皆さんは、スパムメール(迷惑メール)対策を行っているでしょうか。
たいていのプロバイダのメールサービスには、スパム対策の機能が付いているものですが、はっきり言って、それほど細かい設定ができるものではないし、また受信受け取りを拒否したいアドレスの設定数があまり多くなかったり、受信するかどうかを判定するための条件(フィルター)の設定にしても、その数に制限があって大量のスパムメールが届く場合、決して有効ではなかったりします。
私のところにも、もし、何もスパム対策を行わないとすると1日に100通単位でスパムメールが届きます。今は、あれこれ、細かい対策を施してようやく数十通の範囲に収まっているところです。
このような細かい対策ができるのも、私が自分でメールサーバを所有していて、日頃使う個人的なメール用のドメインをそこで運用しているからです。
スパム対策で一番シンプルなやり方は、一度来たスパムメールを二度と受信しないということです。これは、同じアドレスからしつこく送ってくるタイプのスパムに効果があります。そのために私が利用している受信拒否のアドレスリストは1200を超えています。
スパムメールは、ほとんどの場合発信元のアドレスを偽造しているので律儀に毎回同じアドレスから送ってくるものは少数派で、毎回毎回違うアドレスを偽造して送ってくるものに対してはこの対策は効果なしです。しかし、それでも二度と受け取らないフィルターのおかげで、受け取らずにすんでいるスパムメールの数はかなりにのぼります。
一番やっかいなのは、毎回毎回でたらめなFromアドレスを偽造して送りつけてくるものです。全くアットランダムなものについては、メールヘッダのFromアドレスによるフィルタリングは不可能で、内容を判断するしかありません。世の中には、それを実現するスパムメール対策ソフトもありますが、個人で利用するには費用の上であまりに大げさすぎるのが難点です。
幸いにも(?)、毎回あるパターンでFromアドレスを偽造してくるメールがあって、それに対してはFromアドレスに対してパターンマッチをすることができる(特定の形式を判断できる)ので、先日もこの方式により、毎日何通も家族宛に来ていたスパムを受け取り拒否することに成功しました。
普通はここまで念入りに対策を施すユーザは、個人ではまれかもしれませんが、企業では現在、スパムメール対策が必須事項となっています。スパムが企業のインターネット資源のかなりの部分を食いつぶし、また、社員は受信したスパムメールを削除するだけで貴重な時間を浪費しています。企業の規模が大きくなればなるほど、この浪費は無視できず、執務時間の2割から3割に達している例もあると聞いたことがあります。
インターネットはオープンであるということがその大きな特徴でしたが、このような状況ではもはやそうも言っていられなくなりました。送信者認証といういわばメール送信者の身元保証技術も確立され、一般に広がろうとしています。このようにして、電話の番号通知機能のように、特定の相手からのメール以外は全部受け取り拒否するという日が、特に企業では近づいているのかもしれません。
日々システム管理者とユーザを悩ます、このスパムメールの問題はいつになったら落ち着くのでしょうか。
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