韓国ドラマは哲学的感性を刺激する

韓国ドラマ、IT・デジタルなこと、AIなどと並んで哲学に関する事柄や、よろずこの世界の出来事について書き綴ります

暗号化ソフトの導入

2006-01-31 05:00:00 | 情報セキュリティ
 このブログでも何度か暗号化の話題を取り上げてきました。今回は、暗号化ソフト導入のお話です。

 現在、あるデータ暗号化ソフト導入の評価を行っています。実際にPCにインストールしてみて、日常の操作に大きな不便や、支障がでないかを確認しているところです。使用するPCには、普段メインで使用していないものを選びました。そうでないと、いきなりメインで使用しているPCにインストールして、不都合が出ると困るからです。

 現在のところ、大きな問題は出ていないのですが、もう少し使用してみてから本格的に使用するかどうかを決めようと思っています。

 先日このソフトを、ある家電量販店で購入したとき、ウイルス対策、セキュリティ対策ソフトの売場に次々とお客さんが来るのを眺めていました。店員が次から次へと違う客からの質問を受けていて、なかなかの盛況でした。見るところ、ごく普通の人たちで、PCには詳しくなさそうな印象のお客さんでした。偶然かも知れませんが、その時には女性が多かったです。

 聞くともなく耳に入ってくる会話で、その女性がスパイウエア対策をどうすればいいのかと質問して、店員はその対策専用のソフトについて説明していました。

 スパイウエアについては、別な記事でとりあげていますが、一般の人にもなじみができてきた言葉なのだと感じることができました。

 こうして、ウイルス、セキュリティ対策ソフト売場のウオッチングをしている限りは、世間のセキュリティに対する関心は低くないと感じましたが、これは、一部の人たちだけだったのでしょうか?やはり、大半の人たちはウイルス対策もままならない状態で、毎日PCを使用しているのか、統計を取れるものなら取ってみたいと感じた一日でした。

 大手企業だけでなく、中小企業、個人がセキュリティ対策のためにコンサルティングや、教育をうけるためにそれ相応のコストを抵抗なく負担するのが当たり前の日が来てくれることを、私は望んでいます。

人気ブログランキング3 ← クリックして応援よろしくお願いします!

★★★情報セキュリティメールマガジンのご紹介とお申し込みはここをクリックしてください。ぜひ、のぞいていってくださいね★★★

★★★超好評メルマガ! 「IPネットワーク考」のご紹介とお申し込みはここをクリックしてください★★★

スパイウェア対策無料レポートはこちらから!
こちらのセキュリティ対策情報サイトもお勧めです!~メチャセキュリティ・ドットコム~

ボットネットの脅威

2006-01-30 05:00:00 | 情報セキュリティ
 以前のこのブログでもボットを取り上げたことがありました。今回は、そのボットの集合体であるボットネットを取り上げてみることにします。情報セキュリティの世界で、現在注目されているキーワードです。

 ボットネットとは、その名の通りボット一つ一つがネットワークでつながった状態で、協調して動作して、いろいろな悪事をはたらくものをいいます。以前は、愉快犯的な犯行が多かったのですが、現在ではボットネットは犯罪の道具、あるいはその上でいろいろな悪事をはたらくためのインフラという側面を持つようになりました。

 指令者の命令の下、DDOS攻撃をはたらいたり、迷惑メールを発信したりと大規模な迷惑行為を行うために活用されるのが、ボットネットなのです。

 ボットは、命令者の命令を待つだけではなく、自ら積極的に自分自身を増殖させようとします。それも大きな特徴の一つで、すきあらば自分自身の仲間を増やそうとしてボットネットの拡大をはかります。

 このようなネットワークは迷惑千万、この世からなくなってほしいのですが、そのような思いとは反対に残念ながらますます、その脅威は増しているのです。

 個人のレベルでは、ボットネットの攻撃を受けることより、自分がボットネットの一員に組み入れられないようにすることが肝心です。そのためには、地道なウイルス対策を実行するしかありません。Windows Updateをきちんと実行し、ウイルス対策ソフトを導入し、必ずウイルスチェックを行うことが唯一の対抗策です。

 ボットネットは日々その勢力を拡大しようとしています。そして、その攻撃の脅威におびえている人たちも間違いなくいるのです。正直、大規模なボットネットが機能し始めると、それを防止する有効な手だてはありません。ですから、まず現在できることは、ボットネットをこれ以上大きくしないことです。

 今後も、ボットネットには注目を続けたいと思っています。

人気ブログランキング3 ← クリックして応援よろしくお願いします!

