(1947/ジョージ・シートン監督・脚本/エドマンド・グウェン、モーリン・オハラ、ジョン・ペイン、ナタリー・ウッド、セルマ・リッター/96分)
リチャード・アッテンボロー主演の94年のリメイクの方もなんとなく気になっていながら観ていませんが、“クリスマスにお薦めの映画”にも挙がっていたコチラの旧作の方をレンタルしてきました。
監督は70年代のオールスターパニック映画「大空港(1970)」のジョージ・シートン。ていうか、オールド・ファンにはグレース・ケリーが主演オスカーを獲った「喝采(1954)」の方が有名でしょうか。
サンタクロースが実在した人物がモデルなのは今や周知の事実ですが、これはいわゆる“お伽話のサンタクロース”がニューヨークに現れるというファンタジー・ドラマです。
大手デパート、メイシー百貨店の年末恒例のクリスマス・パレード。雇われサンタが酔っぱらった為に、偶然通りかかった本物のサンタクロース、クリス・クリングル(グウェン)が代役を頼まれるというのが物語の発端だ。
パレードの後には、店内で子供たちとお話をしたり握手をしたりのサービスもしなくちゃいけない。儲け主義の昨今のデパートの売り方に不満だったクリングルは、メイシーにない玩具を探している親子には別のデパートの情報を教えたりする。そんなやり取りを聞いていた販売責任者はビックリするが、逆にお客の方からはお礼を言われて、尚かつ『お客を大事にするメイシーを、これからは応援するわ』と聞かされて更に驚く。例年より売上が伸びて社長からも特別ボーナスの提案も出てくる始末だった。
パレードの責任者、メイシー百貨店の人事担当ドリス(オハラ)は子持ちのバツイチ。“白馬に乗った王子様”なんかを夢見てもらったら困ると、娘にはお伽話を聞かせない現実主義者で、娘スーザン(ウッド)もその通りに育っている。
ドリス親子と同じアパートの向かいに住んでいる弁護士フレッド(ペイン)はドリスが好きで、忙しいドリスの代わりにスーザンをメイシーに連れていきクリスと会わせる。外国の言葉も起用に操るクリスを見て、彼を本物のサンタと信じそうになるスーザンを心配したドリスは、クリスに「サンタは実在しない」と説明するようにと頼む。ところが、クリスは応じない。あわててクリスの経歴書を調べたドリスは、その内容から彼を妄想狂の老人だと判断し解雇しようとする。
丁度その頃、社長からの呼び出しがあり、クリスのおかげで売上が伸びたという報告もあり、販売責任者と話して、危険さえなければこのまま彼を雇用しようということになるのだが・・・。
ドリス役はモーリン・オハラ。ジョン・フォード映画のジョン・ウェインとの共演でお馴染みの彼女が都会の子持ちのOLに扮して、フォード作品とは全然違う印象を見せています。そして、その可愛い娘役が少女時代のナタリー・ウッド。僕ら古い映画ファンには記念品にしたいような映画でありますな。
ドリスは念のために社内の精神科医にクリスの精神鑑定をお願いするが、そのヤブ医者は入院を勧める。ある事をきっかけにクリスはヤブ医者を殴り、それはクリスを強制収容するか否かの裁判に発展する。
この中盤は、ヤブ医者との対立がメインとなっていてファンタジー色が薄れ、物語も少し弛んでくる。
クリスの弁護人はフレッド。クリスの精神鑑定がテーマだった裁判も、やがて「サンタクロースは実在するか」が争点となってしまう。このエピソードでは、簡単に引き受けてしまった最高裁判事と彼に助言する後援者のやり取りが面白かった。
『サンタクロースなんて居ない、なんて言ったら大変なことになるぞ!』
裁判は判事も一安心の決着を見、ラストはファンタジーに相応しい、そしてラブコメ的にも粋なハッピーエンドでした。
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1947年のアカデミー賞では、作品賞にノミネートされ、助演男優賞(グウェン)、脚色賞(シートン)、原案賞(ヴァレンタイン・デイヴィス)を受賞。ゴールデン・グローブ賞でも、助演男優賞、脚本賞を受賞した。
リチャード・アッテンボロー主演の94年のリメイクの方もなんとなく気になっていながら観ていませんが、“クリスマスにお薦めの映画”にも挙がっていたコチラの旧作の方をレンタルしてきました。
監督は70年代のオールスターパニック映画「大空港(1970)」のジョージ・シートン。ていうか、オールド・ファンにはグレース・ケリーが主演オスカーを獲った「喝采(1954)」の方が有名でしょうか。
