(2002/グリンダ・チャーダ:監督・共同製作・共同脚本/パーミンダ・ナーグラ、キーラ・ナイトレイ、ジョナサン・リス=マイヤーズ、アヌパム・カー/112分)
「マルコビッチの穴」「デブラ・ウィンガーを探して」など、有名人の名前がタイトルに入っている映画というのは中身の予想がつかない。この「ベッカムに恋して」も、あのデヴィット・ベッカムが好きな女の子の話だろうとは予想されるが、ベッカムが出てきて演技をするわけでもないみたいだし、それ以上の筋書きなどは皆目見当がつかない。何かを期待させるモノでもなかったので、タイトルだけが記憶の片隅にあった。
先日の「プライドと偏見」に関するデータで、キーラ・ナイトレイがコレに出ているというので観ることにした。いつもお邪魔している“シネマトリックス”のanupamさんにも因んでネ。
イギリスに住むインド系イギリス人一家のサッカー好きな娘、ジェスが主人公。偶然誘われた女子サッカーチームに入って活躍するも、敬虔なヒンズー教徒の両親は短パンを穿いて素肌を見せるのも反対。縁談がまとまりかけている姉もいるし、インド人コミュニティーの中での世間体もあり、ジェスは隠れてサッカーを続けるしかない。
アイルランド人の青年コーチに対する恋心も湧いてくるが、チームに誘ってくれたジュールズもコーチが好きという恋愛問題も絡んでくる。
一度破談しかけた姉の縁談がまとまり、結婚式が行われるという日、ジェスとジュールズには大事な試合が重なってしまった。それは、プロの女子サッカーリーグが有るというアメリカから、スカウトが選手を引き抜きに観戦にくるという試合だったのだが・・・。
監督のチャーダさんというのはインド人の女性らしいです。スポーツ青春ドラマと親子の人生進路に関する衝突を絡ませ、更にはイギリスに住むインド人の生活の一面が描かれていて珍しい一編でした。
スポーツ場面やジェスとジュールズがショッピングするシーンなどは軽快なロック、インド人達が大勢出てくるシーンではインド風音楽など使い分けているが、使い方は定石通りで新味は無いです。ドラマとしてもサラッと描かれていて、お茶の間でテレビ映画を観ている気分になりましたな。話の展開がテンポよく、繋がりもスムーズなのでダレることはなかったです。
サッカーのプレーのシーンもしっかりと描かれていて、(ジェスとジュールズ役の)二人も相当練習したんだろうなと思いました。尚、チームの女性はジェスとジュールズ以外はほとんどドラマに絡んできません。
「ウォーター・ボーイズ」などが好きな人はこれも楽しめるでしょう。
▼(ネタバレ注意)
古くからの関係がある国同士だけど、イギリスに住むインド人達はどれくらい居るんだろう? 完全に洋風の住宅に、ターバンやサリーを身につけたインド人がいる。
ジェスの家は戸建てだったので、父親は成功者の部類なんでしょうが、スポーツマンだった彼にも若い頃に人種偏見の苦い経験が有ったようで、その辺も娘のサッカーに反対する一因になっている。
前半で、ジェスの家に年輩のインド人達がたくさん集まっているシーンが有るんだが、その時携帯電話の呼び出し音がすると、オバチャンやおばあちゃんが皆一斉にポケットなどから携帯を取り出すところが面白かった。新しい器械にインド人は強いということでしょうか。
▲(解除)
終盤の、結婚式とサッカーの試合とのカットバックはあんまり意味がないように見えましたな。あそこは、結末へ繋がる大事な局面でしたから、じっくりとサッカーの流れを追って盛り上げた方が良かったように思いました。
キーラちゃんは「プライドと偏見」の写真とは違って、キリリとしたスポーツウーマン役で、ますます他の作品が観たくなりました。「ドミノ」とかいうトニー・スコット監督の作品では実在した女賞金稼ぎの役だそうで、2006年はキーラの年になりそうな予感がします。
主演のパーミンダ・ナーグラ、彼氏役のジョナサン・リス=マイヤーズ。どちらにもいまいち華が感じられなかったのも、この作品の弱みでしょうか。
「マルコビッチの穴」「デブラ・ウィンガーを探して」など、有名人の名前がタイトルに入っている映画というのは中身の予想がつかない。この「ベッカムに恋して」も、あのデヴィット・ベッカムが好きな女の子の話だろうとは予想されるが、ベッカムが出てきて演技をするわけでもないみたいだし、それ以上の筋書きなどは皆目見当がつかない。何かを期待させるモノでもなかったので、タイトルだけが記憶の片隅にあった。
