか、各10個入りだから~20日分ね
今日はバニラを飲みました、ピラミッドの中ではリーフがジャンピングしてます

そして朝は春爛漫でバニラティーだったのに
トイレに入ったら
なぜか今日に限って、便器の汚れがやけに気になり
自転車男も娘もトイレ掃除という言葉さえ知らないに違いない
だから結局は気になる人、るるが、やることになってしまう
そして朝の春色の気分は、トイレ掃除が終わった後は
なんか黄土色の気分に変色してしまって、やれやれじゃ
あたしの春色を返してくれ~、トイレ掃除は交代制にしてくれ~
と願わずにいられよか・・・。

黄土色週間になに思う、砂漠化する地球のことでも考えるか
地球を包む為には、約5.1億平方キロメートルの大風呂敷がいる
7割が海、3割の陸地のうちのその3割が森で、2割が草地
でも毎年
およそ1000万ha(日本の国土の4分の1)の森が伐採で失われ
他方では600万haが砂漠化しているという・・・このままだと
あと40年余りで地球から森がなくなってしまう計算になるって
えらいこっちゃ、どないすんねんエルニーニョ
森がなくなると、いずれ街は土砂に埋まる
自分の穴(ケツ)も掃除できない人間は
いずれ黄土色の土砂に埋まる
「トイレは黄金週間に皆できれいにしよう。」
「・・・・。」

気分を春色に戻そうよ
だからこんなCD出してみました


(近日リリース・ダンサブルルダンサブルル)

今日の歌 

ダンサブル・チェリー
(作詞作曲/るる・ボーカル/るる&ちんちんこばかま)

ダンサブルダンサブルダンサブル
チェリー
ダンサブルダンサブルダンサブル
チェリー

踊りだすのよ 5月の宵に
野鳥のくちばし よけては踊る
種だけ残して 飛び去る鳥に
食われるならば ジャムにして

ダンサブルダンサブルダンサブル
チェリー
ダンサブルダンサブルダンサブル
チェリー

踊りたいのよ カンカンカンと
アメリカンクラッカーのように
あなたとわたしは ふたつでひとつ
鍋の中でも 瓶の中でも

ダンサブルダンサブルダンサブル
チェリー
ダンサブルダンサブルダンサブル
チェリー

踊っているでしょ お口の中で
だっていつも 風のリズムで
若葉がコーラス 太陽が指揮者
雨は楽団 あなたはギャラリー

ダンサブルダンサブルダンサブル
チェリー
ダンサブルダンサブルダンサブル
チェリー
 

(ボーカル・ちんちんこばかま)






永遠の夜明け前

2007-04-19 11:14:59 | そうさくらん

(川に映る街にも夜が来る)



永遠の夜明け前     (るる)

人が殺される。
自由の名のもとに。
銃社会イコール核世界である。
人殺しの道具が自由に手に入る社会は
核爆弾を自由に持てる世界である。
地球をほろぼすのは人間の劣等感かもしれない。
けれど銃や核を持って得られる優越感はすぐに恐怖感に変身する
誰がこんな社会、こんな世界を望んだんだろうか?
本当に必要なのは人より劣っていても笑っていられる平常心だろうか?
不平等な世界に耐えうる魂だろうか?
価値観が違うことを認めあっても平和は生まれない
戦争を肯定する価値観を認めることになる。
矛盾に打ち勝つ価値観はどうすれば生まれるのだろう?
人は人の上に人を造り、人の下に人を造った。
それからいつ終わるともない争いが始まった。

昨日殺される夢を見たよ、と
娘が夕食のお好み焼きを食べながら言う
「銃で撃たれた夢、血がどんどん流れ出て、
でも死ななかったから、今度はナイフで刺されそうになった、
それはいや!と言ったら、体が溶ける薬をかけられたけど、
でも死ななかった、ちょっとこのへんが溶けてきてたけど
と笑って、両頬をさわった。
でもまだ生きてた・・・生きるぞ!って、思ったの。」
お母さんこんな夢を見たよって・・・言った。
夢の中でもしぶとく生きてくれてよかったよ!
と、母は思う。
愛は不確かで、妖かしで、うさん臭い言葉だけど
愛に関するすべての曖昧な形容詞を払拭して
わずかにでも確かな愛の幻想にすがりついて
なにが悪い。
と、開き直って気がついたら朝だった。
そして、また永遠の夜明け前がやってくる。