★★★情報セキュリティメールマガジンのご紹介とお申し込みはここをクリックしてください。ぜひ、のぞいていってくださいね★★★

★★★超好評メルマガ! 「IPネットワーク考」のご紹介とお申し込みはここをクリックしてください★★★

スパイウェア対策無料レポートはこちらから!
こちらのセキュリティ対策情報サイトもお勧めです!~メチャセキュリティ・ドットコム~

システムの増強計画とセキュリティ

2006-01-29 05:00:00 | 情報セキュリティ
 朝日新聞のWEB版でみたのですが、今回、処理能力の限界で停止せざるを得なかった東京証券取引所のシステムは、10年以上前の汎用コンピュータを使用したシステムだったということです。

 汎用コンピュータ(汎用機)というのは、昔から銀行や、その他金融機関のホストコンピュータとして使われている、最もオーソドックスなタイプのコンピュータで、その長い運用の歴史から、運用のノウハウも確立されていますし、ハードウエアも大変堅牢にできていて、ハードウエア、ソフトウエアのサポートもPCとは比べものにならないくらい長く続けられるという特徴があります。

 WindowsのOSとしてのサポート期間が短すぎるということが、常に話題になりますが、汎用機は契約を更新し続ける限り、事実上無期限に近いサポートを受けることができます。Windowsは、なんだかんだいっても5年も使用すれば次期バージョンに移行せざるを得なくなって、それにともなって、アプリケーションも入れ替え、ハードウエアも入れ替えをせまられるのですが、汎用機はそのような心配がほとんどありません。

 そのため、今でも根強くいろいろな企業や組織の基幹業務処理用として利用されています。繰り返しますが、作りが堅牢で、ソフト、ハードともメーカーが長期間サポートしてくれるので、10年以上使い続けることも全く問題なく、そういう例はいくらでもみることができます。

 日進月歩の世の中ですが、金融機関の業務処理は昔から変わることがほとんどないので、ソフト、ハードともメインテナンスしながら長期間使い続けられるというのが、このことの背景にあります。

 ですから、10年以上も前のシステムを使っていたからと言って、そのこと自体が悪いということは全然ないということを最初にお断りしておきます。問題は、東証が地道なシステム増強を怠ってしまったことにあります。

 善意に解釈すれば、昨今の株式取引の伸びを予想できず、考えていた増強計画では間に合わなかったと言えるのでしょうが、それにしても、増強計画が甘かったと言わざるを得ません。

 処理能力に見合ったハードウエアとソフトウエアを準備、導入することがISMS(ISO27001)の規格でも要求されていますし、同じく要求事項である企業継続管理の問題でもあります。それが、業務を滞りなく遂行させるために必要だからです。

 別の報道によれば、ニューヨーク証券取引所の処理能力は、現在の取引量に対して10倍もの余裕をもたしているそうです。そのくらいの危機管理意識があれば、東証でこんなことは起こりませんでした。

 日本という国家を代表する経済の中心であり、また、世界の中でも3本の指に数えられる金融取引の中心であるはずなのに、このような危機意識のなさは大問題です。

 取引約定件数の限界が現在では450万件で、それを700万件まで引き上げたいというコメントが発表されていましたが、そのくらいの増強では処理能力の限界がすぐにやってくることは目に見えています。現在の東証の処理能力に不安を感じて取引を自粛している人たちがどっと押し寄せれば、そのくらいの余裕では不足です。少なくとも、現在の4~5倍くらいの余裕がないと一息つけないと私は考えています。

 このようにして、大規模なシステムになればなるほど、またシステムの重要度が高ければ高いほど機器や設備(ハードとソフト)の導入、増強計画というものが情報セキュリティ上重要になってきますし、企業・組織の事業継続管理とも密接に関係してくるのです。

 東証は、今回の処理能力不足事件でその事業継続管理計画の不備を露呈することになりました。一般に、企業継続管理というの分野は、どの企業でも手薄になりがちな部分なのです。しかし、世の中の進歩が速く、何が起こるかわからないこの時代だからこそ、先を見通してのしっかりとした事業継続管理計画を立案する必要があるのです。

人気ブログランキング3 ← クリックして応援よろしくお願いします!

