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イラク戦争 開戦から あすで20年 混乱続く 民間人20万人が犠牲

2023-03-19 22:53:16 | ニュース
NHK 
NEWSWEB

NHK イラク戦争 開戦から あすで20年 混乱続く 民間人20万人が犠牲
2023年3月19日 20時33分

アメリカが国連安全保障理事会の決議を得ずにイラクへの武力行使に踏み切った、イラク戦争の開戦から、20日で20年となります。
イラクでは、その後も混乱が続き、この20年でおよそ20万人の民間人が犠牲になっていて、国の安定をどう図っていくかが依然として大きな課題となっています。
イラク戦争は、2003年3月20日、アメリカ軍による首都バグダッドへの空爆で始まり、独裁的だったフセイン政権は3週間で崩壊しました。

アメリカは、国連安保理の決議を得ないまま一方的に武力行使に踏み切りましたが、開戦の大義に掲げた大量破壊兵器はイラクに存在せず、アメリカの威信は大きく傷つきました。

アメリカ軍は2011年にイラクから撤退しましたが、イスラム教の宗派間の対立などを背景にイラク政府の統治は不安定な状況が続き、過激派組織IS=イスラミックステートが台頭すると、2014年に再び派遣され、おととし、戦闘任務を終えました。

イギリスの民間団体によりますと、一連の混乱によって、イラクではこの20年でおよそ20万人の民間人が犠牲となりました。

また、イラクでは、隣国イランの影響力の拡大などを背景に政治の混乱が続いてきたほか、世界有数の埋蔵量を誇る石油などのエネルギー分野も施設の整備が遅れ、深刻な電力不足などへの人々の不満も高まっています。

さらに、ISのテロや襲撃もいまだ散発的に起きていて、国の安定をどう図っていくかが依然として大きな課題となっています。
米軍に銃撃された少年の親「アメリカこそがテロリスト」
 イラク戦争では、アメリカ軍の攻撃やその後の治安維持の作戦で多くの民間人が巻き添えとなりました。

首都バグダッドに住むフセイン・アリさん(25)は15年前、10歳の時に自転車に乗って遊んでいたところ、アメリカ軍に後ろから銃で撃たれ、大けがを負ったといいます。

当時、フセインさんの住んでいた地域は駐留するアメリカ軍に抵抗する民兵組織の拠点となっていたため、アメリカ軍などが繰り返し掃討作戦を行っていたということです。

フセインさんは一命はとりとめたものの、銃弾が背中から腹部を貫通し、4回にわたる手術を受けたうえ、その後、ことばを発することが難しくなり、ふさぎこむようになったといいます。

父親のアリさん(49)によりますと、銃撃される前、フセインさんは外でよく遊ぶ活発な子でしたが、その後は家にこもるだけの生活となり、仕事を見つけることも友達をつくることもできなくなったということです。

フセインさんは「外に出てもすぐ疲れてしまうから毎日ずっと家にいる。私の唯一の友だちは大好きな父親だけです」と話していました。

父親のアリさんはイラク政府に対して補償を求めていますが、申し出期間が過ぎているなどを理由に公的な支援は一切受け取ることができていないということです。

アリさんは「息子は人生を奪われた。なぜ、10歳の子どもが撃たれなければならなかったのか。アメリカこそがテロリストだ。彼らはイラクを破壊し、私たち家族のささやかな幸せすら奪っていった」などと訴えていました。
イラクの現状 市民生活の改善は進まず
 イラクは世界有数の石油の埋蔵量を誇りますが、イラク戦争とその後の混乱で市民生活の改善は進んでいないのが現状です。

アメリカのエネルギー情報局によりますと、おととしのイラクの一日当たりの石油生産量は、世界第6位で400万バレル余りに上り、経済的な潜在能力は高いとされています。

おととしには、フセイン政権が1990年に侵攻したクウェートに対する524億ドルの賠償金の支払いを終え、およそ30年にわたって続いてきた経済成長の足かせを取り除くこともできました。