151回記念・春なのに土木な女と秋の庭

2007-04-01 13:22:32 | そうさくらん

(秋の小さな庭~スケッチ~)

今日は第151回目のブログ更新記念日です。
え?150回目じゃないのって?
まあ4月1日で151って、丁度いい感じなので・・・。
いや~こんなに続くなんてね
なんか日々の気になることや、覚えておきたい昔のことや
お気に入りのもののことや、家族や暮らしのことをしまっておく場所として
なんとなく始めたブログだけど、約7ヶ月たって、振り返ってみても
こんなに続くとは本当に思わなかった。
だいたい3日坊主でアバウトな性格のるるは
取り柄といえば仕事が早いこと
だが
なぜ早いのかといえば、早く終わって
「ぼ~っと」していたいというのが
理由である、それ故やらねばならぬことは早く済ませようとがんばる訳で
自分で言うのもなんですが、段取りはなかなかのもんである
そんなるるが「ぼ~っと」できる時間を削って日記を書くのは
かなり画期的かもしれない、日記というより手紙に近いから
きっと続いているのかなあ、たま~にコメントも貰えるからね

それに文字を書くのは苦手だし、悪字というか下手な字をみたくないし
指1本でも活字が目の前に現れてくれるって本当にすごいよね
漢字もほぼ辞書いらずで変換、変換、だけだしね、体調が悪くても
指に怪我さえしなけりゃ結構、体力いらずだし、
これが仕事だとダメだけど・・・。
仕事だとパソコンを使ってでも体力気力が必要になるのよね

さて、150回記念は、なにを玉手箱にしまっとこうかなあ~。

高校、大学と8年間、男90%女10%てな環境で勉学に励み
大学時代には山に2ヶ月籠ってドーム屋別荘を建て
卒業設計は韓国のクーデターに散って消え、卒業はしたものの
就職難民になり、大学に1年居残って、更に男前に磨きを掛け
そして就職、コンビニエンスストアーな年中無休状態の
設計事務所勤務で肉体を痛めつけ、7年間勤めた後、退職し、
退職と同時に結婚し、1年半で子作りと同時に会社を作り、
ながら族だよ相変わらず・・・。
臨月で引越しをし、その前も、その後も引越し三昧の
どたばたハードな人生
そんな人生の中でもやっぱり土木作業員な時間だった
「あの秋の話」
も玉手箱に入れとこうと思う。


(秋の小さな庭~PLAN~)

2002年の秋のことである、長崎ハウステンボスが主催の
「スモールガーデンコンテスト」に応募した自転車男の案が
数多くの案の中からみごと審査を通過し
ハウステンボスの広場に3組の庭師たちが集まり、
それぞれが設計した、小さな秋の庭を3泊4日間で施工、
その後の審査で優勝者を決めるという試みに
参加することとなった。
選ばれた3組が予算を50万づつ貰って
設計案に必要な材料を調達
交通費宿泊費もその予算内でというものだった
これがかなり厳しい設定だった・・・。
というのも
この庭デザインに自転車男は循環式の流れを入れていたためである。

他の組のデザインには流れなどなかった・・・これが予想外に辛かった
我が組の人員は自転車男、るる、その当時の事務所のスタッフの女性
と当時中学生1年の娘の女3人と
男性は自転車男ひとりの4人の土木作業員だ。
てんやわんやで土やレンガや流れの設備、防水シートは業者に寄付させて
ベンチや橋などもろもろ材料を集めて、トラックを借りて、
自転車男の実家にポンプを沈める火鉢も借りて
植木屋で植木を仕入れ、メインの植物である秋の花に
ヒガンバナを選んだのであるが、苗しか調達できないため
田んぼに野取りに行き(これが結構土と根が固くおおごとやった)
土を掘りいためぬように包んで、枯らさぬように保管し運ぶ