★★★情報セキュリティメールマガジンのご紹介とお申し込みはここをクリックしてください。ぜひ、のぞいていってくださいね★★★

★★★超好評メルマガ! 「IPネットワーク考」のご紹介とお申し込みはここをクリックしてください★★★

スパイウェア対策無料レポートはこちらから!
こちらのセキュリティ対策情報サイトもお勧めです!~メチャセキュリティ・ドットコム~

倫理と企業コンプライアンス~ライブドア堀江氏の逮捕に思う

2006-01-28 05:00:00 | 情報セキュリティ
 ライブドア堀江社長の逮捕事件であらためて脚光をあびるのが企業コンプライアンスの問題です。

 お金儲けのためなら、世の中にルールとされていること以外なら何をやってもいいという考え方ははたして正しいのかということがあります。

 たとえば、証券取引についてはルールがあります。堀江氏は今まで、法律や世間一般のルールと思われていることの抜け穴をついた形で証券取引を実行し、巨大な利益をあげ、また自社株の価格をつり上げることに成功してきました。

 堀江氏がTVのインタビューで語っていたことで印象的なのが、モラル、モラルというのならそれをルールブックに書いておいてください。ルールブックに書いてないことをやってはダメだと言われたって、そんなこと困ります、というせりふがあります。

 これは、確かに理屈は通っていて、ビジネスにおいてはできるだけのことを明文化しておくべきだということを彼はいいたかったのかもしれません。これはこれで正論なのですが、だからといって、明文化されていないモラルというものが何の意味もないということにはなりません。

 モラルという言葉は、世間一般で明文化されていない規範を指すという定義を、ここではしておきます。法律や規則という明文化されていないモラルという規範から、われわれは逃れることはできません。

 そして、モラル以上にもっと重要なものが倫理です。倫理というのは、人の心の中にあって、他から強制されることなく、自ら規範を守ろうとする気持ちと定義しておくことにします。

 実は、法律、モラルと同じかそれ以上に倫理というものが重要だと私は考えています。それは、もしかしたら直接表に出ず行動とはならないかも知れませんが、何かを実行するときの姿勢とでもいうべきものです。

 倫理観は、人間の行動ばかりでなく企業の活動においても大切です。その企業の活動の背景に見えるもの、もしかしたら言葉でなかなか言い表せない姿勢というものが実は大切なのです。法律やモラルと順守するためのベースとなる部分と言った方がわかりやすいかもしれません。

 堀江氏の言動をみていると、今では使い古された観のある、一つの言葉が浮かんできました。「金の亡者」。これは、なかなかうまく堀江氏を的確に表現していると思います。

 お金にあまりにも執着する彼の態度からは、きちんと企業コンプライアンスを順守しようという考えはみじんも感じられません。何とかお金を稼ぎたいという執念にもとれる行動が彼を人の道から踏み外させたのでしょうか。彼はお金に執着しすぎて身を滅ぼしてしまったのです。

 そして、そのお金を稼ぐという行為も、実際にお金を稼ぐのではなく複雑に株取引の抜け穴をかいくぐった末の見せかけだけのお金儲けに終わってしまいました。会社の株価をなりふり構わずつり上げようとする手法は、こうして破綻してしまいました。

 情報セキュリティ対策においても、企業コンプライアンスの問題は重要な位置を占めていますが、最終的には経営者個人の姿勢が問われるのです。倫理などという言葉を持ち出すと説教臭いと思われがちですが、実は人がまっとうに生きていくために絶対に必要な要素なのです。そして、企業は人が経営します。ですから、企業にとっても倫理感のあるなしはとても重要な問題なのです。

 「人の心はお金で買える」と堀江氏は自著で述べて物議をかもしました。これは、「お金で買える人の心もある」と言い換えれば確かに真理だと思います。しかし、次もまた真理です。「お金で買えない人の心もある」。

 堀江氏の誤りは「人の心はすべてお金で買える」と思ったことから始まったのではないでしょうか。目先のお金に目がくらんで、人間として生きていく上で必要な基本的姿勢を見失ったのか、それとも、幼少から成長する過程でそのような目に見えない心の問題を考えてみたことがなかったのか、どちらかなのかもしれません。

 今回のライブドア問題は、倫理や企業コンプライアンスについて考える良いきっかけをわれわれに与えてくれました。

人気ブログランキング3 ← クリックして応援よろしくお願いします!

