韓国ドラマは哲学的感性を刺激する

韓国ドラマ、IT・デジタルなこと、AIなどと並んで哲学に関する事柄や、よろずこの世界の出来事について書き綴ります

久しぶりの寅さん

2021-08-28 00:38:35 | エッセイ
 ものすごく久しぶりに寅さんの新作映画を観ました。

 2019年作「男はつらいよ お帰り寅さん」です。

 若い頃、なぜかわからないけど寅さんに夢中になった時期があります。社会人3年目くらいで仕事は楽しいけど、ストレスがものすごくつらくて、会社帰りに駅前のレンタルショップで寅さんのビデオを何本も借りてよく観たものです。

 一晩に3本もみると、睡眠時間なんてほとんどなくなってしまったけど、それだけ夢中になってみてしまう魅力が寅さん映画にはありました。

 仕事のストレスに耐えられなくなり、ある日会社に行けなくなってふらりと旅に出かけてしまう男が描かれた作品が複数あり、なんと私自身、この登場人物と同じようにふらりと自分の車を走らせて、旅に出てしまったことがあります。

 結果、親兄弟や職場の上司や仲間にさんざん迷惑をかけてしまうことになりましたが、人生つらいことがあれば逃げてもいいんだということを、寅さんの映画から教えられたような気がしています。

 会社員のストレスは私の若い頃と本質的に変わっていないように思えます。その証拠に、自殺したり、心を病んでしまう人たちが後を絶ちません。そういうときには、一歩引いて休んだり、その場から逃げ出しても構わない、たとえ誰かに迷惑をかけることになっても、自分を守るためには、そういうことが必要なこともある。

 もちろん、そんな人ばかりでは社会は成り立ちませんし、職場放棄は褒められたことではありません。しかし、そのような疲れた人たちを赦し、助けることも必要なのではないでしょうか。

 寅さんの映画をみていると、本当に家族とは何かということをしみじみ考えさせられます。渡世人というおよそまじめな会社員からはかけ離れた家族がいたら、自分だったらどう接するのかと、いつも考えてしまいます。

 そして、映画の中で描かれる人間関係のなかに生まれる泣き笑いに本当に心が浄化される気持ちになり、ぽっかりと空いた心の中の穴が、ほんのすこしだけ小さくなり温かい気持ちで満たされる心持ちになります。

 私は、家庭環境が原因で子供のころから心を閉ざして生きてきたようなところがあるのですが、寅さんの映画をみたときだけ、閉ざしてしまった心のシャッターを全開にして、自身の感情が沸き立つのを感じることができるのです。

  この最新作は寅さんファンなら納得のストーリになっています。最新のCG技術によって、寅さんが蘇り登場人物たちと、観客の中にその姿を現すのです。

 寅さんが一番好きだったのは、やっぱり、リリーだったんだなって納得です。「寅次郎相合傘」が私の中ではベストなのですが、この作品をみて山田洋次監督もそう思っているのだということがよくわかりました。

 もし、読者の中で寅さん映画を観たことがない方がいれば、どの作品でもいいのでみてほしいと心から思っています。









中国との正しい付き合い方~尖閣諸島問題を考える

2021-03-04 18:38:19 | エッセイ
 ここのところ、本当にいやな日が続いています。それは、中国と尖閣諸島に関するニュースを目にすることです。

 自分の個人的な問題でもないのに、こんなに心を乱されることは生まれて初めてのことです。邪悪な意図を持った輩が人の家の庭先にちょろちょろと入り込んできたかと思っていたら、そのうちにその家の住人に庭から出て行けと嫌がらせをするようなった。

 今、尖閣諸島で起こっているのは上記のようなことです。警察を呼んでもひるむことなく、あいも変わらず同じ行動を繰り返し、挙句の果てに、この庭は自分たちの土地だから嫌がらせをしようが、何しようが自由だろうと開き直って居座るようになった。

