韓国ドラマは哲学的感性を刺激する

韓国ドラマ、IT・デジタルなこと、AIなどと並んで哲学に関する事柄や、よろずこの世界の出来事について書き綴ります

コンテンツと著作権

2006-04-30 00:00:00 | 情報セキュリティ
 皆さんもご存じの通り、現在のデジタル放送におけるコンテンツの著作権管理は非常に厳しいものになっています。逆にiPodなどでは、正規のストアで購入した音楽の著作権管理は割と緩やかで、常識的な範囲でのコンテンツの複製を許しています。

 どちらがユーザにとっていいか、言うまでもありません。iPodが大成功した理由は単にiPodプレーヤというハードウエアの成功だけでなく、ユーザにとって利便性の高い音楽配信の仕組みとあわせて、トータルなシステムとして提供したことにあります。

 もちろん、著作権は尊重されなければなりませんが、映像なり音楽なりを視聴するのは一般ユーザなのですから、そのユーザのことを一番に考えた形の著作権管理の方法を導入することが、もっともコンテンツビジネスでは必要なことではないでしょうか。

 しかし残念ながら、私の見る限りではiPod以外ではこのような著作権管理はうまくいっているとは言えないと思います。特に、BSデジタル放送や地上波デジタル放送のハイビジョンコンテンツに関してはがんじがらめで、この仕組みに悪態をついているユーザも多いことと思います。

 ごく近い将来、各家庭に光ファイバが普及し、ハイビジョンの映像コンテンツが好きなときにみられる時代がくれば、もう誰もテレビ放送など見なくなる時代が来るかも知れません。その時に備えて、放送事業者は自分たちの権利ばかりを主張するのではなく、ユーザの利便性を一番に考えた方式を提供してほしいものです。

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封書と電子署名

2006-04-29 00:00:00 | 情報セキュリティ
 普通中身をみられたくない書面を郵便で送る際には封書にします。もちろん、はがきでは字数が限られるということもありますが、特に本人にしかみられたくない文書などを送るときには封書は必須です。

 封書の利点は誰かが途中で封筒を開けてみたりすると、その痕跡が残るという点にあります。人の封書を盗み見るのは簡単なようで意外とむずかしいものです。封筒の口をむりやり開いた後があったり、開いた封筒の口がずれていたりして中身を誰かが開封したということは意外とわかってしまうことです。

 一方、電子署名をメールに添付しておくと文書の改ざんを知らせてくれます。誰かが、メール本体を変更してしまうとその事実が受け取った方でわかるのです。

 現実の世界の封書とは違った性質ですが、どちらにせよ悪意のある第三者が何らかの形で信書をのぞいたりいじったりということがわかるようになっています。

 電子署名はまだまだ普及していませんが、これからはその利点に注目されてどんどん利用が広まることになるでしょう。

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P2P技術

2006-04-28 00:00:00 | 情報セキュリティ
 今日はちょっと技術的なお話です。P2Pというと何度も話題にしたウイニーが思い浮かびます。クライアントPC同士が、特別なサーバを介さずに直接通信してファイル交換を行う仕組みです。

 このようにして、ファイル交換に限らず個々のコンピュータ同士で直接通信して情報交換する技術をP2P(Peer to Peer)といいます。ウイニーの場合、自分のほしいファイルがいろいろなコンピュータ上をバケツリレー式に転送されてくることになりますが、そこは現代の技術で転送の際には暗号化が施されています。

 しかし、ずいぶん以前のお話ですが、メールも同じように個々のコンピュータをバケツリレー式に転送して配送されていた時代があったのです。それらのコンピュータはUNIXが動いていて、その上でUUCP(Unix to Unix Copy)というファイル転送プログラムが動いていました。

 こちらの方こそ、元祖ファイル転送プログラムと言っていいのではないでしょうか。メールは配送途中のコンピュータのディスクの中にいったん蓄積されるのですが、暗号化も何もされていないので中身はのぞき放題です。文字通りはがきを手渡しで転送しているようなイメージです。

 ウイニーは、いろいろと悪い面ばかり取りざたされますがそれに比べれば暗号化や匿名性ということでプライバシーを守ってくれるという点では大きくUUCPよりも進んでいると言えると思います。

