RURUのひとりごっち

「博多にわか」な「独り言」と「ごちそうさま」を鍋に放り込んでなんだか煮てみたら・・・ひとりごっちが生まれました。

年の終わりに物干し披露

2006-12-29 14:44:04 | しらんがな
週刊朝日の見出しに「安倍やべえ!」
「美しい国」は反対に読むと「憎いし苦痛」
とあった
うつくしいくに・・・にくいしくつう
ほんまや あかんがな
裏にこんな意味がこめられていたとは
テンション下がっていきます

追悼で
ジェームスブラウンゴールドでも聞いて
元気だそうっと
「Please,Please,Please」だぜたのむよ
「Get Up Offa That Thing」げろっぱ~

昨夜おふろから出て0時半頃にテレビをつけたら
全日本フェギア男子のフリー演技、最後の3人の演技が始まる
といういいタイミングだった
日本男子フェギアは女子に比べるとあんまり興味がわかない
というのは何故だろうかと考えてみたが
なんだかダイナミックさというか、リズムに乗る躍動感というか
いつもいまいちだなあ、と思っていたのだけれど
昨日の高橋大輔のフリー演技は素晴らしかった
観客も立ち上がって拍手が鳴り止まなかった
織田信成に20点以上の差をつけ、2連覇の優勝を勝ち取った
オペラ座の怪人という、音楽選曲も良かった。
ジャンプや回転の技術より、音楽にのってすべる
ステップがすごく美しくて楽しませてくれた
滑り終えた表情も、自分の演技に満足したとてもいい笑顔だった
おめでとう
世界へ羽ばたいてくれ



(父ちゃん手づくりの逸品)

この左の写真は新婚時代、るるの旦那が製作した木の本棚の変身である
本が多かったので、3連の長い本棚を作ってくれたのを
約15年くらい使ったがこの家に引っ越す時に
解体して押し入れ用の衣類収納ハンガーに作り直し
残りの板は、庭のスノコにしたのだ。
今は押入れから出して日々の洗濯干しになっているのだが
毛布やシーツや大物も干せてチョー便利なのである
右のは娘が生まれた時にベビーダンスを作るために材料の木材を
買い込んだものの忙しくて作らないまま
納戸で10数年眠らしていた木材が
あるとき陽の目をみた
数年前この引き出しダンスを作ってくれたのだ
るるのベッドサイドの収納として日々役立っている。
10年に一回はカーペンターな父ちゃんなのである
年の終わりに感謝してみたりしてみた。

(本文内容とは関係ありません)

そんなわけで年も暮れていきます
皆様良いお年を


今日の詩
・・・・・こんな気分の今年も終わる。
  
  憔 悴     (中原中也/山羊の歌より)

私はも早、善い意志をもつては目覚めなかつた
起きれば愁〈うれ〉はしい 平常〈いつも〉のおもひ
私は、悪い意志をもつてゆめみた……
(私は其処に安住したのでもないが、
其処を抜け出すことも叶〈(かな)〉はなかつた)
そして、夜が来ると私は思ふのだつた、
此の世は、海のやうなものであると。

私はすこししけてゐる宵の海をおもつた
其処を、やつれた顔の船頭は
おぼつかない手で漕ぎながら
獲物があるかあるまいことか
水の面〈おもて〉を、にらめながらに過ぎてゆく

   II

昔 私は思つてゐたものだつた
恋愛詩なぞ愚劣なものだと

今私は恋愛詩を詠み
甲斐あることに思ふのだ

だがまだ今でもともすると
恋愛詩よりもましな詩境にはいりたい

その心が間違つてゐるかゐないか知らないが
とにかくさういふ心が残つてをり

それは時々私をいらだて
とんだ希望を起させる

昔私は思つてゐたものだつた
恋愛詩なぞ愚劣なものだと

けれどもいまでは恋愛を
ゆめみるほかに能がない

   III

それが私の堕落かどうか
どうして私に知れようものか

腕にたるむだ私の怠惰
今日も日が照る 空は青いよ

ひよつとしたなら昔から
おれの手に負へたのはこの怠惰だけだつたかもしれぬ

真面目な希望も その怠惰の中から
憧憬したのにすぎなかつたかもしれぬ

あゝ それにしてもそれにしても
ゆめみるだけの 男にならうとはおもはなかつた!

   IIII

しかし此の世の善だの悪だの
容易に人間に分りはせぬ

人間に分らない無数の理由が
あれをもこれをも支配してゐるのだ

山蔭の清水〈(しみづ)〉のやうに忍耐ぶかく
つぐむでゐれば愉〈(たの)〉しいだけだ

汽車からみえる 山も 草も
空も 川も みんなみんな

やがては全体の調和に溶けて
空に昇つて 虹となるのだらうとおもふ……

   V

さてどうすれば利するだらうか、とか
どうすれば哂〈(わら)〉はれないですむだらうか、とかと

要するに人を相手の思惑に
明けくれすぐす、世の人々よ、

僕はあなたがたの心も尤〈(もつと)〉もと感じ
一生懸命郷〈がう〉に従つてもみたのだが

今日また自分に帰るのだ
ひつぱつたゴムを手離したやうに

さうしてこの怠惰の窗〈(まど)〉の中から
扇のかたちに食指をひろげ

青空を喫ふ 閑〈ひま〉を嚥〈(の)〉む
蛙さながら水に泛〈(うか)〉んで

夜〈よる〉は夜〈よる〉とて星をみる
あゝ 空の奥、空の奥。

   VI

しかし またかうした僕の状態がつづき、
僕とても何か人のするやうなことをしなければならないと思ひ、
自分の生存をしんきくさく感じ、
ともすると百貨店のお買上品届け人にさへ驚嘆する。

そして理屈はいつでもはつきりしてゐるのに
気持の底ではゴミゴミゴミゴミ懐疑の小屑〈をくづ〉が一杯です。
それがばかげてゐるにしても、その二つつが
僕の中にあり、僕から抜けぬことはたしかなのです。

と、聞えてくる音楽には心惹かれ、
ちよつとは生き生きしもするのですが、
その時その二つつは僕の中に死んで、

あゝ 空の歌、海の歌、
僕は美の、核心を知つてゐるとおもふのですが
それにしても辛いことです、怠惰を〓〈(のが)〉れるすべがない!







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