新型コロナウイルスワクチンについて、厚生労働省は7日、高齢者など重症化リスクの高い人を対象にした先行接種を5月8日に始める方針を決めた。昨秋から12歳以上を対象にオミクロン株対応ワクチンを使って進めてきた現行の接種は5月7日に終了する。
2023年度の接種スケジュールが、7日に開かれた厚労省の専門家分科会で了承された。24年3月まで、無料で受けられる「臨時接種」に位置づける。
先行接種は、65歳以上の高齢者や持病のある人、医療・介護従事者が対象で、オミクロン株対応ワクチンを使う。
9月からは、年末年始に想定される感染拡大に備えるため、全ての世代を対象に実施する。使用するワクチンは変異株の状況などを踏まえて決める。年1回接種が基本だが、高齢者らは先行接種と合わせ、2回接種できることになる。
一方、従来型ワクチンで2回目までの接種を終えた5~11歳を対象に3月8日からオミクロン株対応ワクチンの追加接種を始める。米ファイザー製の小児向けワクチンが2月末に特例承認されたことを受けたもので、前回接種から3か月以上の経過が条件となる。
新型コロナワクチン 高齢者など対象の無料接種 5月8日開始へ
新型コロナワクチンのことし4月以降の接種について、厚生労働省は重症化リスクの高い高齢者などは、5月8日から無料での接種を開始する方針を決めました。
新型コロナのワクチンの4月以降の接種について、厚生労働省は今の無料での接種を来年3月まで継続し、重症化リスクの高い人などは5月からと9月からの年2回の接種を行うほか、重症化リスクの高くない人も9月から接種を行う方針です。
7日は、厚生労働省の専門家による分科会で具体的なスケジュールが話し合われ、高齢者や基礎疾患のある人のほか、医療従事者や介護従事者などを対象に、5月8日から今のオミクロン株対応ワクチンで接種を開始する方針を決めました。
一方、9月からのスケジュールや使用するワクチンについては今後、ウイルスの変化なども考慮して決定するとしています。
5月8日以降は、ワクチンを接種できる人が限られることになるため、厚生労働省は、重症化リスクの高くない人でオミクロン株対応ワクチンを接種していない人のうち、希望がある人については、5月7日までに受けてほしいと呼びかけることにしています。
また、7日の分科会では、5歳から11歳を対象にしたオミクロン株対応ワクチンの追加接種を8日から始める方針も決まりました。
前回の接種から少なくとも3か月が経過していることが条件となります。