カンナからの風

沖縄県北部東海岸にある小さな1軒のホテルから

沖縄にリッツカールトンが来る!

2011-05-26 07:48:26 | 日記

先日、新聞発表で現在の喜瀬別邸をリッツカールトンが運営を行うとの発表がありました。沖縄に世界でも有数なホテルが来るというのは、素晴らしいことです。沖縄の観光にとっても、ホテル品質にとっても底上げになるきっかけになるといいですね。

現在の沖縄の観光産業は、これまでに無く低迷している状態で安売りが定番化しつつあります。安く売ると言う行為は、サービス品質を低下させてしまう危険があります。お客様にとって安いと言うことが、沖縄品質の低下につながるイメージになってしまう事がとても恐いのです。このカンナリゾートヴィラも販売戦略を今後どう立てていくの大きな課題になっています。私たちは、このホテルにしかないサービスや品質を維持することで、このホテルに見合った価格設定を維持しています。高いと言われる事もあります。安いと言われる事もあります。ホテルが持つ品質やサービスを受けたお客様、それぞれの価値観がその支払うコストへの意識となります。出来る限り、一定の品質を保ち変わらないサービスを提供していくことがホテルの価値だと思います。

世界で名だたるホテルが沖縄に来る。しかも、沖縄北部に・・・私たちのホテルから1時間も掛からないところにあります。私は、ホテルがより人間味溢れ、故郷に帰って来たかのように、または我が家の様に過ごして頂ける環境作りを心がけています。たった42名の従業員が、このホテルを支えています。お客様からは、従業員一人ひとりの顔が良く見えるホテルです。このサイズだからできることがたくさんあります。リッツカールトンとはまた違った雰囲気やサービスを創り上げて行く楽しみがあります。

カンナリゾートヴィラの魅力は、他のホテルに無い魅力がふんだんにあります。食事のレベルの高さ、スタッフの距離感、あふれる自然。豪華ではないけれど、くつろぎやすく温もりのあるふわ~とした幸せを感じて頂けるホテルです。これからも、この雰囲気を大切に守りながら自分たちらしいホテル作りを行って行きたいと思います。


やんばるの入口

2011-05-25 07:43:14 | 日記

沖縄県北部のやんばるの入口にある宜野座村。沖縄の原風景がそのままに残された風景は、日々の生活にもゆとりが生れてきます。散歩にでかけようと少し歩くと海辺に出て、海を眺めながら歩くとその先にはサトウキビ畑。雨上がりの朝、太陽の光が降り注ぎ始めると、西の空には、虹が大きく掛かっていた。この自然豊かな環境にどっぷりと漬かっていると、本当に時間を忘れてしまう。

こんな環境の中にあるホテルは、滞在する人々に癒しとくつろぎを与えてくれます。都会的なホテルと違って、自然体でのサービスを心がけています。・・・?自然体ってなんだ?とよく言われます。しかし、ここを訪れた方々には理解して頂けます。程よい距離感と親しみを感じる接遇がこのホテルの売り!です。この自然環境になじむサービスの有り方を考えた時に、先ず、お客様との会話を楽しもう!と言うことを始めました。常識はずれかとも思いながら続けて行くうちに自然とスタッフが身に付け始めた・・・本来、スタッフの中にあった可能性や才能が上手く開花し始めたように思える。

人を育てることはとっても難しい。自分には、先ずできないと思っている。だから、自然体での関係や距離感を持ちながらその人を眺めている。眺めながら会話する。求めてくる人には応える。求められていないと感じたら距離を広げて行くことにしている。自然体でいたいといつも心がけている。海辺を歩くように、自然に歩きたい。この自然溢れる環境は、心を充電するには最高の場所。人と人の間で仕事する私には、この自然豊かな村での暮らしが無くてはならないものになって来ている。たまに、那覇に仕事で出かける。東京の自宅へ帰る。都会にいく時は、心の準備が必要になってきた自分に少し驚いている。日記を書き始めて2ヶ月になろうとしている。日々色んな事が起きる。色んな人々との出会いがある。

自分に問いかけながら、続けてきた日記。やんばるの入口に立って、やんばるの森の自然を見習い、あるがままの姿で飾る事もなく、作ることもなく・・・。こうしていると見えてくることがたくさんあることに気づかされる。


バリアフリー再考

2011-05-24 07:35:07 | 日記

昨日NPOバリアフリーネットワーク会議の新垣さんがカンナリゾートヴィラへ来館されました。客室を始としてホテル施設内を視察して頂きました。これから、カンナリゾートヴィラは障害者の方々の受入れを積極的に行って行くための意見や指導を頂きました。何度もなんども話を聞いていくうちに、人間の持つ限りなく素晴らしい能力に気づかされます。臆病になっているのではなく、経験がないために(当たり前のこと・・)理解できない・・。でも、ホテルが障害者の方々に喜んで頂けるためにできることやカンナリゾートが持つ自然環境をありのまま楽しんで頂けることは充分できる。私たちは、障害のある方々とそのご家族を喜んでお迎えしたいと思います。

そして、思いっきり楽しんで頂きたいと思います。「臨機応変」その環境や状況に応じてできる最大のことを考えて行くことは、ホテルとして自然体で行動しています。海の青さを、潮風の匂いを、照りつける太陽の暑さを、鳥たちのコーラスを・・あるがままの姿を感じて頂けると思います。

カンナリゾートヴィラは沖縄の原風景の中にあります。さとうきび畑、野菜畑、海、さんご石の砂浜。宜野座ICからわずか5分の環境とは思えない・・・自然いっぱいの環境。食事は、素晴らしく美味しい!客観的に見ても美味しい!

