カンナからの風

沖縄県北部東海岸にある小さな1軒のホテルから

ふぅ~汗いっぱい!

2011-07-31 07:57:35 | 沖縄

朝8時の沖縄のホテルの庭園を一周すると汗が落ちてくる。夏の沖縄の日差しは、猛烈に強い!でも、この紫外線いっぱいの陽射しから身を守るために沖縄の植物は、自らの身体に抗酸化物質、各種ビタミン、ミネラルを蓄えていると言う。この植物達は、私達人間の自然治癒力を高めてくれる作用を持っている。沖縄では、台風で巻き上げられた海水がしみこんだ土壌は海洋由来のミネラルが豊富で、そのために野菜や果実の味わいも濃く栄養分もたっぷりで風味豊か。この島に照りつける太陽の強さは、自然にある植物を強くすばらしいものに変えている。

「医食同源」は日本で作られた言葉。沖縄では「ヌチグスイナイビタン」と言う。沖縄では、中国からの影響を受けて「食べるものこそが健康な身体を作る薬である」と言う薬食文化が根付いている。朝から汗をたっぷりかいて、ミネラル豊富な食事を摂って一日を乗り越える。と言ったことが沖縄の様々な雑誌に書いてあった。汗は、人間の代謝を上げてくれる作用があると聞く。こうして、自然の中で生活をしていると自然と普通に向き合って行くことで長寿が生まれてくるのだろうか?「フィットセラピー」と言う言葉が最近言われ始めた。もう一つ「タラソテラピー」と言う言葉があります。沖縄は海に囲まれている島。この島は、心と体を癒す宝島です。


リゾートホテル

2011-07-30 09:12:36 | リゾートホテル

世界には、たくさんのリゾートホテルがあります。そこで働く人々はリゾートへの憧れを持っている人やリゾート好きの人がたくさんいます。リゾートが好きな人がリゾートで働くとどうなるの?と最初は思いました。好きと仕事は違うと思ったからです。でも、好きを仕事にできるなんていいですよね。毎日リゾート気分・・?ってわけにはいかないけど・・。沖縄県外からリゾートで働きたいとやって来た沖縄好きの人は、現地の人より沖縄に詳しい・・・地元の人がびっくりするくらい詳しいから・・会話を聞いているととっても面白い!

Aさん!あの美味しいパン屋さんはどこだっけ? スキューバダイビングはどのショップがいいんだっけ?なんて当たり前の会話。加えて、歴史好きが加わるともう大変です。どっちがどっちだかわからない・・。それに沖縄大好きだから、最近は言葉まで「うちなー口」=沖縄言葉になる。そんなこんなでリゾートホテルのスタッフは意外に県外の人が沢山働いているんです。最近は外国人スタッフも当たり前になって来ました。それもリゾートらしいかも知れませんね。

人はリゾートに何を求めているのでしょう?非日常!快適なサービス。くつろげる時間。プライバシー。究極のリゾートとは?と考えてしまいます。もちろん美味しい食事やお酒などもあると思いますが・・・。何より「誰にも邪魔されずにくつろげること」「快適な空間と時間を贅沢に使うこと」なのでは、と思います。落ち着きのある空間は、日常からちょっと離れたくらいの距離感で作られているのがいい!あんまりかけ離れていても、落ち着かない。2泊3日が日本人の標準滞在日数。もっと4泊5泊と滞在して、観光巡りではなく、もっと近くにある海のままの姿や空の青さ流れる雲、木々の彩りや花々の輝きを知って感じて頂けたらと思います。リゾートを100倍楽しむ方法は、スタッフと顔なじみになるくらい滞在して我が家の様に使って頂けることだと思います。年3回の旅行を2回にして1回の滞在時間を延ばしてみてはいかがでしょう?


平らな心

2011-07-29 08:11:40 | 沖縄

昨日、「車椅子の花嫁」イベントの打合せを行いました。昨日琉球新報に車椅子の花嫁姿の写真が掲載されていました。障がいを持つ人に対して旅行支援をしている沖縄の社団法人が企画したもの。同じ想いを持った人々が沖縄にいる事を知ってとてもうれしい気持ちになった。障がいを持つと言う事は、健常者の私達にはなかなか理解できないこと。特に、後発性の障がい者の方々には、障がいと向き合って生きるためには、物凄いエネルギーと生きると言う力が必要。

昨日、「車椅子の花よめ」代表の高良美佐代さんと話した時に、高良さんは、19歳で障がいと向き合うことになった。その時、入院している病院で看護士の方に「お願いがある。どうしても聞いて欲しい・・・私を死なせてください。」と訴えたそうです。今でこそ幸せの笑顔で溢れる高良さんですが・・自分が今のように平らな心を持つまでには大変な時間が必要だったと聞きました。

何気ない毎日を送る私達は、今日と言う日が当たり前のように訪れてくると信じて疑わない。でも、果たしてそうだろうか?明日を向かえるために一生懸命に生きている人々の心はどんなに厳しく辛いものだろうか?創造すらできない。でも、今と言う時間を、確かなものにする努力は出来るのではないだろうか?