世界銀行によりますと、去年は原油価格の高騰などを背景に、GDP=国内総生産の伸び率は8.7%と高い成長率を記録しています。

実際、首都バグダッドでは高層ビルの建設が進んでいて、海外の有名ブランドや飲食店などが入る巨大なショッピングモールも誕生し、経済成長の一端もみてとれます。

一方で、政治や治安の混乱によりインフラの整備は進んでおらず、深刻な電力不足が続いているほか、失業率は16%を超えるなど、経済成長の恩恵は一部にとどまっていて、多くの市民は厳しい生活を続けています。

50代の男性は「アメリカ侵攻当初は、独裁政権を倒していい時代になるという希望があった。しかし、戦争はアメリカの利益のために行われたもので、イラクのためではなく、この20年間で生活は悪化し続けている」と話していました。

また、40代の女性は「アメリカ軍の侵攻に子どもたちがひどくおびえていたのを覚えている。アメリカはインフラを破壊し、今も電気すら満足に使えない。彼らがイラクにもたらしたのは破壊でしかない」と話していました。
日本政府 南部のサマーワを支援も 残る課題
 イラクの首都バグダッドから南に200キロ余り離れた南部のサマーワには、2004年から2年半にわたって陸上自衛隊からあわせて5500人の隊員が派遣され、給水活動のほか、学校や道路の補修などの復興支援を行いました。

また、日本政府は、地元の12万人の電力を賄うことができる火力発電所を建設し、2008年にイラク側に引き渡しました。

しかし、治安の悪化や経済も混乱する中、修理のための部品が調達できず、4年余りで発電を停止しました。

サマーワのあるムサンナ県では別の発電所も稼働していますが、電力需要が高まる夏場は今も深刻な電力不足が続いているということです。

発電所では去年から復旧作業を本格化させていて、数か月以内の稼働再開を目指しているということです。

発電所の所長は「とにかく資金が必要です。支援してくれた日本には感謝しているし、使えなくなっていて申し訳なくも思っている。早く修復を終えたい」と話していました。一方、日本が修復などを手がけた水道の浄水施設は今も稼働を続けているほか、JICA=国際協力機構は新しい浄水施設の建設を円借款で支援する計画を進めるなど引き続きサマーワでの支援を続けています。

JICAイラク事務所の米田元所長は「日本の協力によって状況が変わっているというところを理解していただけるとありがたい。公共サービスをしっかりとさせていくことによって国の安定化、ひいては地域の安定化につながっていけばと思う」と話しています。

サマーワのあるムサンナ県の地元当局によりますと、人口90万のうち半数以上の50万人が貧困状態にあるということで、生活の改善が引き続き課題となっています。

サマーワの26歳の男性は「日本はイラクに対してたくさんのことをしてくれました。今まで日本がイラクにしてくれたことは、目で見ることができ、感謝しています」と話していました。

一方、77歳の男性は「日本が来て会社をつくるなど何かをしてほしい。日本は支援をしてくれたかもしれないが、私たちは飢えています。日本が何かプロジェクトを提供してくれることを望みます」と訴えていました。
イラク戦争とは 米ブッシュ政権が武力行使
イラク戦争は、2003年3月20日、アメリカ軍による首都バグダッドへの空爆で始まりました。

アメリカのブッシュ政権は、イラクのフセイン政権が大量破壊兵器を保有しているとして、国連安全保障理事会の決議を得ないまま一部の同盟国とともにイラクへの武力行使に踏み切りました。

