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aimakiの日常やお知らせ。3年9月から新店舗店オープンへの奮闘の日々を投稿。皆さんのご支援をお願い申し上げます!

失われたもの

2012-02-10 01:11:08 | Weblog
昨日、何気に薪ストーブの中を放射能測定器で測ってみたら
数値が上がりびっくりしました。

お店の線量は店内で0.10μ㏜、外で0,16~0.18μ㏜位なのですが
ストーブの中は0.2μ㏜あったのでびっくりしました。

大量に灰を入れていた缶は0.4μ㏜ありました。

一関市だと高いところだと地表で10μ㏜以上のところもありますが
でもじっさい言われている通り灰が濃縮して数値が上がるということを知り
本当にショックでした。

親には畑やるときにもう灰は入れるなといいましたが、野菜は牛肥も使いますし
腐葉土も使います。科学肥料を使わず土を作ろうともその有機肥料が汚染されているかも
わかりません。

去年は畑見合わせましたが、春からお店の脇の畑をどうするか。。

今まで良いと思っていたことが否定されるのはつらいです。

毎日野菜や食材の数値を調べ、なるべく1ベクレルでも出ているものは
使わないようにと思っているのに、大好きな薪ストーブで出た灰が
数値があがるとは。。

複雑な思いで毎日薪ストーブを掃除しています。

確かに各県に被災地の瓦礫を拡散するのはやめたほうがいいと思います。

今までお客さんは少ないけど、なんて素敵な場所でお店をやっているんだろうと
ずっと思っていました。

毎日季節を感じ、窓から見える雪の風景も新緑も紅葉も絵を見るように
店内から眺めていました。

津波で流されて見つかったハンモックも、もうテラスには吊るさないだろうし、
夜更けに静まり返った中、宇宙を感じながらずっと熾火を眺めるような焚火も
しないと思います。

こういう状況だと経営だけ考えるともう繁華街に移ってやり直した方が
いいんじゃないかと思ってしまいます。

空間線量だけだと決して高い方ではないです。

でも、もう心から楽しんで今まで好きだったことがここで出来るかと言われたら
出来ません。

除染されたものは川から海へ。

南三陸町なので津波の被害は酷いですが、でも海は好きです。

その海も汚されるのはつらいです。

友人も海関係の仕事の人も多いし、これから旬のわかめも好きです。

でも、もう事故は起きた。。

これから妥協するか決断するしかないんですね。

今まで自分の仕事、その場所でしてきた人が悪いわけではないんです。

ただこれからは、ひとりひとりの問題として向き合い
次の世代に良い未来を残していかないと。。。

と思ってがんばるしかないんです。