日本の味に心を込める。

　

　なんだか昔話のようですが、　こんなことは、二度目です。

　以前の時は、９０歳を越える母親が、体調を崩し寝込んでしまい、元気を付けてもらおうと思い、「欲しい食べものはないの？」と尋ねたら、「柿が食べたい。」と言う。

　季節は冬、どこかで売ってないかと市内の店を探したがなかった。
「どこか売ってるところを知らないですか？」と問合せの電話があった。
「ありますよ。こちらの方では、愛宕柿を栽培していて、渋抜きをしたものを真空パックしてるんで、１月頃まであるんですよ。」と私が答えると、大変喜ばれた。

　聞けば、東京の親戚にも頼んで、近場を探してもらったがなかった。東京だったら、大きなデパートや百貨店へ行けばあるようなので、もし私に聞いてなければ、東京のデパートで買ってもらおうとしていたそうです。


　今回も似たようなことです。　どうして、私のところにこのような感動ドラマの様なことが起きるのか不思議です。

　私は、自分の出来ることを心を込めてしているだけなんですがね。

　その電話は、女性からの電話で、同じように体調を崩したお年寄りが、「イチジクが食べたい。」と言うので探しているとのことでした。（お年寄りというのが、どうやら実家の親らしい？）　　インターネットで検索したら「塩飽農園」がヒットしたそうです。

　今の時期なら、ハウスものが販売されてるだろうと思っていたが、よく聞けば、どうやらお年寄りは「日本イチジクがどうしても食べたい！」と言われているとのこと。（イチジクは不老長寿の果物ともいわれているからだろうか？）

　西洋イチジクは近場で売っているが、日本イチジクは無いと言われる。「何とか日本イチジクを送ってもらえないだろうか。」との問合せでした。
　もちろん、対応させていただきますよ。と返事をすると、たいへん喜ばれました。

　日本イチジクは東京方面にはないんだろうか？
そんなことはないだろうと思って、自分でインターネットで調べたら、国内で出回ってるイチジクの約８割は西洋イチジクだと出ていた。

　このことをうちのおばあさんに言うと「そりゃ、日本無花果が良い！　甘味が違う。」と言っていました。

　私も、日本無花果が好きですが、味の好みは個人で違いますので、西洋イチジクの方が良い人もいることでしょう。


　実がなってから１ヶ月で熟すから「いちじく　（一熟）」と言うのでしょうか？こちらの方では、唐柿（とうがき）とも呼んでいます。

　日本イチジクは直径約５―８センチで、西洋イチジクに比べ甘みが強いのが特徴です。腸の働きを活発にする食物繊維をはじめ、鉄分やカルシウムなどを豊富に含んでいるので、不老長寿の果物と言われるほど、実も葉も薬効があると言われています。