ハウステンボス近くの安ホテルに泊まっての、3泊4日の肉体労働ツアーである

時間制限があったので、我がチームはかなりの突貫工事?で
作業を進めねばならなかった
るるは大学時代のあの別荘ドーム施工のことを思い出しつつ、
今度は「庭かい・・・。」
と思いつつあえぎあえぎ土を運び
中年女は土留めレンガを積んだのだった。
他の2人の女作業員は若い、自転車男でさえ、るるより1つ若い
だから多少動きが悪くても仕方ないじゃないの
なのに、キツそうに土を運ぶるるを若いやつらは鼻で笑う風情
いくらるるが若く見えるからって・・・(笑)
もうちょっと先輩を敬えよ、君らもるるの年になったらきっとわかる。
と言いたいが、るるの年には多分、彼女らは土方仕事はしないだろうなあ
って思いました、ちょっとちょっと~つまんないのである。

この庭造り。
図面屋家業だけじゃだめなんかい?
やっぱり実際に造ってみなきゃねえ
って
言う殊勝なことでなく、単に優勝賞金が欲しかったのが発端なのですが
結果は一等賞は該当者無し
我がチームは2位銀賞を獲得・・・だから
トロフィーと名誉?だけで賞金は貰えなかったのだった。
でもにわか土木作業員にしてはよくやったと思うのよ、
仕事の合間に準備したんだもの、しかも2位入賞だし優勝者がいないくらい
審査もシビア~だったわけだしね。


(本棚のカップには汗と汗の記憶がある

その庭は数ヶ月ハウステンボスの広場に展示されて、その後、会期終了時に
再び撤去に行き、前に住んでいた家の庭に材料を持って帰り、造り変えて移設した
「彼岸の庭~続編~」として再生(リ・クリエイション)されたのだった。
そして時々近所の住人とお茶会をし、赤鬼さんも青鬼さんも喜びましたとさ。
今は、次の住人さんの庭となって約2年、どうなっているのか一度見に行って
みたいと思うのだけど・・・。

作業日誌大公開です。
クリッ~ク


小さな秋の庭~彼岸の庭~





創作日本昔話(白狐の耳飾り)

2007-01-02 01:41:23 | そうさくらん


白狐の耳飾り  (るる 1978年)

なんもつまらん話でな、そんでも聞いて行かれてくだんさい。
むかし、むかしなたいそう昔であってな。

ここら河内の国には白狐がおりまして、たいそう真っ白な毛並みをしておった
雪の化身であろーと言われとったな、そうでな。
なんでか知らんがの、雛の節句の頃にめずらしく雪など降る年があるとな
この白狐が村の入り口さ、あらわれよって太鼓たたきよりますそうでな。
その音色が、なんともいえずかわいらしゅうてな子供らがうれしがりよって
雛壇からひしもちやあられやつかんで白狐に持っていってやりよります。

そら、雪、降ったときにしか、来ましまへん。



葩餅(はなびらもち)が好物でな、そりゃかなりこれが好物でな
一つ持っていってやるとな
大きな音でどおんどおん、二つでどおんどおん
どおんどおんいうてな
太鼓たたきよる。

葩餅云うんは、薄くまるくのした白餅にな、小豆汁で赤く染めたひし形の餅を
重ねて、ふく紗牛蒡を二本、味噌飴とともに包んだ上品な餅でな。
村のもんが、餅持っていってやる時にな、子供らが見とって白狐にたずねよります。
「葩餅うまいか、うまくねえか。」
てたずねよります。
白狐は太鼓どおんと鳴らすだけでな、返事でけるはずありまへん
ほんだら子供らの中で、かわりに返事しよるんがおってな
「食ったことねえす、食ったことねえからわかりましぇん」
いうてな言うて笑いよります、そうでな。
葩餅は仏さんにそなえたり、お祭りなんかに神さんにあげるために
作ったもんでありよりますから、村の人間は食ったことねえし
まして子供の口に入るっちゅうことはねえす。




葩餅もろうてな白狐はどおんどおんいわして帰りよります。
白狐は雪が積もらんだったり、やんでしもうて長いこと下界におると
真っ白な毛が茶色になってしまうから、すぐに消えてしまうんや
いわれてました。

そっから何年も、雛祭りん時に、雪は降らしまへんなんだ。
ほんで白狐の太鼓も聞くことがなかったす、そいがあれはな
米もようとれんと、皆貧しい正月を越してからの雛の節句にな
雪が降りよりまして、そらようさん降りよりまして朝起きたら
畑も田んぼも、村の屋根もまっ白じゃった、そうでな。