 本当にひどいことです。しかし、それ以上にひどいのが我が国の政治家たちです。中国のこのような暴挙を他人事のように眺めているだけで、実効のあることは何もしない。というのも、どいつもこいつも経済的な利益が失われることを恐れていることです。

 また、自分の選挙のことを考えても、外交問題では票が取れないということもあるでしょう。自分の地位をかけてでも、なげうってもここは行動すべきだというときに、すべきことができない。そんな、輩の集団が今の国会議員なのです。

 もはや中国は友好国だなどと、夢にも思わないことです。百歩譲ってビジネス相手だとしても、共通の価値観など存在せずに、ただただその時、その時の取引の間だけの関係とわりきって付き合わないといけないということでが、なぜわからないのでしょうか。

 いや、そうだとわかっていても、それを認めたくないのかもしれませんね。

 もし、今、日本が強硬な態度に出たら中国はどうするでしょうか?おそらく、なんらかの形で経済制裁を加えようとするでしょう。現在、オーストラリアが経験しているように。

 また、それだけならまだしも、中国現地にいる邦人に危害を加えたり、不当に拉致拘束することも考えられます。現在の中国のやり方、そしてかの国と我が国の関係はそんなことまで想定しないといけないところまで来ているのです。

 しかし、国会議員たちはそれを知ってか知らずか、自分の既得権益にしがみつき、上記のような不都合なことが起きるのではないかと、その責任をとることを避けて何もしない、できないのです。

 けれど、政治家が上記のような決断をして実際に行動しなければ私たちの日々の生活を誰が守るのでしょうか?ひどい話、あんな岩みたいな島中国にくれてやればいい、何の価値もないのだからと思っている阿呆もいるのかもしれません。

 いったんそれを許してしまえば、行動、要求はエスカレートするばかりで、近い将来日本は中国の実質的な属国になる可能性がありますし、下手をしたら中国の施政下に組み入れられてしまい、今われわれが享受している大切なものを奪われ、蹂躙されてしまう可能性があるのですが、阿呆どもはそんなことを想像するらできないのかもしれませんね。

 なんでもかんでも経済優先で、経済的価値に変換して考えないと理解できないような阿呆ばかりでは、守るべき価値や理念なんて概念はもはや理解できないのでしょうね。一応大学はでていても、そのような抽象的な概念について考えてみることもなく、のんべんだらりと過ごしてきて、大した志もなく国会議員になったのでは、私が今述べていることも理解できないのでしょうね。

 この世の中にはお金よりも大切なものがたくさんある。時には、それを命がけで守らないといけない。こんな基本的なことが今の時代には理解されません。へたをすると、こちらの方が阿呆扱いされてしまいます。なぜなら、そのような価値や理念は経済的な尺度では表現できないからです。というか、全然別次元のもので同じ物差しで測ることができないからです。

 中国はまさに拝金主義と権力欲の権化のような連中が取り仕切っている怪物です。そんな連中に高尚な価値を説いてみても馬耳東風でしょう。理解する能力もないし、その意思もないからです。

 結果このような輩との付き合い方をよほど考えないと、われわれの生活は根底から崩壊し、彼らに蹂躙されてしまいます。

 まだ今なら間に合います。私がここで述べたようなことがすべて現実になる前に、皆で知恵を出し合って対抗策を考えて行こうではありませんか。



自民党 二階幹事長の暴言の件~どうしたらこんな言葉が出てくるのですか?

2021-01-22 17:29:38 | エッセイ
 自民党の二階幹事長の暴言問題は、今ネット上で大きな反響をよんでいるところです。ただの一政党である自民党の幹部が、政府のやり方にいちいちケチをつけるなという趣旨の発言をしたわけですから、これは大炎上しても仕方ありません。

 二階氏は政府の閣僚でも何でもありません。なのに、まるで自分が批判されたような反応をすること自体不可解ですし、野党が政府の政策を批判することを、「ケチをつける」という風に表現したのもまたおかしな話です。

