カンナからの風

沖縄県北部東海岸にある小さな1軒のホテルから

ありがとう!2011年

2011-12-31 07:36:01 | 愛情

2011年 今年は、未曾有の大災害が東日本を襲う悲惨な出来事から始まったように感じる。日本人に与えた影響は、計り知れないものだと思う。高度な文明社会が自然の猛威の中で儚く崩れ去った悪夢のような経験。今も、その地域では命がけで生きることに懸命になっている方々が大勢いらっしゃると思うと・・・心が休まる時がない。

しかし、この経験は、私達に何か大きな教訓を与えてくれたのではないだろうか?「絆」と言う言葉がいたるところで見受けることができた。忘れかけていた「心」を取り戻すには、あまりに厳しい試練であったように思う。世界中の人々からの支援を受けて・・日本が再生を果たしていく姿を形にしていきたいと思う。

4月6日にカンナリゾートで開かれたチャリティーには100名近い方々が訪れて頂いた。その時にバリトン歌手の具志史郎さんと糸数知さんが歌った「タイムセイグッバイ」が今も耳に残っている。その後コンサートでもバイオリニストの与那嶺里香さんの「トゥーガニアヤグ」は、心を鎮めさせてくれた。クリスマスコンサートでのフルート4重奏「真栄田えり子さん、森本真由美さん、神里多希さん、石垣円さん」でバッハの「主よ人の望みの喜びよ」は、その会場の人々に心から湧き上がる喜びと悲しみを静かに力強く伝えてくれた。

多くの人々が自分の才能で、自分の出来る立場で人々の心に「絆」を与えてくれた。生きることの厳しさや喜びや大切さを「絆」と言う言葉で伝えてくれた。ブログでかきょうさんと言う女性が私に「絆」と言う文字を送ってくださった。ホテルでの仕事を通して、訪れる人々が幸せを感じて頂けるようにと願い・・人々の心に寄り添ったサービスが形にできるようにと願う日々が生まれた。2012年は、世界中の人々が、小さな手の中で幸せを握り締めることが出来る1年であって欲しい。

 


ありがとう!沖縄の出会いに感謝!

2011-12-30 07:35:32 | リゾートホテル

カンナリゾートホテルに着任して1年2ヶ月を迎えました。短いようで長い1年であったようにも思えます。この1年間で、カンナリゾートヴィラを知って頂いた多くのお客様に心から感謝申し上げます。記憶に残る多くの出会いがありました。忘れることの無い出会いには感動、歓びが伴っています。再会への期待も膨らみます。新春へあと今日入れて2日。今年の経験を来年に活かせるようにしたいとの決意を新たにしています。

今年、様々な企画を行いました。2月28日に池坊さんの生花花展とエレメントオブザモーメントジャズコンサートには100名を越えるお客様が来館しホテルがとても賑わいました。3月14日にいち早く、渡久地圭さん、佐渡安哉さん、森麻衣子さん、高宮城凌さんとのクラシックアンサンブルチャリティーコンサートは3.11を受けて、渡久地さんの素晴らしい判断で、急遽チャリティーとして開催。6月には満月からの贈り物がスタートして毎月ディナーとクラシックを楽しむハウスコンサートを月例で開催できました。

その他には、石川恵さんによるマタニティーセミナー、女性向けの癒しイベント、宜野座村街作り委員会とジョイントしてのプールサイドでのフライベントにも多くのお客様が来場頂きました。

ホテルは、人々が出合い交わる十字路であり、安らぎとくつろぎの安息の場所でありたいと願って来た。沖縄の人々の穏やかでやさしい心がこの1年でたくさん蓄積されたホテルになったと思う。そして、県外からも多くのお客様にお越し頂いた。セミナーをきっかけに訪れて頂いた兵庫県の仲島先生との出会いも心に深く残っている。西宮の遊書家西口先生との出会い。南アフリカからのジャズミュージシャン、チェコからソプラノ歌手の方、福岡からジャズベースマンの松永さん。多くの出会いが心に残る1年でした。来年も、再会を祝い合いたいと願う。

 皆さんと共に、更に素晴らしい1年に一緒に迎えましょう!ありがとうございました!