こりゃ、白狐のしわざじゃ、そうにちげーねえ、いうとりますとな
案の定、どおんどおんいうて、太鼓の音聞こえよりましてな
村のもん皆で、村の入り口さいってみよりますとな、ほらまあ驚いたことに
白狐がよったりも集まって、耳に桃の花の飾りもんつけて踊っとります。



太鼓の音にあわせてな、楽しそうに踊っとります。
それが、白の中にうっすらと桃色した、ほれあの葩餅の色でな
それは大きな桃の花じゃった、ほんに美しゅうて皆心がなごんでな
ほんにな、米も不作でようとれんと、あんまり楽しい年越しやなかったもんで
皆うれしがってな、きれいや、ほんにきれいやなあ、言うて
一緒になって踊りよりました、そうでな。

太鼓にあわして、一日中踊って、踊って、雪まみれになりよりまして
村のもんも、白狐みたいにまっ白になって、それみてまた、皆うれしがって
笑いころげましてな、ほんに楽しい、雛まつりであってな。

日も暮れかけると、白狐は最後の太鼓、どおんどおん鳴らして
去っていきよりました。

ほんでからな、雪ん中にな、白狐が耳に飾っとった、桃のはなびら 
が落ちとって
よう見よりますとな、それが、葩餅(はなびらもち)であってな
不思議なこってす。



皆踊りつかれて、晩のしたくも忘れ、竈(かまど)に火もありませなんだでな
村のもん皆で、そのお餅見てな、見とってもしかたないで、いただくことに
しましたそうでな、ほんにおいしゅうて涙ながしもって
もったいな言うて、年寄りは食べよります。
若いもんは、ありがと言うて、餅食べよります。
子供がな
「葩餅、うまいかうまくねえか」言うて、たずねよります
「うまい、うまい」言うてまた、皆で笑いよりました。
そんな、はなしです。


(お正月にしかお目にかかれない花びら餅)


未確認ドームは汗と乗りと遊び心の結晶

2006-12-08 23:22:43 | そうさくらん

(大学時代のモニュメント)    (ここがにじり口)

この写真は未確認飛行物体ではなく、るるが大学時代に同学科の仲間と
建築費用を出し合って、春休みに近くの別荘を借りて2ヶ月ほど合宿し
設計施工した木造ドーム型建築物であり夏の家である、土地は借り物だが
中は雑魚寝すれば10人くらいは泊まれる広さがあり、中二階もある
天窓はアクリル樹脂で星も見える
トイレは汲み取り式だが

琵琶湖近くの別荘地だったのだが
登記上山林だったのを宅地に変更する手続きから始まり
計画をし、設計図面を引き、
試作品を学校で組み立て、先輩の指導の下、確認申請を取り
木の伐採、根を掘り起こし、整地をしレベル測量の後
基礎を打って、その上に、本体のドームの骨組みを組み上げ
壁板を張り、窓、庇、扉、をつくり、壁面を塗装し、床板を張り
中二階をつくり、はしごを作り、トイレの穴を掘り便器を置き
流し台も取り付けた。

建築学科の学生で社会に出る前に
建築を建てる経験をしたというのは
けっこう珍しいんじゃないかと思う。
これは良き先輩と、のりやすい仲間達と
たまたま土地を貸してくれた親父さんと
合宿所に別荘を貸してくれた人と
いろんな幸運と皆の行動力の賜物であったと思う

メインのメンバーは7人だったと思うが、施工中現場や合宿所に手伝いに
あるいは差し入れにやって来てくれた人たちは、数え切れずだったなあ


(夏に琵琶湖に泳ぎに)

そうなんです、るるは高校、大学と建築学科だったのですわ
常に9割が男子、女子は1割の世界、むさい、くさい、
やっさいもっさいな
約7年間にわたる学生生活をおくったのですわ。
おまけに就職難民になり、1年研究室に残って学生さんの
世話をしてすごしたのです。

このドーム施工の合宿中は、飯炊きも交代でしましたが
差し入れが底を突き、食費が足りない時は
山取りの意味不明な雑草も、食卓に並べられましたなあ。
風呂は週1回ほど?車でびわ湖畔の旅館に借り湯に行きました。
寒い時期だから臭さも半減でございます。

