サブロー日記

随筆やエッセイを随時発信する

暑中お見舞い申し上げます

2008年07月24日 | Weblog
 暑中お見舞い申し上げます
暑さと、歳のせいかマウスを握るのがおっこうになり、日記も長い間お休みしていましたがちょっとしたニースが出来たので暑中お見舞い方々書くことにしました。
一昨日の夕方の事、孫の克樹が、二階の軒に大きな蜂の巣がある。との報告。そんなはずは無いと思いつつも外に出て見あげて見ると、何とサッカボール程の大きなスズメバチの巣があり、数十匹の蜂がせっせと通っている。何時の間にこんな大きな巣を、、、、、。
昔し兄貴より聞いた事を思い出した。シチバチはメスが一匹冬を越し、春になると土の中や石垣の中に巣を作り家族を増してゆく、相当の数になり、これなら外界に出て一気に外敵に襲われず巣を守っていける数。と判断した時に、人家、樹木、断崖等に一気呵成に大きな巣を作り上げるのだと言う。この話し半信半疑で聞いていたのだが今回実証することが出来た。十日前ほどから茶の間や炊事場によくシチバチが入ってくる。これはどうも近くに蜂の巣が有りそうなとの予感がして、二三回は家の周りを見回って見たが見つける事は出来なかった。それなのに今この大きな巣が出来ている。
なるほど兄貴の言うった通りだ。納得。
 隣の愛媛県や、茨城県あたりでは、蜂の子を珍味として重宝がられている様で、テレビでも度々見たこともある。わが仁淀川町にはその風習は無いが、何年か前巣を取って食するつもりで軒の巣を焼き取るべく松明を近付けボヤさわぎがあった事も記憶に新しい。
サブローもここで思い立った。この我が家の巣は、丁度二階の雨戸を開ければ五十センチの近く。しかも網戸、ガラス戸があり、取るにはもってこいのところに在る。よしゃ今晩とって、珍味なる料理で一杯やろう、丁度娘がミツバチ用にと買って来てくれている網の被り物あるではないか。用意周到、夜になってからやらないと蜂が襲って来るので日暮れを待つ。この暑いのに防寒服を着込み、ゴムの手袋。網の帽子。立て切った部屋。一方の手すりにライトを設置。巣へスポットライトを照らす。恐る恐る雨戸を開ける。直ぐ目の前に巣が見え、蜂が20匹ほど出て忙しく巣を守っている。いかにも厳めしい顔付きである。これにやられたら、と、思うと手がすくむ。此処まで来たらやるしかない。近くの娘、孫は近寄らん。
八時半、巣に向けて殺虫剤発射。さすがに我が家のくすりはよく効く。外に居た蜂はことごとく落下。次に出てくるはずの蜂を待つ。出るわ、出るは、、、、これに向かって又発射。これを汗みどろになって繰り返す。出てくる穴に向かってやればよいのだが、そうすると後で頂く蜂の子にくすりが滲みると食するに都合が悪い。気長に出てくるやつだけをターゲット。 
始めてから半時間。やっと外に出てこ無くなる。この時とばかりに構えていたビニール袋を被せる。おもいきっり付け根を引きちぎる。処がである。中にはいないつもりの蜂が、切り取った処の袋の口があわてていたせいか。十センチほど開いていて、そこから中に潜んでいた最親衛隊がワアーと噴出して来た。我輩もあわてた、あわてた。しかし準備していた噴霧剤で難を逃れることが出来た。
この部屋の中での戦死十六.外に落下したもの二十三.巣の中6.その他に負傷逃亡、合計約50余であろう。我が方に損害なし。成虫だけで急遽移動してきて巣を大きく仕上げた事の証拠に、巣の中には幼虫だけで、四、五日中に成虫になるようなものは1匹も居なかった。兄貴の説が立証出来た事はおおきな収穫であった。

料理は初めオリーブオイルで煎り固く成ったところに塩味をつけ、これをまたから揚げにする。何とビールのつまみにもってこいの美味である 。このゲテモノ。ハマちゃんと、お茶姫に食わしてみたい、どんな顔するか。