この2・3年は特に、天候不順で高温多湿の日が長く続き、カビの発生を一番心配していた。降ったりやんだりの天気は人にも家にも何か影響がでるのではと思っていた矢先、少しばかりの晴れ着を仕舞ってある桐タンスの観音開きを広げてみると、表面一杯にカビが発生していた。
普段の着物は、いつも使う和タンスに入れてあるので気がつかなかった。嫁入りタンスを先延ばしして家を新築したときに、ようやく求めた自慢のものだった。大げさに言うと私の女性としての顔や魂みたいなものだった。その黒カビを見て、私の人生も、もう終わったなと落胆していた。
桐タンス手入れやカビの落とし方を調べても、専門家に任せないと無理なようで、費用もかさむので半ば諦めていた。
そしてつい昨日、今流行のアルカリイオン水で拭いたら何とかなるのではとひらめいた。洗うように多めに全面に噴霧して拭きとると、綺麗にカビが取り除けた。よかった。霞も悩みも皆晴れわたった。嬉しくて、朝に夕に、わざわざ床の間に足を運んでは眺めている。
家事は楽しくいろいろ試して。(^-^)