あれから、うん十年が経ち、みんなちゃんと大人になって
おっさんおばさんになって、
結婚なんかもして、なんとかかんとか生きているのでしょう。

今は全国にドーム型建築があふれていますが
この当時は、ほとんどなくて
この柱も梁もない建築は、とても新鮮でありました
気球のようでもあり、空に舞い上がっていけそうな
そんな気がする青春時代でもありました。

 現場の歌  

土を掘る 啓蟄に
春はまだ来ない

土を掘る 死体はない
あるのは 木の根固くて強い

土を掘る 腰が笑う
そらぞらしいね いつからそこに

土を掘る みみずもいない
まるむしばかり ありんこばかり

土を掘る 道はない
穴がある 昨日までの心もない
ここにはない

古典的微笑 粘土質の笑い
こわばる頬に 伝説の叫び

土を掘る 眠りの森の
遠いゆりかご

土を掘る どこまでも
土を掘る いつまでも
土を掘る 素手で掘る
土を掘る 誰の為の

土を掘る

(19**年 るる)













即興童話・公園のある2本の木の話

2006-11-10 15:48:02 | そうさくらん
「アカシア~の。雨に。うたれて~この。まま~死んで。しまいたい~」
と、歌った関口宏夫人の西田佐知子は最初は浪花けい子という芸名でした、
この時はいまいち売れなかった、売れなくてよかったよ、浪花けい子は
なんば花月風だし、この歌詞のアカシアは針槐(ハリエンジュ・ニセアカシア)
のことです、槐(エンジュ)に似て5~6月に藤に似た白い房状の花が咲き
とてもいい香りがします、若い幹にはとげがあり、ハリエンジュの針の由来
はこれです、剛健で強い木です、成長も早く乾燥にも強く、荒地、開墾地で
も耐えます、花はてんぷらにして食べ、蜂蜜もとれます、若葉は山羊が好み
ます。但し花のてんぷらを食べ過ぎると鼻血が出るのでご用心。


「公園のある2本の木の話」

その老木は、坂を流れる川と神社と半導体工場のすぐそばの公園の中央に、若いハリエンジュの木と並んで植えられていた。
「わたしの知っている南の国にあるヤシという木はねえ、トラを使っておいしいバターを作るんだよ」と老木はいつものようにハリエンジュの若木に話しかけた。
ハリエンジュの木は「ああ!それなら僕も知っていますよ、ブラックマンボだか、ジャンボだかの息子がジャングルで散歩中に、次から次にトラに出会って、赤い上着や青いズボンやみどりの傘やら、底と内側がまっかなむらさきの靴やらを、命の変わりに差し出して、トラたちがそれぞれ、それを身につけて俺様が一番このジャングルで、かっこいいと自慢し合って、けんかになって、ヤシの木の周りをぐるぐるぐるぐる、追っかけあって、そのうちにトラたちはなんだか皆、解けてしまって、バターになるんですよね、それからマンボとジャンボと・・・・そうそう、ちびくろさんぼの親子3人で、ホットケーキという美味しいものを作って、それで、さんぼは169枚も食べちゃうんです。」とハリエンジュ。

「君は・・きみは詳しすぎるよ、だがそのとうりだ。」と老木はちょっと寂しそうに言いました。
「だって毎日のように、僕の足元にシートを広げる母子がいて、そのバター作りの本を広げては、母親に、読んで読んで~というんですよ、その子がね、何回聞いたっけ、5回いや7回だったかなあ、いやでも覚えてしまいますよ。」とハリエンジュ。
「あなたの足元はとてもいい日陰で、風も空気もおいしいですからねえ、私の足元には最近行儀の悪い犬が、おしっこを引っ掛けにくるぐらいで、誰も寄り付きやしません。」と老木はにがにがしく答えた。
「いやだなあ、そんなことはないですよ、それに僕がまだ小さかったころは、とても見事な、薄ピンクのきれいな花をその枝いっぱいに咲かせて、花びらが散ると、僕の枝や葉にその花びらが積もって、ぼくまでうきうきして、あなたの足元は飲めや歌えの大賑わいだったから、ぼくなんかその百分の1くらいの賑わいしかありませんよ。」とハリエンジュは、老木の機嫌をそこねたのかと思い、ちょっと持ち上げるように返事をした。
「いや、そりゃあ私にだって若いころはありましたがねえ、毎年、花の頃はなかなかの美しい枝ぶりに加えて、満開の花はこの辺じゃちょっと有名でしたよ。」とうれしそうに老木。

