人を食った話
広辞苑での解説では。「人を小馬鹿かにしたような言動をとる。」とあるが、今日のお話はちょっと違う。平成23年3月5日の高知新聞に。 祖父たちの戦争「命つないだ食料」を読んで、やっぱり噂話ではなかったのか、と思った。戦後いろいろ戦記ものの記事が本になったり、新聞等で報道された。そして復員者の話も色々聞いたが、「人の肉を食った」事をはっきりと言った人、またその事を記事に、活字にしたものを私は見たことは無かった。これを記事にし、新聞に載せた事は勇気?のいった事ではないかと思う。ヒリピン山中で戦友の肉を食ったとかの噂話は聞いた事があるが。こう新聞にはっきり書かれると、ちょっと息を飲む。これは戦後六十何年を経てやっと記事になったのだと思う。
内容はニーギニヤ戦線で餓死寸前の日本兵が敵兵の肝臓を取り出し食らったとの事、これが大変体を元気にしたとの記事。まことにぞっとするお話。私達はこの事実を肝臓(きも)に銘じて、この平和のあることを忘れてはならない。
これは世界史に残る悲惨な戦争の記録となるとおもう。サブロー