そして、圧倒的な軍事力によってわずか3週間で首都バグダッドを制圧し、フセイン政権を崩壊させましたが、戦争の大義とされた大量破壊兵器は見つかりませんでした。

一方、アメリカの武力行使を支持した日本は、南部のサマーワに2年半にわたって陸上自衛隊のあわせて5500人の隊員を派遣し、復興支援にあたりました。

しかし、アメリカの占領に反発する旧フセイン政権の支持者や国際テロ組織アルカイダ系の武装勢力などが活動を活発化させて、爆弾テロや襲撃事件が相次ぎます。

復興支援にあたっていた国連施設も爆破され、国連の代表らが犠牲になったほか、日本の外交官や民間人が殺害される事件も起きました。

アメリカの占領統治をへて、2005年には正式な政府を選ぶ初めての議会選挙が行われ、旧政権下で抑圧されてきた多数派のイスラム教シーア派の勢力が圧勝し、シーア派主体の政権が誕生しました。

しかし、旧政権で主流だったスンニ派との宗派間の対立が激化し、テロや衝突に歯止めがかからない状態となり、アメリカは一時、駐留部隊を17万人にまで増やし、治安維持に追われました。

その後、イラク戦争に批判的だったオバマ大統領は、2010年に戦闘任務の終結を宣言し、2011年に部隊を撤退させました。

しかし、2014年に過激派組織IS=イスラミックステートが台頭して北部の主要都市モスルなどを制圧すると、アメリカは再び部隊を派遣し、おととし、すべての戦闘任務を終えたと発表しました。

現在は、およそ2500人のアメリカ軍の部隊が、イラク軍の訓練や支援にあたっていて、イラクの軍や警察が自立した形で治安を維持していけるかが課題となっています。

イギリスの民間団体「イラク・ボディー・カウント」によりますと、戦闘やテロに巻き込まれるなどして亡くなった民間人はこの20年でおよそ20万人に上っています。 

帽子タイプ人気、ラグビー型は?4月から自転車ヘルメット義務化

2023-03-19 21:18:16 | ニュース
帽子タイプ人気、ラグビー型は? 4月から自転車ヘルメット義務化
2023/03/19 09:00
自転車のヘルメット着用義務化の案内と共に店内に展示されていた、事故で側頭部が破損したヘルメット。着用者にけがはなかったという=大阪市中央区のワイズロード大阪ウェア館で2023年1月17日午前11時6分、野原寛史撮影

(毎日新聞)
 側頭部が大きくへしゃげたヘルメットが事故の衝撃を物語っていた。関西最大級の品ぞろえを誇る自転車用品店のヘルメット売り場。壁一面にずらりと並ぶ約100種類の商品と共に陳列されたこのヘルメットは、顧客が実際に事故に遭った当時にかぶっていたものだという。幸い着用者にけがはなかったが、展示の添え書きは訴える。コレを見てもヘルメットは必要ないと言い切れますか――。
 ◇着用の有無で致死率に大きな違い
 ヘルメットの着用者は20代女性で、夜間に路側帯を走行中、無灯火で逆走してきた自転車と衝突し転倒。その際に側頭部あたりを打ったという。「この衝撃がじかに頭部にきていたらと思うと、ぞっとする」。買い替えのために店を訪れた女性から話を聞いた店員が、ヘルメットの重要性と、自身に非がなくても事故に巻き込まれるリスクを来店者に訴えようとヘルメットを引き取って5年ほど前から展示している。

 自転車は転倒した際、頭を強く打ちやすく、例年自転車死亡事故の多くは死因が頭部外傷となっている。警察庁のまとめによると、2022年に自転車乗車中の事故で亡くなったのは全国で336人。ヘルメットを着けていない人の致死率は着用者の2・6倍(22年)に上る。

 こうした現状を受けて4月1日、改正道路交通法が施行され、自転車利用者のヘルメット着用が全年齢で義務化される。従来は対象が13歳未満だったが拡大する。罰則規定のない「努力義務」だが、ヘルメット着用の有無で事故での致死率は大きく変わるため、着用率向上は急務だ。