 結局何が批判されているかというと、二階幹事長がまるで政府をわがもののように思っていることに対してとんでもないというダメ出しが出ているわけです。まるで、何もかも自分の思い通りにいくのが当然という風に考えているのが、この発言から透けて見えます。しかし、そんなことが正しくないことは、誰でもわかる話です。

 しかし、こういう不愉快な出来事も悪いことばかりではありません。菅首相が就任してから、自民党のおごりに満ちた態度がはっきり表に出てくるようになったからです。誰が見ても菅首相は二階幹事長に頭が上がらず、裏でコントロールされているのではないかという疑念を国民が持ち始めました。

 結局、権力を持った者を正しく批判する勢力がいなくなると、その権力者は必ず腐敗するという、ごくごく当たり前のことが明らかになったわけです。こんなにわかりやすいことはありません。

 今年の衆院選でどういう審判が下るのでしょうか。その時が楽しみです。

バイデン大統領就任にあたって~駄々っ子トランプの退任

2021-01-21 17:35:08 | エッセイ
 本日未明に行われたアメリカ大統領就任式の中継をみました。

 今回は、退任する大統領が欠席するというだけでも異例でしたが、コロナ禍により一般聴衆もなしという従来とは全く違う式になってしまいました。

 聴衆がいるべき場所には、コロナ禍で亡くなった人々を偲ぶ意味で国旗が1本1本建てられて、連邦議事堂の前には数えきれない数の国旗がはためく姿が印象的でした。

 式には今までの大統領経験者、クリントン、ブッシュ、オバマ元大統領たちに加えて今回退任するトランプ大統領も出席するのが慣例だったそうですが、事前の報道の通りトランプ氏は欠席しフロリダ州の自宅に向かう途中の空軍基地で、自前の退任式を行ったのでした。

 このことをどう評価するか…大人げないという人もいるでしょう。いくら選挙で負けた相手だからと言って、その相手の前で堂々と負けを認めて大人らしい振舞いができないことをネガティブにとるか、逆に自己主張がしっかりしていて、筋の通った行動ととるかで評価が分かれるところでしょう。

 退任する大統領が出席しないのは152年ぶりだそうです。ですから、これまでのほとんどの大統領は大人の対応を取って退いていったということになります。

 バイデン大統領の就任演説を聞いていて、民主主義と統一(unity)という言葉がたくさん出てきたのが一番印象的でした。

 トランプ大統領のアメリカ第一主義と、支持者の方ばかりをむいた政策のために国内が分断してしまった。また、最期には今月6日の連邦議事堂襲撃事件という前代未聞の事態を引き起こしてしまった。

 そのような背景から、分断された国民を再び一つにまとめようというバイデン大統領の気持ちがよく伝わってくる演説でした。

 正直、私はこの演説を聞いてほっとしました。この4年間トランプ大統領の支持者を煽るような口調の演説ばかりを聞かされてきたわけですから、このような「まともな」演説を再び聞けてそう感じたわけです。

 たしかにトランプ大統領のやり方はいろいろとまずい面もありましたが、ただ、対中外交に関しては拍手喝采するという方は多いのではないでしょう。私もその一人です。あれだけ中国に向かって堂々と啖呵を切って渡り合えた大統領は彼だけですから。

 バイデン大統領の演説で、もう一つ印象に残ったこと。それは、国民に語り掛けるような口調で非常に心を引き付けられるものであったいうことです。極端な話、英語がわからなくてもなんとなく聞き入ってしまうような魅力を感じました。

 会場ではプロンプターが用意されていましたが、バイデン大統領は全くそちら側に視線をそらすことなく前を向いて演説を行いました。細かい具体的な政策には言及せず、バイデン大統領の政治理念が主だったのでメモや原稿の類は必要なかったという解説を聞きましたが、たしかに一理あると思いました。

 日本でも、国会が始まったばかりです。そして、今年は衆議院選挙の年です。どれだけの日本の政治家が、内容がしっかりとありかつ聴衆の心に染み入るような演説ができるのか、それが今の私の一つの興味になっています。

 今年が昨年よりいい年になるかそうではないか、一つ一つ目の前の問題を片付けながら考えて行こうではないでしょうか。

拝啓 麻生太郎財務相殿~あなたはどうしてそんなに傲岸不遜なのですか?