「しかしね最近は野良猫や散歩イヌや野良犬たちの休憩所に成り下がっていましてね、そこで、わたしゃ考えましてね、もしかして、わたしと犬さんか猫さんたちの組み合わせで、ほらそのマンボだかサンボの本のようにですよ、なにか作れるといいなと考えましてね、きっと評判になって、また皆が私の周りに集まるんじゃないでしょうか。」と老木。
「それはどうでしょうかねえ、それで何が出来るといいんでしょうかねえ」とちょっと意外そうにハリエンジュは言いました。
「そりゃあトラがヤシでバターなら、私は犬猫だからちょっと庶民的に、ラ、ラードなんかどうでしょうねえ」と老木。
「ラード・・・ですか?ふーむ、それならきっとこの町のラーメン屋組合があなたを重宝がって、もしこの公園から古い木を排除しようとする動きがあっても、反対運動の先頭にたってくれると思いますねえ、わたしは。」とハリエンジュはちょっとその老木の考えにうたれて答えました。
「でもなんか、野良猫や犬たちではちょっと役不足じゃないですかねえ。」と老木が不安げに言うと「そりゃここはジャングルじゃないんですし、シマウマもぶち牛もアフリカゾウもいないんですから、でも大丈夫ですよ、私達樹木には特別な力が具わっているって、やっぱり僕の足元で、誰かが読んでる本に書いてありましたよ。」と、ハリエンジュは自信をもって言いました。
「特別な力ですか・・・どうもありがとう、あなたがいて私はとてもたすかっていますよ、もう花も咲かなくなって、栄養分も水分も地面から吸収できなくなってくると、毎日来年の春はここにはもういなくなっているんじゃないか、なんてついつい考えてね、でもあなたが隣にいてくれて、ここ何年も楽しく日々をすごさせてもらってますよ。」と老木は瘤だらけの幹と、乾いた枝をゆらし、そして続けて言いました。

「私はね、若く青々として、新緑も他のどの木にもまけない程、力強くて美しいあなたを見ていて、うらやみもしますが、それ以上に尊いとおもっているんです、そして、いとしいと思ってしまう、それでね、あなたの傍がね、とてもいい気分でいられるんですよ。」
「ああ、もう12時のサイレンが・・・工場の人たちがお弁当をもってやってきますよ」と照れくさそうにハリエンジュは言って、青々とした葉全体に気持ちをこめて大きな日陰を作ります、集まってくるお弁当族のために。
ハリエンジュは少し老木に対して後ろめたい気持ちになって、しばらく無口になりました。
夕暮れになって、人々のいなくなった公園の中央に、夕日に照らされた、大きな瘤だらけの桜の老木と、若葉を茂らせたハリエンジュの木がだまって立っています。

夜、星の出る頃になって、ぽつんと老木がつぶやきました。
「立っているのがあきあきしたよ、もう横になって、君の根元にころがって、若葉やふさふさとした白い花をとうして、あの輝く星達を眺めて見たいもんだ・・・それも、とても幸せな気分だろうて。」
星の輝く夜の公園は青くどこまでも深い青に沈んでゆきます。


(「ちびくろさんぼ」に捧げる 即興童話 るる作)
(西田佐知子ではなく、BEN E KINGの「STAND BY ME」を聞きながら
 作ってみました、でも彼女のCDめっちゃ欲しいなあ。)


彼岸の庭に地獄舌

2006-10-03 17:41:54 | そうさくらん

(彼岸の庭再生して裏庭に)

昨日のせた写真は「風船唐綿」フウセントウワタという、ががいも科の植物で、
前に住んでた家の近くを散歩したとき撮ったものだけど、これは晩秋になると、
実がカパッと割れ中から綿毛とタネが出てくる、すごくおもしろいし、めずらしい、
花は白くて結構きれいよ。
10月25日の誕生花(風船唐綿の花)11月2日の誕生花(風船唐綿の実)
花言葉は「隠された能力」(風船唐綿の花) 「いっぱいの夢」(風船唐綿の実)です。