★★★情報セキュリティメールマガジンのご紹介とお申し込みはここをクリックしてください。ぜひ、のぞいていってくださいね★★★

★★★超好評メルマガ! 「IPネットワーク考」のご紹介とお申し込みはここをクリックしてください★★★

スパイウェア対策無料レポートはこちらから!
こちらのセキュリティ対策情報サイトもお勧めです!~メチャセキュリティ・ドットコム~

身元保証とセキュリティ

2006-01-27 05:00:00 | 情報セキュリティ
 ある引っ越し会社がスタッフひとりひとりに身元保証制度を導入しているという報道をみました。全社員が身元保証人付従業員証を着用して仕事をしているそうです。

 女性や一人暮らしの高齢者に対して安心感を与えるためのアイデアということですが、組織に属する人間とそうでない人間を区別しなければならないという情報セキュリティ対策の基本を忠実に守ったアイデアだと思います。

 引っ越し会社は、基本的にお客さんのもとに出向いての仕事なので、自社の資産を守るということと一見何の関係もなさそうに見えますが、「信用」を守るべき情報資産と考えればこれは立派に情報セキュリティ対策の一環と言える行為となります。

 このところ、自社の信用を失墜させるような事件ばかりが報道されている中、このような話題はわれわれをほっとさせてくれます。IT企業の派手な企業買収劇は華やかに報道され、株価の膨張が即資産の膨張につながり、それらの渦中にいる人々を勝ち組のIT長者と呼んではやしたてる、こんな世の中において、実に地道な企業資産防衛策ですが、結局このような非常に地道なことがら一つ一つの積み重ねが、大きな信用を築き上げていくのです。

 信用を築き上げるのには時間と労力がかかりますが、信用を失うのは一瞬です。偽装マンション問題のヒューザーや証券取引法違反の嫌疑がかけられているライブドアの一件をみれば、明かでしょう。

 セキュリティ対策と聞くとなにか大げさなことのように感じますが、上記のように地道な活動の積み重ねが一番大切なことだということを肝に銘じておいてください。

人気ブログランキング3 ← クリックして応援よろしくお願いします!

★★★情報セキュリティメールマガジンのご紹介とお申し込みはここをクリックしてください。ぜひ、のぞいていってくださいね★★★

★★★超好評メルマガ! 「IPネットワーク考」のご紹介とお申し込みはここをクリックしてください★★★

スパイウェア対策無料レポートはこちらから!
こちらのセキュリティ対策情報サイトもお勧めです!~メチャセキュリティ・ドットコム~

アメリカ産牛肉輸入禁止(続報)

2006-01-26 05:00:00 | 情報セキュリティ
 アメリカ産牛肉輸入禁止の一件ですが、その後の報道をみているとアメリカ側が本気で反省していないことがますます明らかになって、私は、ますます不愉快です。

 TVに出てくるアメリカ側関係者を口をそろえてアメリカ産牛肉の安全性ばかりをただただ強調するばかりで、なんらかの具体策を示すわけではないし、われわれを安心させる材料を一切提供してくれていません。

 それどころか、こんないい牛肉を買わない方がおかしいと言わんばかりの口調で本当に腹が立ちます。

 そもそもこの問題は、アメリカ側が輸出に関する約束を破ってしまった、その一点が争点になるべきなのに、そのことに対して、誠意を持って対応する姿勢がどうにも希薄に思えるのは、輸出強硬論者の強硬な姿勢ばかりが報道で目立つからでしょうか。

 日本側としては、アメリカ側が輸出に関する約束事を軽視していることを当然リスクと考えますから、それに対して警戒心を抱くのは当然のことで、なのに、どうしてアメリカ側はその日本人の感情を逆撫でするような発言を繰り返すのでしょうか。

 このような無神経なメンタリティは理解できませんし、自分たちの都合ばかりを優先させようという態度がみえみえで、非常に不愉快です。貿易というのは相手があって成立するということを忘れているのでしょうか?そして、ビジネスには信用が大切だということも、一から学び直してもらいたいものです。

 日本側としては、輸入牛肉に危険部位の混入という脆弱性が発見されたわけですから、当然対策を取らなくてはいけません。では、この場合の脅威はなんでしょうか?BSEそのものに加えて、アメリカ側の検査態勢の不備のほか、そもそも牛肉輸出に対する安全意識の軽視、特にBSE問題について、深刻に考えていないということが大きな問題だと思います。