*カンナからの夕日

 

 


新年に向けて

2011-12-29 08:19:33 | リゾートホテル

一昨日、石垣島出身の浦崎善隆氏がホテルへ来られました。お正月用の館内装飾として善隆氏の書画の展示を行うために、ホテルでの製作に取り組んで頂きました。今回は、奥様とのご縁があり、ぜひカンナで展示をとのお話でタイミング良くお願いする事となりました。

新しい1年を、カンナで迎えて頂くお客様をのために・・と計画しました。初の試みでした。プロムナード(メインホール廊下)に書画を展示、廊下正面の壁面に「龍」と「日の出」と「シーサー」を描いて頂きました。

展示が終わったとたんにホテルのイメージが凄いグレードに上がった感じです。落ち着きとも贅沢とも言える空間が生まれました。「書」とも違う絵画的な作品は、大きな広がりと共に空間を活き活きとしたものに変えてくれました。

「書」と言う言葉の持つ力は、今年、出会いが合った「西宮在住の西口先生」に教えて頂いていたので・・・更なる興味を抱きました。言葉が文字になり心が形になると言う西口先生の言葉を再確認させて頂いた機会になりました。

今回は、初挑戦での取り組み。今後は、更に素晴らしい作品を展示できるようにしたいと考えています。ホテルを訪れるお客様に、食事や滞在を楽しんで頂くだけでなく創作活動されている作家の方々の作品を書、絵画、写真、書画、生花など様々な角度から展示公開をしたいと考えています。

ホテルが遊び心を持っているとお客様も遊び心を楽しんで頂けるのではないかと思います。


父と母への手紙

2011-12-28 07:21:42 | 愛情

母が81歳を12月で迎えた。父は、86歳となった。いつまでも、元気でいて欲しいと願う毎日。大学進学と共に、故郷福岡から遠く離れて東京へ出た。以来毎月1通の手紙を書く。元気でいるよと伝えると共に父 母へ何かを伝えたくて書きつづけて30年ちょっとになる。社会が辛くて泣きそうな時も、うれしくて飛び上がりたい時も父へ母へ思いを伝え続けた。

まだまだ親孝行ができない・・・。沖縄での生活が始まった時、父と母は東京より近くなったと喜んでくれた。その母が病に犯されている。心が張り裂けそうなくらい心配になることがある。父は、アルツハイマー襲われて母を守ることができない・・。あの頑固で立派な父も今は影をひそめている。先日、電話で父と話した時にあれっ?普通に会話が出来ている・・病院でもアルツハイマーの進行が遅くなっていると言われたらしい。弟が父と話した時には、まるで他人に話すように丁寧な言葉で話しかけてきたと聞いていたから・・・。母が、「あなたは別なのよ」と心配ばかり掛けてきた息子への想いが親としての心を頑丈にしてくれていると言う。

自分自身、子供達と離れた生活をしながら、月に1度会いに帰る。親子と言う因縁は、時として厳しくさびしいと思う時がある。親となって・・子供たちへの愛情と両親への愛情と・・一瞬一瞬の時を大切に感じながらも、時は、どんどん流れていく。この1年、厳しい試練の1年となった日本で・・・来年こそは、心豊かに過ごせる1年であって欲しいと願うばかりだ。来年は、父と母と家族で湯布院へ行ってのんびり温泉で過ごす時間を作ると決めて仕事をすることとした。来年への希望が生まれてきた。

 


世界からの祈り

2011-12-26 07:40:22 | 愛情

韓国から素敵なゲストが来沖。11月下旬に韓国のミリアムシアターカンパニー代表のチャンさんが沖縄に来られた。ブロードウェイでアジア人としてミュージカルを成功させて世界各地で人々に感動を与え続けているミュージカル劇団の代表。

食事に、カンナリゾートに立ち寄られたことがきっかで・・・出会いとなった。ディナータイムには2時間に及ぶ懇談を頂き、韓国と日本が人と人で結ばれる友好を更に強めたいとのチャンさんの思いを伺った。東日本を襲った被害がきっかけで、アジアの多くの人々の心の中に祈りが生まれたと言う。来年に再来沖を約束。私も、韓国への招聘を受けた。

ホテルと言うところは、人の十字路。人が出会い、交わるところ。それそれの人々の心に幸せのともし火が宿るところでありたいと願う。2011年は、日本にとって世界にとって忘れられない大きな1年となった。「絆」と言う言葉が人々の心に響いた1年であったと思う。

「PLAY FOR JAPAN」世界中が日本のために祈りを捧げた2011年もあと少し。これからの日本は、この多くの祈りを受けてどこに向かうのか?光に満ちた幸せな年が全ての人々に降りそそぐ1年であってほしいと願うばかりだ。