クリスマスローズ、ビオラ、パンジー、花かんざし、カラー、コリウス、ブルーベリー、
いぬつげ、初雪かずら、かわらなでしこ、シラン、ヤブラン、ガザニア、芝桜、
カーペットカスミソウ、紫式部、矢車草、リリカシャワー、やしゃぶし、ニシキギ、
そして彼岸花、前の住んでた家では裏庭があった、そこに隙間なく植え込まれた植物たち
なんで隙間なく植えるのか、隙間があると太陽の光を独り占めしようと植物たちは
一斉に表面積を広げようとするから。
雑草たちも割り込んでくる、実際シンボルのように五メートルの幹を誇らしげに
陣取っていたやしゃぶしは、鳥が種を運んできて知らぬ間に裏庭を自分の宿と決めた
家賃ぐらい払えよといいたかったが、居候も五年もいると家族になった。

この裏庭白玉砂利の川があった、だから木の跳ね橋が架かっていた。
川は山から海へとつながっている、秋に彼岸花がうまく咲けば、この庭に寂しい巨人や
旅に出た青鬼や友達に去られて泣いた赤鬼が帰ってきてお茶会をするのである。

田圃のあぜ道、入ってはいけない裏山の池端、日本の風景の中にいつもあるのは
たんぽぽ、れんげ、彼岸花。彼岸花の根には毒がある、そのもえるような紅さゆえに
死人花とか言われて忌み嫌われてきた。血の赤さを連想させるから?
だけど黄色い彼岸花も白いのもあるんだよ。
春を過ぎると彼岸花の葉は枯れて、土に溶け込んで花の為の養分になって
秋にストローのような茎が蕾と共に地上にかおを出す、そして大冠のかざぐるまの様な花。

ほかに思い出す毒のある植物では、ダチュラというのがある、たしかチョウセンアサガオが
和名だったと思う、ジャンコクトーの「恐るべき子供達」という小説にもたしか出てきたように
思う、江戸時代の外科医、華岡青洲。彼が完成させた内服全身麻酔薬「通仙散」は、
ダチュラを主成分とした麻酔薬でした。
(これによって日本最初の全身麻酔による乳癌摘出手術に成功した)

ダチュラは、全草(根・茎・葉・花など全ての部位)に幻覚性のアルカロイドを含む有毒植物。
猛毒で取り扱いに注意が必要。間違えて口にした人が病院に運ばれた等、年に何件も
中毒事故が起きている。和名:朝鮮アサガオ、別名:曼陀羅花(まんだらげ)、気違茄子
ある夫婦が自家農園なすをダチュラに接木して、収穫したナスをスパゲティーにいれ
食べたところ、中毒を起して、すぐに病院へしかも、昼は奥さん夜は旦那さんと
なすが原因とは思わず、2度2人共が病院行きだったって。
植物の毒も動物の毒も使いようによっては、薬になるけど気を付けようね。

食中毒を起す、ボツリヌス菌の神経毒素をつかって、脳性まひの子供たちの症状が
改善されるってこの前、知ったよ。
ガンやエイズの特効薬も動物の毒などから研究されて、作られてるし、毒も大事
ってことよね。

人間の毒舌はどうやろう?
毒舌といえば、バイオリニスト高嶋ちさ子のおかん話は面白い
彼女の母は人をいじめるのを快感にしているという、こないだも犬の散歩に2人で
いったら、おじさんが近づいてきて「かわいいねえ」と、まあうちのワンチャンは
本当にかわいいんだけどといいつつ(笑)、「ぼくも生まれ変わったら、こんな
かわいい犬になりたいねえ」と言ったらしい。
それをきいて彼女の母は「あんたが犬に生まれ変わっても、すぐ保健所行きよ!」と
言い放ったらしい。
「お母さんそんなことばっかり言っていると死んだら地獄にいくよ」と言ったら
「ああ良かった、ほかへ行ったら友達がいないもんね。」と答えたらしい。
山田く~ん。座布団10枚もってきなさ~い。(笑)
言葉に毒がある人は多いが、毒があって粋を知っている人の発言はよかばい。
これは聞く薬