 上記は、アメリカ側からすれば脆弱性と言えますが、日本側から見れば、アメリカ側の脆弱性がまた脅威にもなりうるのです。

 彼ら自身がBSEを本当にこわいものだとおもっていれば、もう少し真剣に行動すると思うのですが、それ自体を何とも思っていないので、このようなことが起こるのです。日本人がどれだけBSE問題について神経質になっているか、政府高官、上院議員ですらわかっている人は少数派なのでしょう。ですから、問題の根は深いと言わざるを得ません。

 情報セキュリティについても全く同じことが言えます。セキュリティ対策を立てて守らせようとする方、そして守ることを義務づけられる方で認識の違いがあるとセキュリティ対策は全く機能しません。

 企業のシステム管理者や、セキュリティ対策担当者が社員にセキュリティ意識のアップを義務づけても、当の社員が情報セキュリティ上の脅威を脅威として深刻に受け止めていないと、セキュリティ対策は正常に機能しません。

 セキュリティ対策、リスク管理には何が大切か、アメリカ産牛肉の問題であらためて考えさせられました。

人気ブログランキング3 ← クリックして応援よろしくお願いします!

★★★情報セキュリティメールマガジンのご紹介とお申し込みはここをクリックしてください。ぜひ、のぞいていってくださいね★★★

★★★超好評メルマガ! 「IPネットワーク考」のご紹介とお申し込みはここをクリックしてください★★★

スパイウェア対策無料レポートはこちらから!
こちらのセキュリティ対策情報サイトもお勧めです!~メチャセキュリティ・ドットコム~

悪くない悪い人~ライブドア堀江社長逮捕

2006-01-25 05:00:00 | 情報セキュリティ
 ライブドアの堀江社長が逮捕されました。また、他の3人の幹部取締役も同時に逮捕され、ライブドアは完全に舵取りする人間がいなくなるという異常事態になってしまいました。

 強制捜査が入った時点から予想されてはいたことですが、今回の捜査から逮捕にいたるスピードが速かったことに驚いた方は多いのではないでしょうか。

 TVでは、どの局も特番を流し街頭インタビューなどもおこなっていましたが、その中で印象的だったのがそんな悪いことをする人には見えなかったというコメントでした。

 堀江さんたち自身も終始自分たちには犯罪を犯しているという認識はない、悪いことはしていないと表向きは主張しながらも、きわどいことをしているという自覚があったことも、残っているメールのやりとりからうかがい知れます。

 今回の件は、企業コンプライアンスの重要性を改めて考えさせられる事件として、教科書に実例として載せるべきだと私は思っています。以前にも書きましたが、法律の規制がゆるめばゆるむほど、自分たちがやっていることが法律に違反していないか、また一般的な倫理からはずれていないか、常に気を配る必要があります。

 そして、いつもこのブログで述べていることですが、万が一のために企業の業務が遂行できるよう、企業継続管理が重要なこともいうまでもありません。

 今、ライブドアは上記の二点をいやというほど思い知らされているわけです。企業としてのコンプライアンスを順守しなかったことで経営者が逮捕され、経営者を失ってこれからライブドアグループをどうやって経営して業務を続けていくかという問題に残された役員や社員たちは直面しています。

 普通の企業では、社長がいきなり逮捕されるなんて考えられない、と考えてしまいがちですが、事業継続管理を考える上で、このようなことにも対応をあらかじめ考えておかなければならないということがわかると思います。

 今回の事件は、情報セキュリティ対策に関してあらためて考えさせる材料を提供してくれました。自分たちの身に降りかかるいろいろな脅威について、われわれの想像力をふくらませることができたのが、この事件から学んだことだと感じています。

人気ブログランキング3 ← クリックして応援よろしくお願いします!