サンタクロースが実在した人物がモデルなのは今や周知の事実ですが、これはいわゆる“お伽話のサンタクロース”がニューヨークに現れるというファンタジー・ドラマです。
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パレードの後には、店内で子供たちとお話をしたり握手をしたりのサービスもしなくちゃいけない。儲け主義の昨今のデパートの売り方に不満だったクリングルは、メイシーにない玩具を探している親子には別のデパートの情報を教えたりする。そんなやり取りを聞いていた販売責任者はビックリするが、逆にお客の方からはお礼を言われて、尚かつ『お客を大事にするメイシーを、これからは応援するわ』と聞かされて更に驚く。例年より売上が伸びて社長からも特別ボーナスの提案も出てくる始末だった。
パレードの責任者、メイシー百貨店の人事担当ドリス(オハラ)は子持ちのバツイチ。“白馬に乗った王子様”なんかを夢見てもらったら困ると、娘にはお伽話を聞かせない現実主義者で、娘スーザン(ウッド)もその通りに育っている。
ドリス親子と同じアパートの向かいに住んでいる弁護士フレッド(ペイン)はドリスが好きで、忙しいドリスの代わりにスーザンをメイシーに連れていきクリスと会わせる。外国の言葉も起用に操るクリスを見て、彼を本物のサンタと信じそうになるスーザンを心配したドリスは、クリスに「サンタは実在しない」と説明するようにと頼む。ところが、クリスは応じない。あわててクリスの経歴書を調べたドリスは、その内容から彼を妄想狂の老人だと判断し解雇しようとする。
丁度その頃、社長からの呼び出しがあり、クリスのおかげで売上が伸びたという報告もあり、販売責任者と話して、危険さえなければこのまま彼を雇用しようということになるのだが・・・。
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ドリス役はモーリン・オハラ。ジョン・フォード映画のジョン・ウェインとの共演でお馴染みの彼女が都会の子持ちのOLに扮して、フォード作品とは全然違う印象を見せています。そして、その可愛い娘役が少女時代のナタリー・ウッド。僕ら古い映画ファンには記念品にしたいような映画でありますな。
ドリスは念のために社内の精神科医にクリスの精神鑑定をお願いするが、そのヤブ医者は入院を勧める。ある事をきっかけにクリスはヤブ医者を殴り、それはクリスを強制収容するか否かの裁判に発展する。
この中盤は、ヤブ医者との対立がメインとなっていてファンタジー色が薄れ、物語も少し弛んでくる。
クリスの弁護人はフレッド。クリスの精神鑑定がテーマだった裁判も、やがて「サンタクロースは実在するか」が争点となってしまう。このエピソードでは、簡単に引き受けてしまった最高裁判事と彼に助言する後援者のやり取りが面白かった。
『サンタクロースなんて居ない、なんて言ったら大変なことになるぞ!』
裁判は判事も一安心の決着を見、ラストはファンタジーに相応しい、そしてラブコメ的にも粋なハッピーエンドでした。
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1947年のアカデミー賞では、作品賞にノミネートされ、助演男優賞(グウェン)、脚色賞(シートン)、原案賞(ヴァレンタイン・デイヴィス)を受賞。ゴールデン・グローブ賞でも、助演男優賞、脚本賞を受賞した。
・お薦め度【★★★=クリスマスには、一度は見ましょう】 
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って、言ってる私、
実は見逃しておりまするぅ
今年もあと2時間あまりとなりました。
本年もいろいろとお世話になりました。
なんやかや色々ひっくるめてありがとうでございます
2008年は、はて、どんな年になりますやら。
来年もどうぞご贔屓によろしくお願い申し上げます。
今年もよろしくね~~!!
取り急ぎ新年のご挨拶まで!
年末にバタバタしまして、お返事が遅くなりました。休み中に3本ほど観たのですが、はてさていつアップできますやら・・。
優さんは未だ冬眠中のようですし(失礼!本当は本業の方がお忙しいのでしょう)、その他のお馴染みさんでもご無沙汰さんが多く寂しい年末でした。
私めは、今年もマイペースでのんびりといこうと思っていま~す。
今年もどうぞ、ヨロシクお願い申し上げます!
ヒェーッ!
どげんかせんといかん、です!
ま、おみくじは、1回分で4枚のおみくじが出てきまして、吉、吉、小吉、大吉でした♪
どげんかなりそうです。^^
今年もお願いします