テリブル・ツーに翻弄されて

3度目の育児ともなれば、
周りから「もう慣れたもんでしょー」といわれがち。
でも、子どもは十人十色。
わが子だって十人十色。
似てはいてもそれぞれの個性の違いはあるし、
たとえ上手に付き合えてるとしても、
この時期の子育ては実に大変なのだ。

「これも成長過程で必要なことでそんなに長くは続かない」
とわかっているから、
いくぶん気楽に構えていられるだけかもしれない。

最近のKids君の行動を制御するには
まったくもって体力が必要になる。
彼を連れての買い物は極力しないのだが
どうしても必要な時がある。

母は出発前から覚悟して気を引き締める。
カートに乗らなかった時どうするか、
抱っこも拒んだらどうするか、
抱っこしていられなくなったらどうするか。
あれこれとモノをほしがったらどうするか、
与えられるものならどの程度を限度にするか、
興奮状態から気分転換させる方法はあるか。

サークルでも常連の脱走犯は
どこへいっても脱走壁は変わらない。
捕まえると重たい体をよじり両腕を上げて、
私の腕の間をすり抜ける。
逃げ足の速さもすごい！
それも直線コースで目的地まで突進するように走る。
今日の彼のターゲットは
「トーマスのガシャポン」だった。

とにかく外に出かけたいらしい。
これはこの時期の子どもの特徴でもあるけれど
君のそれに十分付き合ってられるほど
母には暇がなくって、ホント申し訳ない。

家の中でトーマスだ、しまじろうだと
おもちゃを出してやるけれどすぐに飽きて
おっぱいばっかりねだる君。
退屈がっている証拠なんだよね。
できたらぜーんぶ君の思い通りにしてあげたいけれど、
そうも行かないことが多いのよ、この世の中。

できるときはできる。
できないときはできない。

思いっきり大きな声で泣いてもいいけど、
お母さんが決めたことは譲れないんだ。
だから、君が決めたことで
譲れないことがあるんだったら仕方がない、
どちらかが折れるまで勝負！

かわいい息子と毎日繰り広げる駆け引き。
その中に見え隠れする成長に
心がほわっとする時もある。
しばらくはつらい抱っこも
怒りん坊のバシバシも
暴れん坊を取り押さえる大変さも
ガマンガマン。

時には匙を投げながらも（ちゃんと拾うから許して！）
この子の2歳というかけがえのない時期を
大切に大切に胸に刻みながら、
一緒にすごしていきたいと思う。

最近、私の唇に濃厚なキスをしてくれるKids君。
困らせながらも「お母さんが一番」って言ってる姿は
今だけの宝物だよね～。