★★★情報セキュリティメールマガジンのご紹介とお申し込みはここをクリックしてください。ぜひ、のぞいていってくださいね★★★

★★★超好評メルマガ! 「IPネットワーク考」のご紹介とお申し込みはここをクリックしてください★★★

スパイウェア対策無料レポートはこちらから!
こちらのセキュリティ対策情報サイトもお勧めです!~メチャセキュリティ・ドットコム~

大学入試センター試験と危機管理

2006-01-24 05:00:00 | 情報セキュリティ
 今回の大学入試センター試験で、はじめて英語のリスニング試験が導入されました。ICプレーヤーを使用しての試験だそうですが、私はこれを聞いたとき、かなりのトラブルが起こるだろうと予想していました。

 そして、その予想は的中し、トラブルが続出してしまいました。しかし、この件で大学入試センターが記者会見を開いたのですが、その際のセンター側の責任者の発表にあきれ果ててしまいました。「不具合ゼロと思っていた」というのです。

 今回のリスニング試験の受験者数は約50万人です。ということは、50万台のICプレーヤーを一斉に使用することになります。そんなにたくさんの機器を使用して、一台も不具合なく試験がおこなえると思えるメンタリティを私は全く理解できませんでした。

 センター側の危機管理意識のなさにあきれてしまったというのが、正直な私の気持ちです。大学受験というのは、受験生にとっては一世一代の大切なことでいろいろな意味で神経質になっているのに、それをさかなでするような記者会見でのコメントだったと思います。

 本来ならば、一定数のプレーヤーがトラブルを起こすことを前提に、そういう事態を想定した対策を準備して、またできる限りそれを受験生にあらかじめ知らせておいて受験生を安心させるのが正しい行動です。

 情報セキュリティ対策においても、まったく同じことが言えます。もちろん、不測の事態すべてに対応策を準備することはできませんが、できるだけのことを予想して、それに対応できる体制を整えておくのが責任者の役割です。

 結局何が問題かというと、上記のようなコメントを発表できてしまうメンタリティが問題なのであって、そういうことができてしまうということが、危機管理意識の薄さを表していると言えます。

 心配はすればきりがありません。しかし、ある程度の心配は必要です。50万台のプレーヤーを使用してのリスニング試験を初めて行うにしては、あまりにも危機管理意識がなさすぎたというのが、私の正直な感想です。

人気ブログランキング3 ← クリックして応援よろしくお願いします!

★★★情報セキュリティメールマガジンのご紹介とお申し込みはここをクリックしてください。ぜひ、のぞいていってくださいね★★★

★★★超好評メルマガ! 「IPネットワーク考」のご紹介とお申し込みはここをクリックしてください★★★

スパイウェア対策無料レポートはこちらから!
こちらのセキュリティ対策情報サイトもお勧めです!~メチャセキュリティ・ドットコム~

アメリカ産牛肉の再輸入禁止

2006-01-23 05:00:00 | 情報セキュリティ
 先月2年ぶりに再開されたアメリカ産牛肉の輸入が、再び禁止されてしまった件ですが、私は全く残念な事態だと思っています。

 しかし、それにしてもさすがにアメリカ政府は全面的に非を認め輸出再開に向けてできるだけのことをする姿勢を示していますが、輸出禁止の部位を含んだ肉を加工した業者が、一応非を認めながらも、アメリカの基準では安全であるという言い訳をして、まるで日本の輸入の安全基準に問題があるかのような、開き直ったコメントを発表していたのを聞いて、私はあきれかえってしまいました。

 まともなビジネスをしようと思っているならば、約束と異なった商品を納品してクレームをつけられたのですから、全く言い訳の余地はないはずなのに、自己弁護とも言える言い訳をして、取引相手の感情をさかなでするなどもっともやってはいけないことのはずです。まったく、デリカシーに欠ける行動に私同様腹を立て、あきれている人は多いのではないでしょうか。

 これは、完全に約束の問題で、約束が破られたのですから失った信用を何とか取り戻そうとするのがまっとうな行動だと思うのですが、自分勝手な言い訳をして相手の方を非難するようなことをいう商売相手と二度と取引などするものかと思うのが、普通の感情でしょう。

 しかも、普通の工業製品ではないのですが。人の健康や命にかかわる問題なのです。

 私は個人的にはアメリカ産牛肉のファンでしたが、このアメリカ側の対応をみて、もうアメリカ産牛肉の輸入再開を待ち望む気持ちがなくなってしまいました。

 外交問題の観点から考えれば、日本はアメリカに完全になめられています。こんなことをされて、黙って引き下がるわけにはいきません。アメリカの強硬派の上院議員は、日本が再び輸入禁止措置を行ったことを非難していますが、馬鹿にするなと言い返したいところです。

