音信

小池純代の手帖から

日毎の音 巻 210113

2021-01-13 | 日記

  巻


 巻き尺を首からさげて仕事する手当たり次第数を与へて


 巧拙は問はぬ巻き舌その舌にかなふ言語がきつとあるから


 たまご料理煮ても焼いてもうまきもの寝てもさめても出汁巻玉子


 一年に一度の逢ひぞ早春のひかりをふふむ伊達巻玉子


 昆布巻は書物の見立てなのだとか朱塗りの箸もて繙きにけり
  





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