観光に悩むなかで、地域を活かすことを考えてみようと思う。この地域は、何もないと言う人たちの中で改めて地域を見直してみると意外に観光資源が隠れていることがある。何もないのではなく気が付かないのだと思う。普段当たり前に見過ごしている景色の中に、宝物が隠されていることがある。ある地域では、高齢者と自然の風景しかないと思われていたが、当たり前の風景の中に大きな資源があることに気づいた。「葉っぱビジネス」高齢者の人々が季節の葉っぱを集めてくることで年間2億円を越えるビジネスになった。資源の活用の良い例だと思う。
それこそ当たり前の風景の中から、高齢者の人々が過疎地の自然を資源にした。今では、70歳を越える高齢者の方がパソコンを使って情報を発信していると言う。観光と言うと何か作ったり環境を変えて都市生活者に迎合するような形を考えるが、そうではなく、今のありのままの姿が魅了なんだと言うことに気づくと面白い魅力やアイデアが湧いてくる。
沖縄の観光も、これまで未活用だった東海岸に魅力的な資源があることに気づいた。農村風景や小さな漁村と言った風景に人々の心をなごませる資源が隠されている。いや、目の前に資源が横たわっている。何かをしなければ観光客を呼べないから一生懸命に何かを作ろうとする。
全国で、観光と言う形で成功した地域に共通なものは、地域の人々が参加して身の回りの風景を見渡して地域の資源を上手く活用している。意外になんだこんなことだったのかと思えることが魅力だったりする。未活用の施設、土地、自然をいかに見せることができるかで全く違ったものに見えてくる。地域の人々が集まって色々と意見を出し合ってみることから始めてみるといいアイデアが生まれて来に違いないと思う。