梅雨前線の活動がなかなか弱まらない今年の夏☔
(天気図や図は全て気象庁ホームページより)
特に、九州南部~四国にかけては、平年より一週間以上も梅雨明けが遅れています。
ただ、気象庁の週間天気予報によると、今週は前線が少し北上するため、西日本は高気圧に覆われて晴れる日が多くなるようですので、九州や四国は梅雨明けとなるかもしれません。
ところで、この予報文では「北日本」「東日本」「西日本」「沖縄・奄美」という地域名が使用されていますが、皆さんは自分の住んでいる所がどの地域に当てはまるかご存じでしょうか?
気象庁では、次の図のような地域分けをしています。
このように、北海道・東北地方が「北日本」、関東甲信・北陸・東海地方が「東日本」、近畿・中国・四国・九州地方が「西日本」、鹿児島県の奄美地方と沖縄地方が「沖縄・奄美」という具合に地域分けがされています。
つまり、前掲の週間天気予報文を見返してみると、「西日本」に該当する近畿・中国・四国・九州地方では高気圧に覆われて晴れる日が多くなるということになります。
このように、天気予報をきちんと理解するためには、出てくる地域名や地名などについてもある程度知っておく必要があるのです。
そして、台風や低気圧などの擾乱は、当然日本以外の地域も通過してきますので、それらの予報時には下図のようにより広範の地域名や地名が登場します。
例えば、「マーシャル諸島近海で熱帯低気圧が発生しました」とか、「沿海州にある低気圧から伸びる前線が通過する影響で雨になるでしょう」などを音声のみで聞いた場合、地域名や地名を知らないと、一体何のことやらという感じになってしまいます。
すなわち、天気予報を正確に理解するためには、地理の知識が欠かせないのですが、そのことはあまり説明がされていないような気がします。
そして、予報をする際にも、地理の知識は大変重要になってきます。また、防災分野では、地理に加え地学の知識も必要になってきます。
なぜ、それらの知識が大事なのかについては、また、別途ご紹介したいと思います。
今週も梅雨前線の影響で大雨になるところがありそうですので、気象情報をまめにチェックした方がいいかもしれません