 P2P技術にもこうした歴史があるのです。これから先、P2Pのモデルを使った新しいソフトウエアが出現するかもしれません。こんどこそP2Pの良い面を生かした良いソフトの出現を待ち望んでいます。

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ウイニーのセキュリティホール

2006-04-27 00:00:00 | 情報セキュリティ
 ファイル交換ソフトウイニーにセキュリティホールが発見されて、注意喚起がなされています。このセキュリティホールは深刻で、もしそこを突かれた場合にはそのPCは完全な無防備な状態で攻撃者の意のままにされてしまうそうです。

 このブログで何度も取り上げたように、ウイニーの作者は現在メインテナンスを出来る状態にはありません。ウイニーを標的としたウイルスの脅威に加えて、ウイニー自身のセキュリティホールという脅威が加わってしまい、ウイニーを使用することが今まで以上にリスキーなことになってしまいました。

 ここまで危険な代物と化したウイニーですが、世の中に出回っている数を考えるとまだまだ情報漏洩や、セキュリティホールを突いた被害が出る可能性があります。

 読者の皆さんには、是非なお一層気をつけて頂きたいと思っています。

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JR山手線全面ストップ

2006-04-26 00:00:00 | 情報セキュリティ
 4/24午後2時現在、JR山手線が全面ストップしています。原因は、線路の異常だそうですがそのために首都圏の交通機関は大混乱に陥っています。

 この一件で、改めて山手線が首都圏の大動脈だということが実感できるわけですが、それにしても他の交通機関に振替輸送するしか方法がないだけに、利用者は大迷惑です。

 コンピュータシステムにはバックアップ(データ、システム)という手段がありますが、交通機関についてはバックアップという考え方をそのままあてはめることができないので、このような不具合が起こった際にはいかにして効率よく他の交通機関に乗客を振り替えるしか方法が思いつきません。

 この一件は、私たちにあらためて事業の継続性がいかに大切かということを考えさせることになりました。公共交通機関の役割の大きさも、止まってみて改めて理解することができると思います。

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ハードディスクに対する幻想

2006-04-25 00:00:00 | 情報セキュリティ
 このブログでは何度もバックアップの大切さについて触れてきました。読者のみなさんは自分なりのバックアップシステムを構築されているでしょうか。システムといっても大げさなものでなくていいのです。一日一回、手動で大切なデータをPC内蔵のディスクから外付けのディスクにコピーするというのも、立派なバックアップシステムでありバックアップ作業です。

 しかし、私がこれだけ口をすっぱくするくらいバックアップの重要さを説いても、まだ自分のこととして考えられず放置状態の方もいるのではないでしょうか。

 その理由の一つにハードディスクに対する根拠のない信頼があると思います。ハードディスクという記憶媒体に対するイメージとして何となく堅牢であり信頼できるというイメージを抱いている読者は多いのではないでしょうか。

 それに対して、私のハードディスクに対するイメージはこわれものというものです。大切に扱わないとすぐに壊れるし、普通に使っていても数年以内に8割か9割がたは壊れるものというイメージです。最近のPC用のUSB接続の外付けハードディスクは便利で、わが家でも何台も使用ししていますが平均して2年以内に故障しています。

 もっと古いディスクで10年以上も動き続けているというものもありますがこれは例外で、少し以前までの私の感覚だと、ハードディスクの寿命はだいたい5,6年くらいというものでした。

 ところが最近のPC用の外付けディスクの壊れやすさをみているとそれが2年くらいに縮まってしまったというわけです。

 最近のディスクの大容量化と低価格化には目をみはるものがあります。それと引き替えに信頼性が低下したのかと素人考えを抱いているのですが、とにかく、以前よりもハードディスクが壊れやすくなっているのは事実です。

 以前の記事でハイビジョン放送を録画するハードディスクレコーダの話題をとりあげたことがありますが、それにも同じことがあてはまります。使われている部品はPC用と同じなので、大切なライブラリはいつまでもハードディスクに保存しておかないで、外部媒体に保存することをお勧めしたはずです。