2021-01-20 17:54:09 | エッセイ
 麻生太郎財務大臣からとんでもない発言が飛び出しました。「国民に一律10万円の支給をするつもりはない」という発言です。またあわせて、生活困窮世帯に限定した追加の給付措置さえも「考えにくい」と発言したそうです。

 一律の現金の給付が本当にいい政策かどうか、それは賛否両論あることがわかります。国の予算には限りがあるので優先順位をきちんとつけて支出していかなければなりません。

 ただ、その点を譲ってもこの麻生大臣の発言の冷たく、思いやりのかけらも感じられないこと、今日食べるものにも事欠く人々が聞いたらどんなふうに感じるでしょうか。

 私は前にも書いたように一方的な立場から人を批判することは嫌いなので、極力そのようなことがないように気を付けていますが、今回ばかりは我慢することができません。

 麻生大臣、あなたにはこの国の為政者たる資格はありません。そのような思いあがった気持ちで一般の民を思いやった政を行えるとでも思っているのでしょうか?

 本当に言葉に気を付けてもらいたいものです。その冷たい言葉によってどれだけの国民が傷つき、落胆すると思うのかまったくその種の想像力が欠けているか、自分がそのような思いやり持つべきなどということに、まったく考えが至らないのでしょうね。

 もうあなたには大臣の資格はありませんので、さっさと後進に道を譲っていただきたいというのが、私を含めた国民の大多数の願いです。

 もし私のここでの発言に反論したいなら、この寒空の下どこかに安い部屋を借りて月に7万の生活費で暮らしてみてください。そうすれば、下界の民の気持ちが少しは理解できるようになるかもしれません。

 あなたが出し渋っているお金は国民が納めた税金です。あなたのお金ではありません。それでもどうしてもお金を出したくないのなら、せめて国民を思いやるポーズくらいはすべきなのではないでしょうか。

 その傲岸不遜な態度から生まれる不利益が、きっとあなたのこれからの人生にブーメランのように帰ってくるはずです。齢80にもなられる方に対して失礼な口をきいてしまいましたが、どうしても思いの丈を述べざるをえませんでした。

 …この私の思いは大臣に伝わるのでしょうか。なんの権力も発言力もない一般人の言葉がどれだけの力を持つのでしょうか?その結果を心静かに待ちながらこの寒い冬を乗り切って行きたいと思います。

韓国が独裁制へひた走る件~アメリカだってあやしいもの?…

2021-01-15 17:49:39 | エッセイ
 最近のネット上の記事をみるにつけ、民主政権が独裁制化してしまうおそれについて、ヒトラーの例をあげつつ言及するものが目立つようになってきました。

 国民大多数の期待を背負ってヒーローのごとく登場し、合法的に選挙で指導者に選ばれた人物が、次々と独裁制に必要な法律改定、政治体制の改変を行うことを国民が気づかない間、あるいは自らへの信頼を悪用して実現してしまうと、このような恐ろしいことが起こってしまうということです。

 韓国では、従来の検察の独善的な強権力を抑えるという大義名分のもと、大統領やその与党がどんな無謀な政策を実行しても、あるいは極端な話犯罪をおかしても自分たちに追求が及ばないようにするための体制を作り上げようとして、それを阻止しようとする勢力とぶつかり合っている状態です。

 また、アメリカでは任期あと1週間に迫ったトランプ大統領が下院で2度も弾劾決議を受けるという前代未聞の事態が起きています。

 先週の大統領選挙の結果を正式に認定する議決の際に、連邦議会に向かって自らの支持者をデモ行進させたことが、議会を襲撃する暴力行為を招いたとして、その責任を問われているわけです。

