お茶のお稽古の庭の飛石の上に、可愛くぽつんと縄で結ばれた小石が置いてあります。何とも言えない風情があり置かれた方の人柄が忍ばれる感じです。
お茶のお作法では、この石が置かれた所から、「これより中に入ることは遠慮されたし」の意味があるそうです。これから先は入らないでと、関守の役のためにこの名が付けられたとか。
役目と景色が揃っていて、教え導き、手がかりを案内するその気持ちのさりげなさに感動しました。見た目に美しく機能性のある物とはこのことだと思いました。
浅はかな私は、家にもそれが欲しくなりました。これから先は遠慮くださいと伝えたいところが確かにあります。
《猫ちゃん 侵入禁止》
茶道具屋さんやホームセンターなどを巡りましたが、この商品は見つからず、庭師さんにお願いするのも大げさと、夫に説明して作ってもらうことにしました。
夫: あなたは最近何でも、指示命令する・・・
私: (それを回避するため作ってほしいのに・・・)
ということで、我が家にも「関守石」が登場しました。
ふと、気が付くと、日よけの重りにも「関守石」のアイデアがさりげなく生かされていました。 (#^^#)