 そして、そのお勧めの外部媒体が時代遅れとも思えるテープなのです。わが家には一番古いテープで、22年くらい前に録画したVHSのテープがありますが今でもきれに再生できます。

 市販のビデオテープというのはいかにも頼りなさげですが、構造が単純なだけに意外と長持ちするのです。それに対して現在のハードディスクは超精密部品です。壊れやすいのも当たり前です。

 こんなことを考え合わせてみると、ハードディスクという記憶媒体はあくまで情報の一時保管場所と考えた方がよさそうです。ですから、重要なファイルは必ず複数のハードディスク、映像の場合にはできればテープに保存しておくということを私としては強くお勧めします。

 バックアップは生活習慣です。朝起きれば歯を磨く、顔を洗うということと同じレベルだというくらいに思えるようになれば、皆さんの大切な情報は安泰だと言えるでしょう。

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システムの属人性とセキュリティ

2006-04-24 00:00:00 | 情報セキュリティ
 システム開発の話ですが、よく話題にのぼるのが属人性の問題です。属人性とは、構築したシステムがそれを構築した人(プロジェクトメンバー)に依存してしまって、その人(たち)でないとそのシステムの保守や運用が出来ないという状態を指していう言葉です。

 このような属人性の強いシステムは、セキュリティの面からも好ましくありません。なぜかと言えば、担当者が何らかの理由で作業が出来なくなると、そのシステムの保守・運用に支障が出るからです。Aさんでないと、このプログラムは修正できません、Bさんでないと、システムの再立ち上げの手順がわかりませんといった具合に特定の人物に依存したシステムはシステムを修正したとたんに動かなくなったり、コンピュータの電源を切っただけで、二度と起動しなくなったりと、サービスを継続的に提供するという面で大きな問題を抱えることになります。

 しかし、一般にリスクアセスメントをする際にこのようなリスクがあげられることがあるでしょうか。ここまで細かく気がついてリスクの評価を行うユーザも少ないかも知れません。

 このような指摘は、すべての環境で当てはまるわけではありませんが少なくとも頭の片隅に置いておくべき問題だと思います。皆さんの職場ではいかがでしょうか。自分の問題として一度考えてみることをお勧めします。

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映像データの著作権管理

2006-04-23 00:00:00 | 情報セキュリティ
 読者の中にも、BSや地上波デジタル放送を楽しんでいる方はたくさんいることと思います。

 鮮明なハイビジョン放送を楽しむのはいいのですが、それを録画する、そして録画したものをライブラリとして保管するというステップを踏むごとに敷居が高くなっていきます。

 まず、ハイビジョン放送を録画するにはハイビジョン放送対応のハードディスクレコーダが必要です。D-VHSという選択肢もあるのですが、これは後で触れます。

 そして一度録画した映像コンテンツはそれ以上のコピーを作ることが許されていません。市販の機器ではコピーコントロールによる著作権保護の仕組みが働いて、同じものを複数複製できないような仕組みになっているのです。

 ここからが思案のしどころです。一つの方法は、画質を落として普通のDVDに保存することです。この場合もコピーは許されません。ムーブ(移動)という操作によって、元のハイビジョン画質の録画データは消去されてしまいます。

 そして、現在考え得る最高の方法としてはブルーレイディスクレコーダへの保存です。DVDでハイビジョンコンテンツを保存できる唯一のメディアがブルーレイディスクだからです。

 しかし、この方法も手放しでは推奨できません。なんといっても出始めの機器ですので、レコーダとメディアが高価なことと相まって、記録型DVDの規格標準化争いの問題があります。

 今後ブルーレイディスクが生き残って、記録型DVDの本流となれるかどうかまだわからない段階で、高額な投資をして大事なコンテンツをそれに記録したいと思えるかどうかです。もちろん、今すぐ録画して繰り返してみられればいいということなら、それでいいわけですが、大多数の人たちは今後の規格がどうなるか気になることでしょう。

 最後の方法はD-VHSというビデオテープレコーダに保存することです。実は、この方式がコストとしては一番安くて済むので、手軽と言えば手軽です。しかし、VTR自体、もう時代遅れの機器と見なされていますのでビデオデッキ自体がいつまで生産されるのか、修理や保守はいつまで対応してもらえるのかという不安が残ります。