 そのおかげで、トランプ氏お得意のツイッターのアカウントまで永久凍結されてしまうという、これまた前代未聞の出来事が起きてしまいました。

 ある記事によれば、トランプ大統領が戒厳令をしいて軍政を施行しようとしていたのかもしれないという、物騒な可能性を指摘するものもありました。こうなれば本当の独裁政権が、あろうことかアメリカ合衆国で誕生してしまうわけです。アメリカは、政界の警察として、そのような勢力を正すべく世界中に派兵してそれを正してきたにも関わらずです。

 私としては、自分が生きている間にこんな大きい歴史上の変革あるいは、事件を目の当たりにできることに驚いているというのが正直なところです。

 もちろん、(軍事)独裁政権など願い下げですが、アメリカはもしかしたらすれすれのところでとどまっているのかもしれません。トランプ大統領はあと1週間で任期切れですが、それまでの間に、またその支持者たちが中心となって暴力によって政権奪取を行おうとする恐れがあるとされています。

 韓国はもはや現在の文在寅政権は任期を1年以上残してレームダック化しているようですし、このまま何も意義あることができずに任期切れになって、自らが敷いた独裁化のレールを敵対勢力にそのまま利用されて自分たちが弾劾、抹殺されてしまう可能性が高まっています。

 今までの韓国政府のやってきたことを思うと、それみたことか、自業自得だという声も多数上がるでしょうが、そうやって国を分断して、李氏朝鮮時代のような勢力争いを永遠に続けていくのかと思うと何だかむなしい気持ちになってしまいます。

 そして、今注目すべきはアメリカです。あと1週間のうちに何が起こるのか目を離せない状態です。どうか、これ以上暴力によって国民の血が流れないようにしてほしいものです。

 来週の大統領就任式はきっと世界中の注目を集めることでしょう。

野良猫たちに思うこと~楽しいことも、悲しいことも…

2021-01-13 17:42:45 | エッセイ
 Youtubeでお気に入りのチャンネルの中で、ある場所に住み着いている野良猫たちの日常を紹介してくるものがあり、それがお気に入りです。猫たちの姿を見ているだけで気持ちが落ち着き、癒される気がするからです。

 しかし、いいことばかりではありません。出会いがあれば別れもあるのです。新しい捨て猫たちが発見されると同時に、亡くなってしまう猫もいるのです。猫たちの訃報に接するたびに自分の飼い猫でもないのに、なんともやるせない気持ちになり涙が止まらなくなります。

 今日もお気に入りの猫が一匹天国へと旅立ちました。不幸なことが多かった猫ですが、最期はお世話をするボランティアの方に看取られながら亡くなったそうです。

 昨年は、心無い極悪非道な輩のために虐待を受けてなくった猫たちもいました。しかし、こちらの方は虐待という暴力を受けたことの方に注意がいってしまうせいか、今回のように力尽きて生命が燃え尽きるように亡くなってしまうのとはまた別な感情がわいてきたものです。

 正直、前回紹介された動画では元気にしていたのに、今日、突然訃報に接してショックと悲しさがとても大きいです。

 自宅にも10年一緒に過ごしている猫がいます。保護猫で、保護主さんに保護されなかったらきっととっくにあの世に行ってしまっていたと思いますが、生後4か月で縁あってうちにきてくれました。

 本当は、あと一匹でも仲間がいればいいのかなと思う時もありますが、怖がり屋の性格を考えると一人の方がいいのかなと思いますし、うちの都合でそのスペースもありません。

 この子が亡くなってしまうことをいつか受け止めなければいけない日が来るのですが、自分でも平常心でいられるかわかりません。

 気が付くともう10年、最近ではこの子を看取るまでは死ねないと心から思うようになりました。できることなら、これ以上不幸な猫たちがうまれないようにと、祈る毎日です。

善意に対する誹謗中傷~どうしてそんなに卑しい品性なのか!