今、「車椅子の花嫁」イベントを考える時に、平らな心で彼らと彼女達と向き合うことが必要だと強く思った。沖縄という地が心豊かで、今後更に多くの人々がこの土地を訪れて幸せな瞬間を笑顔で迎えることができるきっかけを作る努力の一旦を担う事ができたらと願うばかりです。


海から

2011-07-28 07:49:00 | リゾートホテル

朝、浜辺を歩いていたら浜辺にヤシの実が流れ着いていました。波に揉まれて疲れ果てた様子のヤシの実・・黒ずんで汚れているけどヤシに間違いない・・・。どこから流れて来たんだろうと思いを馳せる。

遠洋にでると360度海。大海原の視界には、海が果てしなく広がる。大海原を流れてきたんだと思うとなんだかロマンを感じる。海に浮かんでいると天上は果てしなく遠くまで突き抜けるような空、下は深い深い海底。その真ん中に浮いていると不思議な感覚にとらわれる。宙に浮いている。宇宙と地球の間に浮いている感覚が浮遊感をいっそう強くしてくれる。

南の島から流れ着いたヤシの実も宇宙と地球の間に浮きながら流れて来たんだなぁ。

僕は、少年の頃海に憧れて叔父が所有していたヨットに乗せてもらっていたことがあった。いつか、船にのって世界中を尋ねてみたいと考えていた。中学になる頃には、小さな2人乗りのディンギークラスのヨットの操縦ができる様になって近くの海を波と風を味方に楽しんだ記憶がある。その頃福岡の自宅は、海辺の直ぐ近くにあって毎日海に遊びに行っていた。松林から望む海は、いつも波が高く力強かった。玄界灘を望む海は男性的で力強い海だった。そんな海に向って行く事が男らしさのような気分で、勇気をふり出さなければとても向ってはいけなかった。

海は、いつも僕のそばにあった。大学の時は、貨物船にのってアジアを巡り、オーストラリアでは、リーン夫妻のヨットを操ってミニ航海に出た。

仕事をするようになっても、三浦海岸で行われた40フィートクラスのヨットレースに携わったり・・。千葉県夷隅郡房総半島でリゾートの仕事。厨子マリーナ、葉山など海に近いところで仕事をしていた。海は、僕にとっては大切な友人のようなもの。疲れた時に眺めていると、はるか遠い海の彼方から古い記憶が蘇ってくる。波間に漂う浮遊感が・・・不思議な力をくれる。


音楽とストーリーテラーの融合

2011-07-23 08:22:03 | クラシック音楽

昨夜、沖縄県佐敷市のシュガーホールで行われたコンサート「城への招待」に行ってきました。演奏は、ヴァイオリンの与那嶺理香さん、ピアノは大城英明さん、クラリネットが澤村康恵さん、それに俳優の篠井英介さんでした。2部のF.プーランク:「城への招待」(ジャン・アヌイの戯曲による付随音楽)ストーリーテラー付きヴァイオリン、ピアノ、クラリネットのためのトリオは、演奏とストーリーテラー共に息がぴったりで誰も突出することなくバランスの良い舞台でした。

篠井英介さんの俳優としての個性が光りながらも、演奏とのバランスが絶妙で、映像が目に浮かぶようで演奏家と俳優のコンビネーションが音楽の魅力を引き立て、ひかえめながら演技の絶妙さが印象に残りました。早速、終演後、与那嶺さん、大城さんとご挨拶をさせて頂きましたが・・演出を手がけた与那嶺さんのこの舞台に掛けた情熱を強く感じました。演出のために半年を掛けて、篠井さんにラブレターを出して出演依頼を行うなど・・・加えて、F・プーランクの「城への招待」の原作原本をヤマハから借り入れるなど徹底したこだわりがありました。昨夜の舞台は、日本でも始めての演出だったとの事。これまでは、音楽の演奏だけかストーリーテラーのみか、ジョイントでの複合舞台は始めてだったと聞きました。

それにしても、目の付け所といい、演出といい素晴らしい舞台でした。久しぶりに素晴らしい舞台に触れて心地良い気分で帰宅しました。佐敷市から宜野座村まで1時間半の道のりでしたが全く気にならない素晴らしい経験となりました。与那嶺さんの今後の活躍がとっても楽しみです。来年、「車椅子の花嫁」ユニバーサルウェディングショーを一緒にプロデュースしましょうとお願いをしてきました。

今年11月6日にカンナリゾートヴィラで開催するユニバーサルウェディング「車いすの花嫁」ブライダルショーは、障がい者の方々とプロのモデルさんたちと沖縄のトークタレント比嘉周作氏とで開催します。ホテルの役割は、宿泊施設と言うだけでなく複合的な社会性を持っても良いのではと思っています。