 というわけで、まだハイビジョンコンテンツの長期保存については決定打はありません。現在、とにかくハイビジョンの録画再生をする必要がある人は、以上のうちどれかの選択肢を選ぶ必要があります。

 私からのちょっとマニアックなアドバイスをひとつだけ。ハードディスクレコーダへのコンテンツの長期保存はお勧めできません。ハードディスクは非常に壊れやすいものです。いつ壊れるかわからないくらいの気持ちで使用しないと、きっと泣きをみます。

 そういう意味でバックアップコピーをとることを許さない、ユーザからみれば厳しすぎる今の著作権管理の仕組みにはおおいに不満が残ります。

 大事なコンテンツは必ず外部媒体へ保管してください。現状ではブルーレイディスクかD-VHSテープということになります。ブルーレイディスク自体が新しいメディアなので、どのくらいの信頼性があるかわからない現状では、皮肉なことに最も確実なメディアはD-VHSテープということになります。

 ということで、マニアな方にお勧めの方法はD-VHSによって、ハイビジョンのライブラリをとりあえずつくって、今後の記録型DVDの動勢をみながら、一番よいものに徐々に移行していくという方法があげられます。

 もちろん、これは私の意見ですので違った考えをお持ちの方もいらっしゃると思いますが、一つの参考にしてもらえればと思っています。

 いずれにせよ、ユーザの利便性を無視した現在のデジタルコンテンツの著作権保護の仕組みは、何とか改善してもらいたいというのが、おおかたのユーザの思いではないでしょうか。

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音楽配信とCD売上

2006-04-22 00:00:00 | 情報セキュリティ
 最近CDの売上が増えているそうです。ここ何年も、CDの売上の伸び悩みが業界では問題になっていましたが、その救世主となったのが皮肉なことにネットによる音楽配信だそうです。

 普通に考えると音楽配信がさかんになればCDの売上が落ちそうなものですが、音楽配信で聞いた曲が収録されているCDアルバムが、ジャケットほしさや他の収録曲も聴きたいということで売れるそうです。

 ネットによる音楽配信というと従来のCDというメディアに対立するというイメージや、ウイニーなどのファイル交換ソフトによる著作権を無視した配布というネガティブなイメージが浮かびがちですが、実際の結果は共存共栄が可能で一種のシナジー効果が生まれたといえます。

 ファイル交換ソフトによる違法な音楽データの入手は厳に戒められるべきですが、適法なサービスによるネットによる音楽配信はこれからも伸びていってほしいものです。

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NTT西日本のトラブル

2006-04-21 00:00:00 | 情報セキュリティ
 このところNTT西日本でネットワークサービスのトラブルが続出しています。固定電話ではこのようなトラブルが続出することは考えられなかっただけに、インターネットというインフラの脆弱な面が浮き彫りになっている感じです。

 従来の電話交換網に使用される機器と、インターネットの通信に使用される機器では、正直なところ信頼性も違いますし、機器構成そのもののお金のかけ方が違います。

 以前の記事にも書きましたが、よほどのことがないとNTTの固定電話が広範囲にわたって通話不能になることなど通常ありません。これは非常に高価な信頼性の高い機器を使用して、コストをかけて何としてでも電話交換というシステムが止まらないようなシステムを築き上げてあるから、ある面当たり前なのです。

 それに反してIP電話を含むインターネット接続サービスは、固定電話に比べればはるかにコスト競争にさらされて、悪い言い方をすれば、それなりの信頼性しか最初から想定していないのです。

 もし従来の電話交換網のようなコストのかけ方でNTTがインターネット接続サービスを行っていたら、ものすごい赤字を出して大変な問題になっているはずです。

 とはいえ、これだけ頻繁にNTT西日本でシステムトラブルが起こるということは、偶然が続いているのではなく、組織のやり方やありかたに何か構造的な問題があるのかもしれません。

 インターネット接続サービスは電話交換網に替わる新しい社会インフラになりつつあります。そのような状況の中で、これだけトラブルが続くことは問題です。

 今後のNTT西日本の対応を見守っていきたいと思います。

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