むらやわたる57さい

千文字小説の未来について

超IQ研究所 太平洋戦争概説㉞

2019-05-16 10:06:30 | 小説

 

   阿嘉島の戦い

 三月二六日朝。小銃使いが小岩を並べなおしている。

林 ラブホテルの従業員がシーツを交換しているんですね。

M 不発弾がどこかに落ちているな。

南雲 一番の、やつの国籍だけ発表するから。上はアルジェリア人。

四六三四のSS 人殺し会社とは通貨の特性を熟知して、最小限の営業しかしない会社です。

M 病死幽霊がまざらないようにできるのか。

四六三四のSS できます。私が指定した場所しか掘り返せません。

M それなら移送用の書類幽霊がつくれる。市丸の二五九体を米国へ送るといい。

林 年齢をそろえるんですね。

M 上下黒服の一二歳ぐらいにだ。ナチスの悪魔とセットで回線全部が使える。

林 米国の場合ですね。硫黄島で東京都がやったのは。

M 違うやつの書類を使ったら本物がヨーロッパ人病死幽霊に添付されたようだ。

林 片っぱしにぶった斬った。書類の説明をもう少し。

M 重慶以外の中国全土に悪さをしないスコアラーという部隊が常駐している。そこで人斬り人形がぶった斬った幽霊を同じ年齢に処理。そして漢字で書かれた紙書類と書類幽霊がイコールに、なるように調整する。

北条政子 鉄人形が完成したであろう。

M 病死幽霊に書類幽霊を添付すると連鎖しない。不要になったら鋼鉄魔神がぶった斬る。

南雲 ファイルの他を省略して。

四六三四のSS ファイル名。雑誌記者。

担当SS 彼は新聞記事を、ぱくった雑誌をアルジェリアからフランスへ送っていました。

五三二九 いつも遠い国の大災害を期待していたっ。大雨。地震。津波。戦争。

ナチス将校 千年持続する魂のプロジェクトだ。おもしろおかしく生きろ。犯罪者を全員シベリア戦線に連れ出すんだ。

五三二九 アラビア人の若い女と武器がある家をまわる。物資の補給係は安全なんだ。金はいくらでも手に入る。おれたちの戦いだからな。

五三二九 パリの新聞社に、おれのデスクが置かれた。ヒトラーの囲み記事だ。毎日取材でいそがしい。

ナチス将校 巨大な田舎町の国をつくるんだ。あくせくしているやつがいたら、おまえが撃ち殺せ。あわてて得をすることなんてなにもない。

五三二九 田舎育ちのシャンソン歌手物語を毎日書いている。取材で役立つんだ。支離滅裂なストーリーでなんて書けば美しく響くか工夫する。

ナチス将校 射撃は少しかうまくなったな。撃ちそこねたら拍手喝采だ。すぐ撃て。取材プロの底力を見せつけろ。

五三二九 なぜか子供の頃を思い出せない。毎日夢中でひきがねを引いている。正義と美徳に満ちあふれているんだろ。人生の最後はそんな気分になる。

五三二九 いつも子供たちに悪影響が及ばない理由を考えているっ。おれにしかできない超能力なんだ。おれは悪魔になって三〇〇年生き続ける。

五三二九 おれが暗殺者になった理由を説明しよう。中国の古代文明では不快な統治をしていた。一対一の格闘技で、負けた戦士の頭以外を地中に、埋めて生殺しにする。それをたくさんつくって、不快な亡霊で人間を支配していた。呪縛から逃れるには亡霊の頭をピストルで撃つだけだ。

 終点。

四七四三の悪魔 地震になるから撃たなくていいわよ。

 カイトの原版を見せてもらった。五一二五の純金王冠から、少し太った黒髪女の部ぶんを切りとった物だ。重さ一㎏ぐらい。今日の、ナチス囚人兵の死体とともに、海に沈めたらしい。

四六三四のSS 今日掘り返した病死幽霊がそのファイルに入ってます。

   つづく