カンナからの風

沖縄県北部東海岸にある小さな1軒のホテルから

理想と現実と情熱

2011-07-21 07:50:58 | 日記

夢を追う事は、素晴らしい事。将来、こんな事をしたいと思うことは年齢を重ねても同じ。ただ、ちょっぴり将来と言う時間が短くなっていることが違うくらい。いい年?をしても、夢はある。ある友人の女性が9年はあっという間と言っていました。彼女にとって、目の前に色んな夢や理想があってそれを実現するために費やす時間がとっても大切で、その時間はどんどん過ぎていくのだろうと思う。彼女は、今年40歳を迎える。ロマンチックな夢や理想はもちろん心に秘めている。オン、オフの時間の使い方もとても上手い。見習わなければと思う。

私も、56歳になってこれからやりたい事や自分の人生で残したい事が沢山ある。1日の時間がとっても短くて足りない。もっと時間を上手く使いたいと思いながら・・・なかなか都合良くはいかない。

誰もが自分の夢や希望がある。そして、それを実現したいと思う情熱もある。夢がない・・・と言う人が時にはいるけれど・・・叶えたい事柄があるはずなのに気づいていないだけだと思う。お金が欲しいとか有名になりたいとかオシャレな服を着たい、美味しいものを食べたい、恋人が欲しい、友達が欲しい。どんなことでもいいと思う。それは、自分にとってはかけがえの無いことです。その事を大切な事だと思うことが大事なことだと思う。大事なことだからと自分に言い聞かせて自分を「知る」。そして、成功したらこんな風になるんだと描く。理想の写真や絵や小説など夢を形として認識する。目で見て、耳で聞いて、とに角自分の持っている全てを使って理想の姿を描くことが大切。今は、できなくても2年後3年後に実現できたらいいと思う。そのために、何をすべきかを考えると行動できる。考える時には、上手く行っている人を見習うことから始めてみると楽にスタートが切れる。

私は、ホテル、旅館再生や地域活性化がこれからの人生の夢。そして、沖縄に来て現実にホテルの活性化や地域の活性化への仕事に着手できた。最初は、もちろん、ホテルを元気にすることから始めて・・徐々に地域との関係強化、地域の活性化と言った方面へと手が広がって行く。なぜ?そんな面倒で難しい仕事を選ぶのか?笑顔が好きなんだと思う。小さいころから人の笑顔が大好きだった。これが全てのスタート。理想と現実にギャップがあるのは当たり前。でも、情熱があれば続けられる。苦しい時も、理想の形が目に見えると続ける事ができる。そして、小さな成功や進歩をきちんと自分で認めて「よし!」一つ実現できたと喜ぶ。ことで自分をほめてあげられる。


夏空

2011-07-03 07:47:17 | 日記

沖縄の暑い暑い夏が到来。早朝から真っ青な空に白い雲、照りつける太陽の日差し。空の青さが夏空を印象付ける。突然思い立って、飛行機に飛び乗り沖縄に来たと言う一人旅の女性が、「もうすっかり沖縄は真夏の色で溢れていますね。」と語っていました。別の男性のお客様は、「東京では、節電政策によってエアコンなど電気の使用制限が出ている中で、何か気持ちまで窮屈になってしまって仕方がない・・。」とおっしゃっていました。

大きな災害に見舞われてしまった東北の空にも、もうすぐ大きな夏空が訪れることでしょう!今年の夏は、いつもと違う夏がやってくる。「夏休み」と言う言葉は、他の休日と違ってわくわくする響きがあるように思える。家族旅行、花火大会、カキ氷、ひまわり、海水浴、ラジオ体操、あさがお・・・夏には、たくさんの思い出がある。子供の頃から、夏休みと言う言葉には、特別な想いがあったように思える。その思い出には必ずあの夏空がある。入道雲が大きく盛り上がっている空の下で汗を流しながら遊んだ記憶。風に揺れる風鈴の音色とTVから流れてくる甲子園のサイレンの音が遠くから聞こえてくる記憶。

朝から、そんなことを考えながらホテルの庭園を散歩していた。ふと、海が見たくなって海岸で出ると真っ青な空にエメラルドグリーンの海がきらきらと輝いていた。そこには、やはり大きな白い雲が湧き上がっていて、夏の空の輝きが海に反射してまぶしい。朝7時30分。この時間でも、汗が噴き出と違って、木陰で風にあたっていたら、汗がすーっとひいていくのがわかる。今日も、多くのお客様が滞在されている。ゆっくりと流れる時間と夏空を楽しんで頂きたいと思う。