2021-01-12 18:02:17 | エッセイ
 北陸地方の大雪のため、道路上で立ち往生してしまった車のドライバーの方たちに弁当を配った店主に関して、賞賛の声の他に誹謗中傷する人間がいるというニュースに接して、本当に嫌な気分になりました。

 売れないタレントが誰が見てもそういう状況でわざとらしい行為をしたわけでもなく、この弁当を作った店主さんだって雪の中を自分の店まで歩いていき、店を開けないため無駄になってしまう食材を使って困っている人たちを助けたということに対して、「売名行為」などという言葉が真っ先に出てくる人物の人間性を心から疑ってしまいます。

 今までの人生、よほど嫌なことばかりで人間不信になっているのでしょうか。それなら、お気の毒と同情を誘わないわけではありませんが、うまれついて品性が下劣で物事を損得勘定でしか考えることができな輩には心から腹が立ちます。

 たしかに、これだけいやなことが続く世の中ですから気持ちがすさんでしまうのはわかります。しかし、ネガティブな感情からは力強く生きていくための建設的な気持ち、感情は決して生まれてきません。

 傷つくことがあっても、やはり物事を何でも疑ってかかるのではなく、まずは素直に受け止めてみてそれから疑問があれば再度考えてみるのが正しい行動だと思います。

 以前の記事でコロナ感染者の人たちへの誹謗中傷について述べたことがありますが、それだって同じことです。人が人を裁く、批判するということはよほどの覚悟がなければできないことだと、身をもって反省する必要があります。

 これからも厳しい毎日が続くと思いますが、何とか少しでも前向きな明るい気持ちで生活できるように、努力しようではありませんか。

韓日政治腐敗合戦~そんなものいらん!!!

2021-01-11 18:51:48 | エッセイ
 ここのところ、ネット上のいろいろな記事をみるにつけ日本の政治状況が気になるようになってきました。以前、韓国の政治についてここで書いたことがありますがまさに灯台下暗し、日本だって似たようなものだということに、今頃になって気づきました。

 そんなもの、今まで気がつかなかった私がおかしいと突っ込まれても返す言葉がありませんが、正確に言うと今まで頭に入ってきていたいろいろな情報がすっと一本に統一されて、状況の全体像が見渡せるようになったということです。

 結局、大きなあるいは絶対的な権力を持った者の行動には普遍性があるということです。悪いほうに向かうと、内部からは誰にも止められなくなるのも同じです。

 日本の今の政治状況はひどいを通り越して、悲惨というほかありません。特定の政治家が己が利権のためだけに行動して、国民にとって本当に必要なことが全く顧みられることなく、税金をまるで自分のお金のように好きなようにばらまいてしまう。

 それに群がる企業経営者も非常に醜いですが、あの人がやっているなら自分もご相伴に与らないと損だというばかりに、腐敗政治家に献金しその見返りを手にする。これは、朝鮮時代劇でみられる光景と何ら変わらないわけです。

 時の権力者の家には訪問者がたえず贈り物が山のように積まれ。権力を手にした者といえば豪華な輿にのり町中をねり歩く。時代劇で必ずある光景です。

 こんな状況で、私たち民(たみ)ができることはどんな形でもいいので「NO」という意思表示をすること、そして、選挙でもやはりしっかり「ダメ!」という意思表示をすることしかないのです。

 この私のブログも、社会に対して何の影響力も持ち合わせていませんがそれでも自分の思うところをこうやって書き綴ることによって最低限の自分の役目を果たせるのではないかと思っています。

 先ほど見ていた情報番組に、新宿の焼き鳥屋さんの店主が登場して、自分の店が時短営業に応じない理由を魂のこもった言葉で語っていました。

 政府はこの一年間何をやっていたんだ、少なくとも自分の身の回りでコロナに感染した人間を見聞きしたこともないし、どうしてここまで飲食業ばかりたたくのか、と。

 もう今の状況を考えると、強権的なロックダウンを実施して封じ込めをはかるべきなのに、のらりくらりと何をしているんだ。それに、今に至っても海外からの入国者を完全に止めないことはまったくもって理解できない。

 この店主の方は、感極まって声が上ずる場面もありましたので、本当の心からの言葉だったと思います。菅首相と自民党の幹事長はこの人の訴えに対して何と答えるのでしょう。まさか、仮定のお話にはお答えしませんとでもいうつもりでしょうか。

