トーマス号の陰謀

我が家には、サークルで作成・使用した代物が
あちこちにゴロゴロと眠っている。

ダンボールソリのトーマスは、
もう4，5年前から親子リズムのクリスマス会など
いろんなイベントで大活躍した人気者。

パーシーは3年ほど前のリズム祭りで
トーマスの人気にあやかり、仲間入りした。

しかし、最近彼らの存在に危機が迫っているらしいのだ。


トーマス「ぼくたち、もうじきおはらい箱なのかな。。。」

パーシー「ええっ!?だってぼくたちまだ使えるよ!
　　　　　子ども達を乗せて、部屋中をシュッシューって」

トーマス「そうなんだけど、このウチ見てご覧よ。
　　　　　Kids君が生まれてから、もっとせまーくなったんだよ。
　　　　　ぼくたちを置いておく場所がもうないみたいだよ」

パーシー「そんな!!。。。どうしたら、捨てられないでここにいられる？」

トーマス「うぅん。。。みんなに気に入ってもらってたらいいかな」

パーシー「みんなって？ここのウチの子とか、お友達とか、お母さんとか？」

トーマス「そう！でも、一番気に入ってもらわなくちゃいけないのはKids君だよ。
　　　　　なんたって、このウチでぼくたちと遊べるのは彼ぐらいだもの」

パーシー「そうか。。。じゃ、思いっきりアピールして、ぼくたちを気に入ってもらおう!」

トーマス「そうだね。ぼくたちと遊んだら、とっても楽しいよ!ってね！」

パーシー「そうだ！そうだ！じゃ、お母さんにKids君を乗せて上げてって頼まなきゃね」

トーマス「うん！ねぇ、ねぇ、Kids君のお母さん！Kids君をぼくに乗せてよ!」

　　こうして、Kids君はトーマス号に乗せられ、部屋をぐるりと回り楽しげに遊んだ。
　　その後もKids君は、自らトーマス号に乗り込み、時々引っ繰り返りながらも
　　トーマス・ライドの楽しみを味わったようだ。・・・しかし、パーシーは・・・？

パーシー「どうしてぼくは、ここにいるの？
　　　　　　何で、ぼくだけ押入れで古着入れになってるの?
　　　　　　　　ぼくも遊びたいよー!みんなと遊ばせてよー!」