「峠」より「峰」がいい

2006-09-11 23:48:00 | そうさくらん


夏も終わりそうなので半袖のTシャツから長袖Tシャツに衣替えしたRURUですが、
年がら年中GパンとTシャツじゃあないの!と気がついた次第です。
今日は特に書きたいこともないので、昔、大学にいた頃つくった詩でもひとつ、
でも今読み直すとかなりはずかしいが、ブログを始めたこと事態が、
かなりはずかしいのだから、ま、なんか昔を振り返るのもいいじゃないのと思い始めている。
題は「峰」昔あったタバコの名前である、今もあるのかなあ、
タバコは吸わないが、ふかしタバコは若い頃(今は若くないってことがばれるが)
お酒を飲んだときカッコづけですることがあったなあ、
ピースでも7スターでもホープでもなく、峰という響きが好きだ。

  峰

ひとつの快い歓喜が訪れて
列を作った 乱脈と 徒然と 
喜々とした表情の中に
ひとりでに音が割れて
その中にあるのは静寂と呼ばれたりもした

世の中にあるのは乱雑で奇妙な
均衡を保ったりしながら
去っていく女の後ろ姿の悲哀にも似た
慕情というべきひと連なりの
連帯感があったりもした

夢の内に寝床は汗を掻いて
眼のまわりの隈取りは
ひどく手の込んだ芝居よりも迫力を持っている
そういう排他的な暗闇の中では
いつもぼんやりした
微笑が浮かんでいたりもした

愛情という設計課題はかなりの年月と共に
拠り所のない四角い箱の中を
ころがりきってしまわないでは
完結しないでいるだろう
日寄ることの懐かしさや本音が
どうどうめぐりに糸を紡いでしまう

思い出すという行為が人を束縛しては
昼ひなかに 町全体を歪んだ
奈落に落とし入れる

うそがあるのは胃の腑のあたりで
手のひらの中は真正直だというのに
走り続ける肉体はかなりの疲労を伴って
原色の夕焼けを背負った気になっている
       
これでもう最後になるだろうと
すべる陸に向かって叫んでみる
乾ききった風向きが赤子の首をすげかえて
一枚の最後札を民家の雨戸に差し入れた

昨日から犬の遠吠えが岬のほうから流れては
必要以上に耳障りだと思ったりしながら
唯一の慰めだとも考えられた

夕暮れ時に雨降る景色の中
嫁入り姿の娘を見たような
気がしたものだ

そうやっていまいましそうな
眼がさも物言いたげに
石張りの建物を見上げている
新しい典型が提示されたら
すぐにここを出て行こう

住み慣れたものには酷なことだと
甲冑を着込んで幽霊はかいぜるひげを
ひとさしゆびでつまんだ

滑稽なことは但し書きの中にあったりする

港の近く瀬戸物市は神社の境内で
行うはずだった
その広がりようを思い浮かべては
一人にやにやして持ち合わせの金額を
数えたりもした

船は港を出て行く気配すらない
ねずみ色のオーバァコートの下から
乾いた息を切れ切れに吐き出した
    
湿った空気があたりを漂い始める頃
最後の汽笛が鳴って
はすかいに海鳥が波をきった

夜のしじまはアークライトの下にあり
濡れた野良犬の子のうぶ毛の先へと
染み入った

さむらいの子が繁華街の
イルミネィションを見て
綺麗だと思うだろうか
虹色の蛍光塗料の光を点滅させて
人生の終わりを告げているようだとは
誰も思わないのだ

子供は光るものが好きだから
子供の心で女を買おう
大人の女の肌はきついコーヒーの香りが
するだろうか
子供心は はやってしまう
砂糖壺の中に妖精がいるわと
胸をはだけた女が言う
子供心にはわからない掠れた声で
女が言う

電話がいつでも鳴っているので
夕べの残りのなべにぶち込んで
言い訳と一緒に蓋をした
アルミ製の鍋の中で
鈍い音を立てて
それでも鳴り続ける人の叫びは
次第に裏返しの世界へと
子供心を追いやるのだ



人生の「峰」はいつなのか
峠より峰のほうがいい感じかと思う。
消してしまいたい過去など無いけど
「人間は後悔するようにできているんだよ」
というドラマの台詞に
つい「うん。」と返事をしてしまうのです。