 「悪夢の民主党政権」という言葉がありませんが、今はまさに「悪夢の自民党政権」と言わずにはいられません。ここまで政治腐敗が進むと内部からの自浄作用は望めないので、外部から強制リセットをかけるしかありません。

 今年行われる衆院選が楽しみです。ここでも現状追認するような結果が出てしまったら、日本国民総懺悔と言われても仕方がないですが、アメリカが何とかトランプ大統領にNOを突きつけたように、日本もその歩みを反対側の正しい方に向き直ることができるのでしょうか?

 これは、私自身を含めた日本国民全体に対する課題だと思います。ここで踏みとどまって、何とか少しでもいい方向に方向変換できるように祈りながらその日を待ちたいと思います。

恩讐を超えて~憎しみの再生産からは何も生まれない

2021-01-08 18:35:49 | エッセイ
 韓国や中国では反日教育が行われていることは、広く知られていることです。中国での反日教育は以前ほどは話題に上りませんが、それでも最近では南京大虐殺をテーマにした施設を作ったりして、日本人としてはあまりいい気持ではいられない状況です。

 そして韓国の反日教育ですが、こちらはまさに筋金入りで日本人の立場からするとあることないこと話に尾ひれを付けて、また、ありもしない話を捏造してまで子供たちに吹き込んでいるというまともな感覚の教育とは思えないものです。

 両国での反日教育はなぜ行われるかというと、最終的には政治利用のためです。私は中国のそれについてはそれほど詳しくないので、ここでは取り上げませんが韓国のそれは日本人がその実態を知ると、本当に心から驚き、あきれてしまうような内容です。

 しかし、このような事実に反する内容をいくら子供たちに教え込んでも、このインターネットの時代、両国の行き来を誰でもが簡単にできる時代に、子供たちが事実を知るのは時間の問題で、こんな教育をすることで自国の教育制度に不信感を抱くようになるのは時間の問題です。

 現状では、まだまだこのような政治的プロパガンダをそのまま信用してしまう人達が多数派なので、反日教育も含めた反日活動は韓国政府にとって有効なツールとなっていますが、一体こんなことがいつまで効果があるのでしょうか?

 そう考えると、このような憎しみの再生産しか生まないような活動はむなしくなってくるのではないでしょうか。

 個人的な恨みですら、その恨みを世代を超えて共有していくことは結局むなしく、無益なことだと私たちは知っています。恨みのようなネガティブな感情を持ち続けることは結局人間を不幸にしてしまうからです。これは、人間についての普遍的な事実です。

 ましてや、民族や国単位でそんなことをするなど、あまりにも馬鹿げているではありませんか。少しでも、未来のことを考えれば最低限の折り合いをつけてそのような感情を抑える努力をすべきです。もちろん、すぐにそれができるとは限りませんが、少なくとも努力はすべきです。

 現在の韓国では、反日は国民の不満のはけ口として実に都合のいいものである、ただそれだけなのですから、こんな愚かなことを続けていくむなしさに早く大多数の韓国の人々が気が付いてほしいというのが私の願いです。

 現在の韓国政府の対応をみるにつけ、はらわたが煮えくり返るような気分になっているのは私だけではないでしょうが、しかしそれはあくまで政治的な側面であるということを、冷静になって受け止めなくてはいけないと思います。

 もちろん、これからすぐに両国が仲良くなるなどということはありえないことですが、とりあえず一定の距離をおきつつ、折り合いをつけられる関係を築き上げることが正しいことだと私は思っています。

 ただ、残念ながら今までの日本人の韓国人に対する思いやりの気持ちは通じるどころか、逆手に取られて、恩をあだで返される形になっていますがいつかはそんな関係も落ち着くところへ落ち着いてほしいというのが私の願いです。

 いったいこれが実現するには何世代を要するのでしょうか?あせらず、確実に進んでいってほしいものです。