 義務化を前に自転車利用者にも変化の兆しが出ている。冒頭の自転車用品店「ワイズロード大阪ウェア館」(大阪市中央区)では年始以降、法改正を知った40〜60代の来店が増えているという。多くは通勤や近場への買い物といった日常的に自転車を利用する「街乗り」利用者たちだ。従来はスポーツタイプの自転車愛好者の来店が多く、売り場には流線型で値段も1万円以上する高性能なスポーツタイプの商品が多く並ぶが、新たな客層について松月洋介副店長は「七、八千円程度のお手ごろな値段で落ち着いたデザインを選ぶ方が多い」と話す。

 ヘルメット製造・販売大手のオージーケーカブト(東大阪市)はこうした層を意識して、以前からマットな質感で落ち着いた色合いの商品などを開発してきた。特に一見普通の帽子のように見えるタイプは普段着にも合わせやすいファッショナブルさで「イベントに出展する度に注目が高まっている」という。ヘルメットの注文増は年始から続いており、増産しても生産が追いつかないほどだ。松月副店長は「品薄になる4月を待たず早めに購入した方が、多彩な商品から選べる」とアドバイスする。

 ◇着用率トップの愛媛県の取り組みとは
 ヘルメットの着用率向上は、こうした街乗り利用者への普及が鍵を握る。スポーツタイプの自転車利用者は以前からヘルメットを着用する傾向が強いが、街乗りの利用者の着用率は低い。短時間利用であることに加え、髪形が乱れることや荷物が増えるといった理由も影響しているとみられる。

 大阪府警が2月に行った街頭啓発活動。ヘルメット未着用者に法改正を伝えるチラシを配布したが、子供を乗せていた30代女性は「法改正は知らなかった。注意されるようになるならかぶる」、別の30代男性は「着けないのに慣れている。周りがみんな着けるようなら考えようかと思う」と反応は鈍い。府警交通総務課は「4月に義務化の対象となる13歳以上の着用率は、今は10%もないだろう」とした上で、4月以降も地道な啓発活動の継続が必要になるとの認識を示す。

 民間の啓発団体「自転車ヘルメット委員会」が20年に約1万人を対象に実施した調査では、全国の平均着用率は11%。都道府県別で着用率が20%を超えているのは愛媛、長崎のみで、北海道と和歌山、青森、奈良、宮崎は5%以下だ。29%で都道府県別1位だった愛媛県の消防防災安全課は着用率の高さについて「何年も時間をかけて取り組んだ成果」と振り返る。

 愛媛県は13年に年齢に関係なくヘルメット着用を促す自転車利用に関する条例を施行し、15年には県立高校で自転車通学の条件として着用をルール化。さらに県内の事業所や団体を通じて成人の着用についても啓発を続け、現在では「通勤通学の時間帯なら、街中の自転車利用者の7割以上が着用している」(同課)という。全国3位の鳥取県(18%)でも、着用を努力義務とする条例制定や通学時着用のルール化など同様の取り組みで着用率は上昇傾向だ。

 ただ、ヘルメット着用に先進的に取り組んできた地域でも、何年もかけてようやく着用率が20〜30%に上がった程度。全国で高い着用率になるには相当の時間がかかる見通しだ。

 NPO法人・自転車活用推進研究会の内海潤事務局長は「車のシートベルトのように、自転車に乗る際に頭部を保護するのは当たり前という意識を浸透させる必要がある」と指摘。その手段として手に取りやすい商品が増えるだけでなく、「例えばラグビーのヘッドギアと帽子を組み合わせたようなものでもいいので、まず着けることへの抵抗感をなくしていくのが普及率向上につながる」と訴える。【野原寛史】


「スシロー」はなぜ、“食器舐め”本人の謝罪を拒否したのか

2023-03-19 19:52:49 | ニュース
「スシロー」はなぜ、“食器舐め”本人の謝罪を拒否したのか 広報に聞いた

2023年02月04日 07時00分 公開

[樋口隆充]

ゼロトラ製品が上陸 北米ヤマハなど大手が導入 効果は?

