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※読書感想メイン

失礼な敬語〜誤用例から学ぶ正しい使い方/野口 恵子(著)

2022-05-23 | 書籍

 

 

※2016年9月に読了し、別サイトでレビューしたものを編集と加筆して載せています

 

取引先に発注書をメールに添付して送る機会が増えた時期に読んだのですが
自分でも知らないうちに相手に変な日本語を使っていたと知り
もっと早くに勉強をしておけば良かったと思いました。

 

簡易敬語  ゴトリ・シテトリ

×ご確認してください

○ご確認くださいまたは、確認してください

頭に「ご」がつけば「して」はつけない

×ごゆっくりお買い物をしてください→○ごゆっくりお買い物をなさってください

先日お見かけいたしました→「私はあなたをみかけた」の意味(謙譲語)

先日みかけました→「先日、(こんな人)を見ました」の意味(丁寧語)

丁寧な表現にしようとやみくもに敬語を使うと、立てる必要のない人物を立てたり

立てるべき相手に失礼になったりするため、注意をする


「結婚させていただくことになりました」
「離婚させていただくことになりました」
「コメントさせていただいたのですが」

この敬語が問題になったからか、最近はあまり使われなくなった気がしますが
芸能人の結婚や離婚を発表するときに使われる「させていただく」が、やたら気になったことがあります。

 

そして、我が家で起きた5年以上も前の珍事

作業車を新しく入れ替えることになり、融資を受けようと取引銀行へ主人と2人で行った時のことです
担当した行員はとても若い人で、入社して3年以内と言ったところでしょうか
融資の審査が通り、いよいよ新車購入という時に主人の仕事が多忙を極め
しばらく連絡が出来ない状態が続きました
その旨は担当者に伝えたのですが、その間も何度か銀行から電話をもらい
さらに数か月が経過して、担当者が変わったと連絡が来ました。


しかし主人は相変わらず忙しくて時間が取れず
銀行から融資の話を、一旦白紙に戻す趣旨のハガキが届いたのです
その内容に絶句

「連絡が取れず 誠に遺憾です」

なんで、上から目線??

というか、使い方も間違えているし

怒りというよりおかしくて笑ってしまったのですが、主人は憤慨していました。
実は、同じ銀行で「遺憾」のハガキが過去にも届いたことがあるのですよね。


あの時は私たちも悪かったので黙っていたのですが
たとえこちらに落ち度があっても、客に使っていい言葉ではなく

知人にも本人は知らないで使っているだろうから、注意しないと別の客にも使用するぞと言われました
とはいえ、自分でも気づかないうちに誤った敬語と、あいさつ文を送っていたのは先述の通り

私が使っていた恥ずかしい挨拶文

「新年あけましておめでとうございます」


正しくは

「明けましておめでとうございます」

または

「新年おめでとうございます」


新しい年が明けるから「新年」なのであって
「新年あけましておめでとうございます」は重複文になるのですね。
新聞広告やTVのCMを見ていると「新年 あけまして」で
子供の頃から使っていた挨拶文で、親に注意を受けたことがなかったので気づかなかったのです
それ以来、年賀状を作成するときは気をつけるようになりました。

ケチをつけるとしたら


表現が違うだけで使い方は変わらない例題に、同じ説明が繰り返され、しつこい

助動詞・形容詞を説明するときは、もう少しシンプルにまとめてほしい。

頭に入りにくかったです🙇‍♀️



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