再会を楽しむこと

2011-07-02 07:37:52 | 日記

ある朝、PCを立ち上げると、以前宿泊されたお客様からのメールが届いていました。8月の15日にカンナリゾートに宿泊予約をしましたとのうれしいご連絡でした。そのお客様は、講演で沖縄に来られて、カンナリゾートヴィラに宿泊されていました。その日、朝食をとっていらっしゃる時にご挨拶させて頂いたことがきっかけでメールでご挨拶をさせて頂くようになりました。人と人の出会いは一瞬ですが、そこから始まる関係は、未来への豊かな関係になって行きます。ホテルで、毎日大勢のお客様と接する機会がありますが、時には、このように長く続く素晴らしい出会いになることがあります。ホテルのサービスは、人で決まるとも言われています。サービスで接することでの出会いと人として接する出会い方とがあります。もちろん仕事上お客様に対する姿勢は変わりませんが、どうしても、その瞬間、人間性が現れる時があります。旅に出て、その土地で暮らす人々との出会いは、その旅を何倍にも豊かなものにしてくれます。そして、そのホテルでの滞在は、何ものにも代えがたい財産となります。

再会と言う言葉には、懐かしさや親しみや期待感が溢れています。このように仕事を通じて多くの素晴らしい方々との交友が始まると言うホテルでの仕事は、とても魅力的です。有名人の方であれ、そうでない普通の方であれ、皆さん個人としての関係を大切にして頂いています。素顔で過ごして頂いている姿を拝見していると心がほのぼのとしてきます。1年に1度、このホテルを訪れることを楽しみにして頂いていると言う事が伝わってくると、私もその時期になるとそわそわしてきます(笑い)そして、その日を心待ちにしながら日々を過ごします。まして、当日は、朝から落ち着きのない時間が過ぎていきます。なにか恋人を待つような気分になります。出会い、別れ、再会を日々繰り返す中で、いつも新鮮な気持ちになれるのは、お客様から頂く心豊かな贈り物のお陰です。


出会いから感動へ

2011-07-01 07:22:25 | 日記

ホテルの仕事をしていると、お客様が知人であったり、知人・友人の関係者だったりすることがある。全くの偶然なんどけど・・うれしい驚きにつながる。彼らも、私の存在を知らずにやって来たと言うから、お互いに・・楽しいサプライズになる!お客様を迎え、お送りする毎日でも、別れはちょっぴり寂しくなる。スタッフには涙を浮かべている者もいる。このホテルは、どうなっているんだろう!と時々思う。人間性がたっぷりで感情がたっぷりのホテル。これまでの長い経験からもこんな感動的なホテルに出会ったことがない。と自分自身感じている。スタッフの心がまっすぐにお客様を向いている。ちょっと不器用なのが、たまにキズなんだけど・・・。だから、ビジネスマナーの先生から100点は絶対に取れない(笑い)いつも60点。

ご夫婦がチェックインされる。ご主人から、ノンアルコールのワインまたはシャンペン。もしくは、オシャレな似たようなものを準備して欲しい。(奥様が妊娠中で結婚記念でご来館)とのリクエストに、カフェのスタッフ、フロントスタッフは、そこらじゅうのショップや仕入先に問合せ。オシャレであること。この1本のドリンクがお客さまにとって大切なものになると言う事。車で外出するものは、サンプルを購入するなど大騒ぎ!あるもので適当にと言う感覚が個々のスタッフには見当たらない・・・。

一つの出会いがとっても楽しみであり、喜びであることをここで働くスタッフは皆知っているんだと思う。チェックアウトの時、お客様からよく言われる言葉。「このホテルは、従業員の人たちがとっても親しみがあり親切ですね。」このブログは、自分への問いかけでもある。ホテルの有るべき姿ってなんだろう?サービスの形とはなんだろう?自然環境の中でゆったりとした時間が流れているリゾートホテル。ここには、他にないスタッフがいる。このホテルの魅力は、スタッフかもしれませんね。


麻リネンシャツ

2011-06-30 07:41:15 | 日記

夏本番を迎えて、沖縄ではかりゆし、東京ではクースビズと暑さをしのぐスタイルが積極的に取り入れられている。夏は、麻の白いリネンシャツがいい。メンテナンスはちょと面倒だけど着心地や来ている雰囲気は麻シャツの快適さは他に比べようがない。シーツですら、麻にしたいと思う。麻リネンは、ヨーロッパでは大切な素材として受け継がれてきた。娘が嫁に行くときは、麻リネンのセットを準備すると聞く。素材の持つナチュラルな風合いが気持ち良い。

夏をどうすごすか?特に、ホテル勤務の私としては、難しい!スタイリスト探してます!ホテルでの勤務はお客様への印象が全て。でも、この夏は・・・ホテルマンという印象から少し離れてみようと思います。本来のホテルマンの姿かたちとちょっと違うけど・・・お客様にリゾートを楽しんで頂くことを目的に考えてみようと思います。こんなホテルマンがいてもいいんじゃない!私のこの夏のスタンダードは、麻の白いリネンシャツにします!シャツのカラーもイタリアンカラーで首まわりが開いて開放感たっぷり・・ちょっと間違うと、見方によってはちょい悪おやじになりかねない危険もある。ボタンダウンのスタンダードシャツももちろん有り。ホテルとしての品格や質感を落とす事のないように気配りをしながら、楽しんで頂けるちょっと他と違うホテル作りの1片としての存在感を大切にしてみたいと思います。ここは、非日常の世界。リラックスリゾート。