 回転寿司チェーン「スシロー」の岐阜県内の店内で、卓上の醤油ボトルや湯呑みを舌でなめる動画がSNSに投稿され、物議を呼んでいる。被害を受けたスシローの運営元あきんどスシローは、当事者とその保護者から謝罪を受けた一方、迷惑行為に「刑事、民事の両面から厳正に対処する」との声明を発表。現在も警察への被害届を取り下げておらず、事実上、謝罪の受け入れ拒否の状態が続いている。こうしたスシローの厳格な姿勢に対し、ネット上では賞賛の声が相次いでいるが、スシローはなぜ厳しい姿勢を貫くのか。理由を広報に聞いた。

【編集履歴:2023年2月4日午後5時25分 記事タイトルと本文に関して、より正確性を期すために修正を加えるとともに、一部加筆を行いました】
「スシロー」の店舗(出典:同社公式Webサイト)
「食の安全を脅かす行為。絶対にしないで」
 厳しい姿勢で臨む理由をスシロー側の広報は「事案の大きさや社会に与える影響度を考慮した」と説明。「今回の迷惑行為は、他の回転寿司チェーンに与える影響も大きく、外食産業全体の食の安全を脅かす行為だ」と憤りを示す。
スシローの店内の客席

 今後に向けては「お客さまに気持ちよく食事を楽しめる空間を作るのがわれわれの仕事。利用者には気持ちよく食事を楽しむにとどめ、安心・安全を脅かすことは絶対にしないでほしい」と強調した。
経理DXに必要な「3つの電子化」とは? 法制対応と合わせて解説します

 スシローは今回の迷惑行為を受け、被害店舗で開店前に全ての湯呑みの洗浄と醤油ボトルの入れ替えを余儀なくされた。これに加え、被害店舗とその近隣店舗で、店内の専用コーナーから食器類や調味料を持って自席まで移動するセルフサービスを導入するとともに、テーブル席と提供レーンの間に一部アクリル板を設置する工事を早急に行う方針だ。
スシローのレーン
今後の方針に関するプレスリリース
通称「ペロペロ動画」の影響で株価も一時暴落
 問題となった動画は1月末に投稿された。Twitterなどネット上では通称「ペロペロ動画」と呼ばれ、批判が殺到。当事者とみられる高校生の実名やアルバイト先を特定したとする投稿も散見される。

 スシロー側に当事者が迷惑行為に至った理由や撮影者が父親であるか確認したが「警察が捜査中の事案のため、こちらからの回答は差し控える」とした。迷惑行為の動画が投稿された直後、親会社FOOD & LIFE COMPANIESの株価が一時暴落し、時価総額ベースでの被害額が100億円以上に及ぶとする指摘もある。これについても「回答できる材料を持ち合わせていない」とした。



「ロッテリア」はどこでしくじったのか売却に至った3つの理由

2023-03-19 19:48:27 | ニュース
「ロッテリア」はどこでしくじったのか 売却に至った3つの理由
2023/03/19 07:15

「ロッテリア」はどこでしくじったのか 売却に至った3つの理由

(ITmedia ビジネスオンライン)
 ロッテホールディングス(ロッテHD)傘下のロッテリアが運営するハンバーガーチェーン「ロッテリア」のゼンショーグループ(以下ゼンショー)への売却が決まった。

 「『ロッテリア』って久しぶりに聞いた」「しばらく行ってない」──。そんな人も多いのではないか。無理もない。店が少ないのだ。ロッテリアの店舗数は、ピーク時の524店から大幅に減り、今や358店。マクドナルドの「8分の1」(2月末時点で2960店舗)、モスバーガーの「3分の1」(2月末時点で1274店舗)にも満たない。

 近所に店がないから行かない。客が来ないから閉店せざるを得ない。「負のサイクル」の繰り返しで、競合との差は大きく開いた。かつては「マクドナルド」に次ぐ存在だったはず。凋落したのはなぜか。マクドナルドばかり見ていたからだ。

