むらやわたる57さい

千文字小説の未来について

超IQ研究所 太平洋戦争概説㊱

2019-05-18 10:38:40 | 小説

 前回までのあらすじ。先に言うと最後でヒトラーが登場する。そこがヒトラーにインタビューできるポイントだから「あんたじゃない攻略法」が全開。

 

  阿嘉島の戦い

 三月二九日朝。

南雲 カデナより。上はユーゴスラビア人。

南雲 暗殺者ファイル以外を省略。

四六三四のSS ファイル名。ならず者。

担当SS 彼は未成年でしたが酒の専売会社を運営してました。イギリス人のならず者がガイドです。

ならず者 五十歩百歩ってのは敵軍から五十歩逃げたやつも百歩逃げたやつも殺されるんだ。

五八一九 逃げるから悪いんだろ。

ならず者 おまえの論文が高値で売れているぜ。どんな本を読んだかみんなが聞いてくる。

五八一九 逆功利主義だ。荒廃の逆になればいい。

ならず者 破壊活動の果てに、人間の自然な姿があるんだな。ひとつだけルールがあるんだけどよ。誰の脳みそを盗んだらおもしろいんだ。

五八一九 おれよりもカウントが多いやつだ。

ならず者 そうなるだろ。大工に子供部屋を造らせて本棚も造らせるんだ。本の世界で脳みそを盗みまくればいい。ルターやセネカの脳みそを盗むんだ。

五八一九 おれがそれになればいいんだろ。

ならず者 本棚があれば、もっとおもしろい本を書くやつが出てくる。

五八一九 続きが読みたくなる本を書くことだ。

ならず者 政権が崩壊したら、おまえが指導者になればいい。

五八一九 おれの酒を飲めば、おれの国民だ。

ならず者 ブリテン王国(イギリス)は中世から世界各地を支配してきた。だからこういうことをやっている。

五八一九 特赦の話だな。もう少しまとめてからにしろ。

ならず者 特赦の書類を書くから三〇分休憩だ。

五八一九 衝動が世界を動かす。印刷機で大量に作れないのか。

ならず者 共産主義ってのは幽霊一体を全員で共有しようとするんだ。そうすると他の幽霊は化け物に食われちまう。

五八一九 退屈な世界だな。生きている人間もだろ。

五八一九 イギリス人のならず者と軍用車で国境まで続いている道をドライブする。道路の舗装をはがして、穴に死体袋を並べていた。おれは走る。車よりも速く。あの山まで走り続ける。

ならず者 おれも幽霊になったぜ(ナチス隊員がきて射殺した)。

ナチス将校 本の世界はどうでもいいからフォアグラ亡霊を撃ち殺すんだ。

 終点。

五八一九 うじゃうじゃ出てくるぞ。

四七四三の悪魔  地震になるから撃たないでよ。


 三月三〇日朝。

南雲 カデナより。上はルーマニア人。

四六三四のSS ファイル名。暗殺技師。

ナチス将校 ならず者が長居しないように家具や飾り物をすべて破壊しろ。

五九三七 ドイツ人の保安官がやってきた。

保安官 自動車の特別配布をやりながら始末する。生産工場からの横流し品だ。

五九三七 おれは酒屋のひとり息子だった。この国で酒屋は汚職警官にかわって治安を守っている。法の売人は傷がついた金貨とピストル、〇一。高台の一軒屋にライフル銃、〇二。食品市場に軍の装備品、〇三。燃料は女が武器を持っている、〇四。他は〇五。

五九三七 〇一を最初に始末する。馬力がある車だ。タイヤがよければどこでも走れる。飾り棚や階段の手すりをピストルで撃つ。まだある。屋根についているにわとりの飾りだ。命中するまで撃つ。

五九三七 金目の物は目立つ場所に置いてやる。また屋根に飾りだ。命中して落ちてきた物を粉々になるまで撃つ。

五九三七 あやしい家では次々と価格を安く提示する。男が三人いると、それほど安くする前に反応することが多い。納車日にならず者たちがやってくる。

五九三七 市場に武器がある。トラックの方じゃない。あんたが乗るのにだ。燃料があればアフリカや南極にこれで行ける。納期が重ならないように無理をしなければならない。灰皿を出してくれ。

五九三七 雨がふるとバイクじゃ不便だろ。毛皮や蓄音機は金目の物だな。動物は逃がす。大きい動物は撃つ。

五九三七 椅子の背もたれをなくす。彫刻模様がある石材に北斗七星を刻む。ソファーをナイフで切り裂く。屋根の飾りが金属でできてるときは屋根に登って、ハンマーでたたき落としてから便器にほうり込む。ドアに時間と名前を書いておく。

五九三七 ならず者がたむろしている。大事な納車係だ。他人の棺桶にいて居心地がいいなんてばかげている。きれいな布を敷いて床で寝ろ。入り口にドライフラワーのバスケットを置け。〇一に男三人だ。食べ物はよく加熱して食べろ。

五九三七 新しい入植者(ドイツ人以外の)が武器を持っていてもほとんど〇五。一度行った家は射撃練習だ。おれは甲虫のように歩きまわる。あとは丸腰のやつを撃っているだけだ。

 終点。

 死体を捨てに行く。H.スミスがいた。そばにサングラスをして迷彩服の米軍将校みたいな人物がいる。

ヘンリー少佐 あれがヒトラーだ。

 

   つづく