むらやわたる57さい

千文字小説の未来について

超IQ研究所 太平洋戦争概説㊶

2019-05-24 10:26:00 | 小説

 

   伊江島の戦い

 昭和二〇年四月九日。米国囚人兵の処刑一日目。

林 五〇〇人ずつ一〇日間という予定でしたけど誰も上陸してきません。

南雲 「捕虜のカウントだけ有効」という意味みたい。一二七名を一〇日間。

長野君 文章が出てきました。

 

 昭和二〇年二月。アメリカ軍の囚人兵五千名が輸送船でマニラ市街に到着した。日本兵は少数のおとり部隊を残して撤退している。上陸部隊は口々に「あそこにジャップがいるぞ」「あの辺から撃ってきたんだ」と言いながら誰もいない場所を砲撃した。そのひとりであるカーク・ダグラス中尉四一歳は大卒だ。カークは密造酒のブローカーでクリーンなビジネスをしていたが、配達が遅い運転手を射殺した。カークは、運転手は事故死で、自ぶんは無罪になると信じていたが、判決は意外にも死刑だ。カークは志願兵に「日本軍はバギオにいて包囲部隊が不足してる」と言って指令書を偽造して全員マニラ市街から追い出した。残った部隊は連日街を破壊し続けて、二週間目に国王は治安部隊としての永住権を認める。

 

 四月一八日。一〇日目。

 ワタシは米国の悪魔です(米国疫病神)。

林 これ米軍の通貨ですね。

 ニミッツとスプールアンスがやってきてギリシャ人の小僧にMP腕章を渡す。沖縄本島からグアムの特殊衛生兵とマッカーサー、満州からきた三〇〇〇人を調査していた特攻隊員五人が来た。

グアム衛兵 軍刀がみえたかな。

M 戦車の残骸が三〇〇台ぐらいあって刀で突撃するんだろ。平均カウントは。

グアム衛兵 カウントが三〇人前後で約一〇〇人。

林 満州からきた三千人は。

特攻隊員 昨日首里城(沖縄日本軍司令部)に入りました。

林 その三千人は危なそうですね。

特攻隊員 全員一~五人殺している人殺しです。

牛島 それを全部軍神にして地域医療の原動力だな。病死幽霊は人殺しの霊魂じゃないと始末できない。

南雲 カデナより。ヘルマン博士の講演。

ヘルマン 米軍の囚人兵は今日で全員片づいたんだね。「あはははは」

牛島 そうであります。

ヘルマン あとは帝国在郷軍人会の処刑だけど悩ましい医療問題とリンクする公算が大きい。「病死幽霊の処理だ」

牛島 在郷軍人会をカイトの扉絵に組み込めないでしょうか。

ヘルマン カイトの扉絵は、ナチスの暗殺者で構成する。「以上だ」

四七四三の悪魔 あとは要約した参考データだけ書くわ。

M 病死幽霊の部ぶんに、人殺しの霊魂がはまれば連鎖しない。

     つづく