●強すぎたマクドナルドへの対抗意識
 競合であるマクドナルドへの対抗意識が強すぎた。マクドナルドの銀座三越出店に対抗し、ロッテリアは1972年、日本橋高島屋に1号店を出店。84年には、マクドナルドのセットメニュー「サンキューセット」(390円)に対抗し、「サンパチトリオ」(380円)を発売した。その後、2社は激烈な価格競争に突入する。コストがマクドナルドより高いロッテリアにとって、参入してはいけない戦いだった。

●漁夫の利を得た「モスバーガー」
 低価格化は、ハンバーガーを敬遠していた中高年層を取り込み、市場の拡大をもたらした。漁夫の利を得たのが、モスバーガーだ。
 ハンバーガーに抵抗感がなくなった中高年層は、価格競争に「参戦」しなかったモスバーガーにも訪れるように。「少し高いけどおいしい」。味が評判になり、認知度が向上する。店舗数がじわじわと増える。87年には「瞬間風速」だがマクドナルドを超えた。

 一方、価格競争で疲弊したロッテリアは業績が振るわず、衰退していく。価格が高いわけではない。味が悪いわけでもない。「シェーキ」は大変な人気だったし、「絶品チーズバーガー」などヒット商品もある。だが、マクドナルドほど安くないし、モスバーガーほど高品質でもない。
 「マクドナルドとモスバーガーの間の店」。いつの間にか、そんなイメージが定着してしまったハンバーガーチェーン。それがロッテリアだ。

●挽回は可能だった
 ここ数年のロッテリアの業績は芳しくない。2018年(3月期)から21年までの4年間、黒字となったのは20年(純利益「100万円」)のみとされている。他はすべて赤字だ。固定資産・固定負債とも減少傾向であり、成長投資をしているフシがない。
 「勢いが無く、衰退している企業」。ロッテリアの決算情報からは、そんな印象を受ける。
(※2022年3月期は7億5千6百万円に黒字転換しているが、コロナ関連協力金・助成金等の可能性があるため、本稿では度外視した)
 挽回の可能性はある。「シェーキが人気」と先に述べた。これは、ある意味、当たり前だ。親会社ロッテHDは「モナ王」「雪見だいふく」「レディボーデン」などを製造・販売する冷菓事業を抱えている。
 本業とのシナジー効果(相乗効果)は極めて大きい。現在、一部の店舗限定で販売している「コアラのマーチ焼」も人気が高い。冷菓以外でも本業とのシナジー効果が期待できる。
 にもかかわらず、ロッテリアを売却するのはなぜか。理由は3つ。1つ目は、ロッテ本体の収益が悪化したこと。2つ目は、菓子ニーズが変化したこと。そして3つ目は、競合が多様であることだ。1つ目の「ロッテ本体の収益悪化」から見ていく。

●ロッテ本体の収益悪化
 私たちになじみのある「『お口の恋人』ロッテ」は、ロッテのほんの一部に過ぎない。ロッテHDは、「メリーチョコレート」や「銀座コージーコーナー」などの国内企業、そして「韓国ロッテグループ」(韓国ロッテ)を傘下に抱えている。

以下略ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Twitter:@kakanrilabo
公式Webサイト:「関谷中小企業診断士事務所」


東広島市の小学校スクールバスに児童1人置き去り

2023-03-19 19:44:05 | ニュース
東広島市の小学校 スクールバスに児童1人置き去り 
2023/03/19 12:12

(広島ホームテレビ)
東広島市内の小学校でスクールバスに児童1人を置き去りにする事案があったことがわかりました。

東広島市によりますと18日午後1時ごろ東広島市の市立小学校で児童1人が置き去りになる事案がありました。

18日午後0時50分ごろ保護者から「子どもが帰って来ない」と連絡を受け
先生が確認に向かったところ、約30分後バスの車内で歩いている児童を発見しました。

児童の健康状態に問題はないということです。

バスは児童が降りた後運転手が確認を行いますが今回は、確認を怠ったということです。

東広島市教育委員会は「こうした事態が発生してしまい児童と保護者
ご心配いただいた皆さまに心からおわび申し上げます」とコメントしています。