(昨日のスペシャルスカイ)
海の日に海が見たいと思ったが
海は近くて遠い
だから
空を見るだけでがまんした
海と空はきっと兄弟か姉妹だろう
空には魚のかわりに鳥が泳ぎ
珊瑚のかわりにいわし雲が光る
船のかわりに飛行機が旅立ち
飛行船がただようこともある
嵐の時は
その境目が判らなくなる
海は空を映し
七色に表情を変える
空は何を映してくれるのか?
波の上
羽の生えた魚は空へ向かって
ジャンプを繰り返している
空に憧れてでもいるかのように
鰭のある鳥たちは
海に潜り餌を得る
しかし深くは潜れない
海の底には暮らせない
(昨日見た最小の・・・ナイアガラの滝)
陸では
羽の生えた魚も
鰭のある鳥も四つ足たちさえ餌にして
何もかも食い尽くす怪物たちが棲んでいて
海と空を懐かしそうに眺めては
溜め息をついたり、欠伸をしたり
恋を語ったり、悪事をはたらいたり
苦し紛れに石をけったり
棒切れを振り回し、泣いてあばれて
泣き疲れ
空と海の挾間に眠る
むさぼる様に眠る
頭でっかちな怪物を
食う怪物は、まだ生まれてこない
だから
今のところ怪物同士で食い合う始末さ
何故なのか?
大抵が空間貧乏だからか?
縄張りばかり入れ物ばかりを欲しがるからか?
争い事は絶え間なく起こっていて
どうしようもなく荒れ渡る狭間の
修羅
縄張りとか入れ物は
それほど重要じゃないと気がつくのは
やっとこ寿命が尽きる手前なのだ
その繰り返しの悲惨さ
空と海の狭間に
今日も怪物が生まれた
(鉄は熱い 錆びるから熱いんだ)
後悔の海に 航海に出ようか?
それとも空々しき大空に向かってジャンプ!
まあハカタニワカな長い前置きは
このくらいにして(笑)
この夏海 対 空 といえば
はやお 対 まもる のコト
そうです「崖の上のポニョ」 対 「スカイクロラ」
どちらも『世界の』という形容詞が付く
二大アニメーション映画監督
宮崎駿 対 押井守夏休み対決はどっちだ!
さあどっちに軍配があがる?
観客動員数は?
海のポニョか 空のカンナミユーヒチか?
魚か鳥か、少女か少年か?
手書きかCGか、ファンタジーかSFか?
あなたはどっち?
えっ!?アニメは見ないって?
日本の今を知るにはもってこいの二本を見なきゃ
って言いつつも
あたくしもアニメファンとは胸をはっては言えないの
だがでもね
でも宮崎アニメは映画館かテレビで大抵見てるから
いいとして
押井守はほとんど見ていないから
まあ一度体験して見るのもよかろう
などと思っている
理由はいつものごとく
原作本を読んだからである
はは
それに海に行かず 空ばかり見てるから
でなく
飛行機乗りが出るからだ!
宮崎アニメでも「虹の豚」が好きだし
小さい頃は「オッター32号機SOS」(児童文学)
と
「紫電改の鷹」(ちばてつや作)
に夢中になり
サン・テグジュべリに憧れ
学生時代ドーム製作中は
率先して天辺のペンキ塗り
なんとかと煙は・・・のなんとかだからか?
新婚旅行じゃ
気球やセスナやプロペラジェットに乗って
喜ぶスカイなわたくしだからか?
ええかな?・・・そんなとこで
どうでもええってか
うんそうね
(川を滑走路にして海まで一気に滑走できる飛行船に乗りたい)
スカイクロラは 森博嗣原作の小説
恒久平和の約束された未来である
平和を実感するために?
ビジネスでありショーとしての戦争がおこなわれている
その戦争に戦闘機乗りとして出撃する子供たち
彼らは戦争で死ぬしか死ねる場はない
永遠に大人にはなれない不老不死を生きる
不思議な存在キルドレ
カンナミ・ユーヒチ
人に理解されることは気色悪い事で
理解されたくないと
ことさら ひつこく思い続ける
戦闘機乗りの少年が主人公である
小説のプロローグはこうである
戦争を知らない大人たちに捧げよう彼らの過ちは、三つある。
子供たちが自分たちから生まれたと信じている。
子供たちより多くを知ってると思い込んでいる。
子供たちがいずれ自分たちと同じものになると願っている。
それら妄想の馬鹿馬鹿しさといったら、戦争よりも悲惨なのだから。
ではじまる
そんなことよりもなによりも
空を飛びたいという願望を癒してくれる小説だから
それなりに楽しかった
シリーズだからほかにも何冊かある
どっから読んでもいいらしい
次は「ナ・バ・テア」を読もう
それにしてもアニメじゃなく実写にしてほしかったなあ
そのほうが3.8倍は観たいと思う
(ドラム缶にだって口はある・・・無口だが)
ところで何故なのか?
子供の頃あんなにもむさぼる様に読んでいた漫画が
ある日ある時
その絵を追うのがひどく面倒になり
漫画を読まなくなった
とくに登場人物たちの見分けがつかなくなり
誰が誰でこれは誰なのか?
すべて同じ顔に見えてしまう始末
興味を失うとはこういうことだったか!
と発見したあの日
絵はやっかいなのだ
物語を壊しかねないくらいやっかいな存在だ
わたしには
だから映画は実写にしてくれ
しかしポニョはそのままでいい
たぶん絵が
音楽のように頭を通り過ぎてくれそうだし
絵を読む必要がない
だからいい
たぶん見れると思う
いまのところどっちも見ていないから
五分五分だ
観てから書けよ
ふん
今日も暑い
(昨日の狭間の怪物たち)