むらやわたる57さい

千文字小説の未来について

超IQ研究所 太平洋戦争概説㊴

2019-05-22 13:12:25 | 小説

 

   伊江島の戦い

 四月七日朝。

 ヘンリー少佐がポケットからきつねのしっぽをぶら下げていた。どこで買ったのか聞くと、「ルビーの指輪と交換した」と言う。

南雲 カデナより。上はリトアニア人。

 米軍がDXフォー(銃口が二〇×二〇個ほど並んだ電装同時発射銃で、命中すると摩擦熱で人間が蒸発する)をかっこう高地に運んでいる。

牛島 ノズルが消えて、石造り民家の壁に大きな穴があいた。

M 装備のかけらで空を飛ばそう。

四六三四のSS ファイル名。クラリス。

ナチス将校 人生では予想ができない困難に、遭遇する場合がある。それは日々の積み重ねで克服が可能だ。

九五五三 おれは材木会社の事務員だった。供給関係の資料を、役所に提出するだけの仕ごとだ。仕入れと管理業務は役所からきた人間がやっている。ナチスの方がおもしろい。

九五五三 金品強奪部隊のあと片づけをすることになった。タイプ打ちされた街区表を持ってくる。二二軒あるが一二軒三〇人しかいない。他は先客が住んでいる。全員撃ち殺した。

九五五三 ならず者を生んだ親、兄弟、学校、地域社会・・。

保安官 年号が珍しい金貨はこっちで再販売しますから。

九五五三 五〇〇〇人を超えた。IQが二けたのやつばかりだ。凶器の鈍器は(書類を別につくる)百種類以上使った。

保安官 今日からメタリックのワルサーP三八を使ってください。弾は同じです。玩具に見えますから。

九五五三 IQが高いやつを始末するときは、かばんにスタジアムの座席表を詰めて持って行く。IQが高い女の、そばが人気で、なん度ものりで貼りなおす。IQが高いやつは、人間がなぜ死ぬかよく知っている。「退屈して」だ。

九五五三 IQが特に高いやつは「おれも命の保証がなくて、遅いか早いかだけの違いだ」と説明する。死後にどんなゲームがあるかをできるだけ長く話し合う。近親結婚が原因の災厄に恐れおののく国民と災厄から解放される「魔法のゲーム」をあやつれる国王だ。魔法のゲームでグレードが低い物は、書類づくりのユダヤ人に転送して、いい物はおれがスタジアムまで持って行く。

 終点。

 米軍が、壁に穴があいた石造り民家でガラス張りのデータ室を造り始めた。大きな丸テーブルと椅子を九脚ボルトで固定する。天井にナトリウムランプをつるす。小型黒板とチョークをテーブルの上に置く。出入り口の金属製ドアを溶接。ナトリウムランプが輝くテーブルで軍服を着た、市丸と人斬り茶坊主の補佐官九名がアイマスクをしながら、文字を書き始める。アイマスクを外さない。なかみを変換しないこと。九名の個人記録は消去される。データ室に次々と文字列をほうり込む。「あなたは確か」「産地不明は」と表示。九五五三が警備している。

四七四三の悪魔 笠松や堅田と連動すればIQ一五〇以上を合成できるわ。

九五五三 データ室のなかは、不規則な会話のボイスレコーダーみたいになっている。

M 目は大きめで八四三六より小さい。とび色だ。材木会社で帳簿を見ていて帳簿がカイトの扉絵になっている。

林 最初の黒髪女を撃って、ドアをあけると金髪の女がいます。

牛島 どうやってつくったんだ。

M 丸太のフォアグラ亡霊を解放してまた撃つ。

林 ドアをあけて、二番目以降の部屋に病死幽霊を吸着させることができます。九五五三が撃てば処理できる。

四七四三の悪魔 生きているやつも処理できるらしいけど部品が足りないわ。

 

     つづく