音信

小池純代の手帖から

日毎の音 花 201107

2020-11-07 | 日記

  花


 「秘すれば花秘せずば花なるべからず」花あらざらむ花あるべからず


 「存在が花してゐる」とは存在が花のことばで話してゐること


 罅のごとく金科玉条繁茂してその枝に咲く紙の花々


 花をみてお酒をのんでやなことは嫌と言ふのが詩人の仕事


 ゆりかごから墓場そののちまでも花なにかにつけて花こそは花





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