 また、政府の言い訳として、現場の検査官が日本への輸出基準を理解していなかったことが原因と説明していることも、言い訳としては最低です。不都合があると、現場の人間に責任をなすりつけるなど、人の上に立つ者のやるべきことではありません。

 情報セキュリティ対策にしても、何か事故があった場合に現場の人間がよく理解していませんでしたではすまないどころか、それがもっとも悪い状態だということを思い返さなければなりません。

 現場の日常の業務に従事している人間が、そんな大切な輸出基準や、情報セキュリティポリシーを理解していなければ、誰が理解しろというのでしょうか。

 牛肉の輸出基準にしろ、情報セキュリティポリシーにしろ、現場で働いている人たちが理解してそれを守っていなければ、何の意味もないのです。このことを、アメリカ政府と食肉加工業者の幹部によくよく理解してもらいたいものです。

人気ブログランキング3 ← クリックして応援よろしくお願いします!

★★★情報セキュリティメールマガジンのご紹介とお申し込みはここをクリックしてください。ぜひ、のぞいていってくださいね★★★

★★★超好評メルマガ! 「IPネットワーク考」のご紹介とお申し込みはここをクリックしてください★★★

スパイウェア対策無料レポートはこちらから!
こちらのセキュリティ対策情報サイトもお勧めです!~メチャセキュリティ・ドットコム~

病院の待合室と情報セキュリティ

2006-01-22 05:00:00 | 情報セキュリティ
 ある日、病院の待合室でのことです。私の隣に座っていた男性が呼ばれ、診察室に入っていきました。これだけなら、なんと言うこともない日常の光景です。

 しかし、その男性はコートとマフラーを椅子の上に置き、足下の仕事の書類が入っているとおぼしき鞄をそのままにして診察室に入っていきました。数分後、その男性は診察を終えて戻ってきました。これだけなら、特に問題はないと思われる方もいるかもしれませんが、私はその男性の用心深さのなさに飛び上がらんばかりに驚いてしまいました。

 これだけ物騒な世の中、銀行のATMでは隠しカメラまで仕掛けられてカード情報を何とか盗もうとする輩がはびこっている世の中に、たった数分といえ、患者でごった返している病院の待合室に所持品一式をおいたままその場を離れるという行為は、私にはセキュリティ意識がゼロと感じられました。

 貴重品の財布や定期入れはスーツのポケットに入っているから、安心して鞄をおきっぱなしにしたのかもしれません。また、その日は、その鞄の中身は空だったのかもしれません。

 しかし、いつでも鞄の中身が空とは限らず、大切な書類やPCなどの情報機器を入れている日もあるかもしれません。また、出かける場所も、いつも通っている病院の待合室だけではなく時には出張や旅行で駅や空港にその鞄を持ってでかけるかもしれません。そんなときに、一瞬でも鞄を待合いのベンチ等に置きっぱなしにすれば盗んでくださいと言っているようなもので、不用心この上ありません。

 一番の問題は、その人がそのようにして鞄やその他の所持品を安全の確認もなしに置き去りにする、その習慣です。その人はおそらく日常そのような自分の行動に何の疑問も抱かず、生活しているに違いありません。その習慣が命取りなのです。

 ちょっと油断したすきに鞄を置き引きしたり、乗り物の中に置き忘れてその中に入っているPCや情報機器を盗まれることは珍しくありませんが、意外と、盗まれる人の無意識の行動が盗まれという行為を誘因しているのかもしれないことが、上記の男性の行動からわかります。

 盗む人間が一番悪い、また、ちょっとしたうっかりミスということですまされがちな情報機器の紛失、盗難ですが、そのような被害に遭う本人のものの考え方、生活習慣、癖などが大きく影響していることは間違いないと、私は確信しています。

 ちょっとしたことですが、しっかりとしたセキュリティ意識を持つことがこれから私たちに求められていることだと思います。

人気ブログランキング3 ← クリックして応援よろしくお願いします!

★★★情報セキュリティメールマガジンのご紹介とお申し込みはここをクリックしてください。ぜひ、のぞいていってくださいね★★★

★★★超好評メルマガ! 「IPネットワーク考」のご紹介とお申し込みはここをクリックしてください★★★

スパイウェア対策無料レポートはこちらから!
こちらのセキュリティ対策情報サイトもお勧めです!~メチャセキュリティ・ドットコム~