先日の「プライドと偏見」に関するデータで、キーラ・ナイトレイがコレに出ているというので観ることにした。いつもお邪魔している“シネマトリックス”のanupamさんにも因んでネ。
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/29/0f923f1b6ce686d394da95ada63ca52e.jpg)
アイルランド人の青年コーチに対する恋心も湧いてくるが、チームに誘ってくれたジュールズもコーチが好きという恋愛問題も絡んでくる。
一度破談しかけた姉の縁談がまとまり、結婚式が行われるという日、ジェスとジュールズには大事な試合が重なってしまった。それは、プロの女子サッカーリーグが有るというアメリカから、スカウトが選手を引き抜きに観戦にくるという試合だったのだが・・・。
監督のチャーダさんというのはインド人の女性らしいです。スポーツ青春ドラマと親子の人生進路に関する衝突を絡ませ、更にはイギリスに住むインド人の生活の一面が描かれていて珍しい一編でした。
スポーツ場面やジェスとジュールズがショッピングするシーンなどは軽快なロック、インド人達が大勢出てくるシーンではインド風音楽など使い分けているが、使い方は定石通りで新味は無いです。ドラマとしてもサラッと描かれていて、お茶の間でテレビ映画を観ている気分になりましたな。話の展開がテンポよく、繋がりもスムーズなのでダレることはなかったです。
サッカーのプレーのシーンもしっかりと描かれていて、(ジェスとジュールズ役の)二人も相当練習したんだろうなと思いました。尚、チームの女性はジェスとジュールズ以外はほとんどドラマに絡んできません。
「ウォーター・ボーイズ」などが好きな人はこれも楽しめるでしょう。
▼(ネタバレ注意)
古くからの関係がある国同士だけど、イギリスに住むインド人達はどれくらい居るんだろう? 完全に洋風の住宅に、ターバンやサリーを身につけたインド人がいる。
ジェスの家は戸建てだったので、父親は成功者の部類なんでしょうが、スポーツマンだった彼にも若い頃に人種偏見の苦い経験が有ったようで、その辺も娘のサッカーに反対する一因になっている。
前半で、ジェスの家に年輩のインド人達がたくさん集まっているシーンが有るんだが、その時携帯電話の呼び出し音がすると、オバチャンやおばあちゃんが皆一斉にポケットなどから携帯を取り出すところが面白かった。新しい器械にインド人は強いということでしょうか。
▲(解除)
終盤の、結婚式とサッカーの試合とのカットバックはあんまり意味がないように見えましたな。あそこは、結末へ繋がる大事な局面でしたから、じっくりとサッカーの流れを追って盛り上げた方が良かったように思いました。
キーラちゃんは「プライドと偏見」の写真とは違って、キリリとしたスポーツウーマン役で、ますます他の作品が観たくなりました。「ドミノ」とかいうトニー・スコット監督の作品では実在した女賞金稼ぎの役だそうで、2006年はキーラの年になりそうな予感がします。
主演のパーミンダ・ナーグラ、彼氏役のジョナサン・リス=マイヤーズ。どちらにもいまいち華が感じられなかったのも、この作品の弱みでしょうか。
・お薦め度【★★=悪くはないけどネ】 ![テアトル十瑠](http://8seasons.life.coocan.jp/img/TJ-1.jpg)
![テアトル十瑠](http://8seasons.life.coocan.jp/img/TJ-1.jpg)
エルトン・ジョン、ジョージ・マイケルがヒントです。
ラストシーンに、ベッカム夫妻がロングショットで出てきます。本物かどうかは分かりませんでしたが。
インドに遊びに行ったとき、タンクトップ&短パンは「ストリップ」に近いと注意されましたよ。
「ドミノ」は「シン・シティ」を見に行ったとき、劇場で予告編を見ました。え!これがキーラちゃん?ってくらい別人に見えました。
どんどん新しい顔を見せるなんて、いいな~がんばってね~って感じです
白人、黒人はかなり難しい。
イスラム教徒は絶対にあり得ないそうです。
インド人のおばあちゃんのセリフに、『さすがカーマ・スートラの国だわ』と思わせるようなものもあり、笑えました。