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こちらの里山じゃ、「ひゃくまんべえ」と呼ばれる行事が、もう少しするとあります。
法然上人が開祖の浄土宗の行事らしく、こちらではいつ頃から行われていたのか、私は知りません。 たぶん、江戸時代には行われていたんじゃないでしょうかね。
「ひゃくまんべえ」の名前の由来は、車座になって大きな数珠を繰りながら、地区民が集まり「南無阿弥陀仏」を何度も称えるので、「ひゃくまんべえ」と呼ばれる様になったのかもしれません。
「ひゃくまんべえ」のとき、大きな握り飯を1軒に1個と小学生以下の子ども一人に1個を配りますので、たくさんの米を使います。 だから、私は、「ひゃくまんべえ」は「百万米」と思っていました。(ちょっと違ったようですね)
暑さ厳しくなる土用の入りに、健康で夏を乗り切れる様に、また植えた米や野菜などの作物が、夏の間に病害虫にかからずに秋に豊作を迎える事が出来る様にと願いを込めて祈るのでしょうかね。
古くから伝わるさまざまな行事は、物が豊かになり、会社勤めや高齢化などで、する人がいなくなり、簡素化したり止めてしまう現代です。
地区の行事を通じて守られた地域の連帯感や思いやりの心と言うものは一度捨ててしまえば、取り戻すのに膨大な時間や労力が掛かると思います。
これからも、種々の行事が続けられる地域であって欲しいと思います。
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