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1ミリも動かぬ基地 差別 東京で「やまとぅ問題」討議
05.21 10:21琉球新報
沖縄の基地問題を巡る沖縄県外の受け止めなどを論議する「やまとぅ問題を斬る!沖縄への視点/沖縄からの視点」が16日、東京都新宿区のネイキッドロフトで開かれた。
精神科医の香山リカさんとジャーナリストの安田浩一さん、愛国団体花瑛塾の木川智塾長と仲村之菊副長、フリーライターで憂国我道会の山口祐二郎会長らが登壇し、「沖縄差別」の構造などで意見を交わした。
安田さんは「本土では住民運動が成功して沖縄に(基地が)行った。沖縄ではどれだけ運動しても1ミリも動かない。これこそ完全な差別」と強調した。香山さんは、和平に向かう朝鮮半島情勢を挙げて「北朝鮮脅威論は現実が変わったら見直すのかというとそうならない。脅威から守るというのではなかったのは明らか」と述べた。
山口さんは「空も米軍の管理下にあって、日本は独立国家ではないのではないか」と問題提起した。これに対し木川さんは「われわれの国は米国に従属しているし、独立していないが、米国に従属していられるのは、本土が沖縄に依存しているからだ」と指摘した。仲村さんは「地位協定は憲法よりも強い効力で(沖縄に)押し付けている。そこからの脱却が自虐史観からの脱却だ」と話した。
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沖縄側が『沖縄差別』という言葉を用いると、本土側の人間は『差別なんかない』と言う。
差別している側に差別意識は働かない。
以前、辺野古の座り込み運動に参加している住民に対し、大阪府警の機動隊員が『土人』『シナ人』と暴言を吐いた。
沖縄の人達に差別感を呼び起こさせ、人々は怒り、沖縄では大きな問題になった。
しかし、
政府は『差別ではない』と閣議決定し、鶴保沖縄担当大臣は『土人とは差別ではない』と、この機動隊員の言動を容認する発言をした。
土人ではない…… と閣議決定…?
この国は狂ってると感じた瞬間だった。
そして、大阪府知事の松井は、『機動隊員らは非常によく頑張っている』と、ねぎらいの言葉と共に、『彼ら(機動隊員ら)も日ごろから暴言を吐かれている』と、その隊員を擁護し、沖縄県民を非難した。
なるほど、他人の痛みを自分のものとして感じる想像力のない奴の発言だと、そして、沖縄の歴史も今の現状も全く勉強していない者の発言だと、軽蔑した。
基地のない大阪の知事だからしょうがないのか…
いっそ、大阪に持ってったらいい! とまで思った。
今回のこの東京での『やまとぅ問題』は、沖縄の人達の運動ではなく、ヤマトの人達による運動だ。
差別をしている側から『おかしいのでは?』と問題提起をしている。
最近、こういう本土側が沖縄に寄り添って一緒に考えようという動きが増えた。
海外からも沖縄に関心を寄せる人達が増えた。
そういう民間レベルが連帯する中、日本の政府や日本の地方の政治家、そして、警察など公務員と呼ばれる者らが、沖縄に対する差別意識をあらわにすることは、世界から見れば恥でしかない。
もう、沖縄だけに負担を押し付ける恥ずかしいことはやめて、日本人が真剣に考え、議論しなければならない時期に来ている。