ホテルは、訪れるお客様を選ぶことはありません。お客様に選んで頂けることに歓びを感じています。特に、特、選ばれる為に努力をした結果、選んで頂けたら最高の幸せです。「ノーマライゼーション」を基本に普通であることを大切にしたいと思います。個々の人々が自分らしく普通に過ごせる環境。

ホテルスタッフも自然体。カンナリゾートヴィラのスタッフは自然体が様になっているから大丈夫です!きっと・・・このホテルのスタッフはこれまでと同じように、お客様に笑顔とフレンドリーシップを発揮してくれることでしょう!


マタニティーセミナ-

2011-05-23 07:00:58 | 日記

5月22日(日)午前10時過ぎから始まったマタニティーセミナー。ご主人と連れ立ってお見えになる方、お母様とお見えになる方、お友達とお見えになる方、それぞれ43名の方々がお見えになりました。カンナリゾートのファンクションホールは、普段のコンサートとはまた違った雰囲気で華やいでいました。女性のお客様が多いホテルだけにこのようなイベントで、楽しんで頂けると幸せです。

お子様連れのお母様も多く、託児預かりをオーシャンルーム(普段は、ルームチャージでの宿泊6名様から利用)で行い、ゆっくりセミナーを聞いていただきました。私も、託児所に待機して子供達と1時間半過ごしました。くりくりしたかわいい目、もみじのような手のひら、どの子供達も可愛くて楽しく過ごしました。最初は、お母さんと離れて過ごすことにさびしさがいっぱいになり涙がとまらない子供達も、しばらくすると笑顔いっぱいになって遊んでくれました。2子、3子を持つお母様のご苦労は大変なものだとつくづく感じたものでした。

イベントに際して、心地よく過ごして頂きたいと朝から花摘み作業。6時30分にホテルに出社して、各テーブルに花を飾り、会場入口に黄色のやさしい花を活けて、ホール内に観葉植物を配置してみました。花が会場の雰囲気をやわらかく、女性らしい穏やかさをかもしだしてくれ、緑の観葉植物がホールを穏やかな彩りを添えてくれました。いつもイベントの時に思うのは、思いやりや気持ちを込めると言う事を大切にしたいと言う事。どんなお客様が、このイベントに参加されるのか・・・楽しみに来られるお客様に伝えたい気持ちを花に託してみました。

ただ、テーブルを並べるのではなく、思いの丈をどのように表現するかで受け止めて頂ける印象が、全く異なってくるのではないでしょうか?小さなホテルは、こんな思いを形にする事ができます。ささやかな、サービスではなく、人の思いを伝えられる人に心に響くホテルでありたい。


沖縄の人々

2011-05-22 07:20:55 | 日記

東京から移住?して9ヶ月。何度もなんども沖縄について語って・・・それでも、まだ沖縄の奥は深い。沖縄の人々の懐に入ったように過ごして来た日々。誰もが親しみやすく、気軽に話しができる。もちろん、適度な距離感はある。携帯で電話をすると、すぐに返ってくる言葉は、○○さんどうも!携帯電話は、登録さえしていれば相手の名前がわかるから、当たり前のように思うけど・・東京の友人にも電話して確かめてみる。すると「もしもし」から始まる。そこで○○です、と改めて名乗る。そこから、会話が始まる。沖縄では、いきなり名前を呼ばれるから、会話が直ぐに始まる。私だけかな・・・・?

沖縄の人々は、とてもフレンドリーで男性・女性の区別無く友人ができやすい。2度目に会う時は、かなり古い友人の様に会える人たちがいる。多分、これが全てではないにしても、人柄が穏やかな印象を受ける。苦手なところもある。アパート近くの仲間商店は恐い!年配の女性が数人レジにいて笑顔がない。買い物するのに気後れがするくらい・・だから、出来る限り速やかに買うものを決めて、精算を済ませることにしている。この店に限っては、自分が極めて異質な人間であると自覚する。

5月に入ってから、沖縄の男性たちは、ほとんど「かりゆし」に衣替え。かりゆしは、沖縄の正装でもあると聞く。先日のオリオンビール園竣工式典にも、ドレスコードのところに「かりゆしでのご出席」との記載があった。まだ、かりゆしへの衣替えはしていないから、相変わらず白のYシャツ姿での日常。殆どのホテルの支配人の人たちも例外なくかりゆしを着ている。真夏は、たぶんかりゆしに衣替えするんだろうな・・?

それと、名刺を出すと・・「うちなんちゅうじゃないの?」顔は「うちなんちゅう」に見えるらしい(笑い)出身は、九州福岡です。と答える。現在の自宅は、東京だけど・・沖縄では、なんとなく福岡がいい感じに思えて・・ずっと福岡ですと言うことにしている。もちろん今も実家で両親が福岡で健在。福岡は、意外に沖縄の人たちに好かれているみたいでうれしい!とりとめないおしゃべりが止まらない。今日は、ホテルで「マタニティーイベント」出産を控えたママたちが助産師さんを囲んでセミナーと美味しい食事会。