カンナからの風

沖縄県北部東海岸にある小さな1軒のホテルから

麻リネンシャツ

2011-06-30 07:41:15 | 日記

夏本番を迎えて、沖縄ではかりゆし、東京ではクースビズと暑さをしのぐスタイルが積極的に取り入れられている。夏は、麻の白いリネンシャツがいい。メンテナンスはちょと面倒だけど着心地や来ている雰囲気は麻シャツの快適さは他に比べようがない。シーツですら、麻にしたいと思う。麻リネンは、ヨーロッパでは大切な素材として受け継がれてきた。娘が嫁に行くときは、麻リネンのセットを準備すると聞く。素材の持つナチュラルな風合いが気持ち良い。

夏をどうすごすか?特に、ホテル勤務の私としては、難しい!スタイリスト探してます!ホテルでの勤務はお客様への印象が全て。でも、この夏は・・・ホテルマンという印象から少し離れてみようと思います。本来のホテルマンの姿かたちとちょっと違うけど・・・お客様にリゾートを楽しんで頂くことを目的に考えてみようと思います。こんなホテルマンがいてもいいんじゃない!私のこの夏のスタンダードは、麻の白いリネンシャツにします!シャツのカラーもイタリアンカラーで首まわりが開いて開放感たっぷり・・ちょっと間違うと、見方によってはちょい悪おやじになりかねない危険もある。ボタンダウンのスタンダードシャツももちろん有り。ホテルとしての品格や質感を落とす事のないように気配りをしながら、楽しんで頂けるちょっと他と違うホテル作りの1片としての存在感を大切にしてみたいと思います。ここは、非日常の世界。リラックスリゾート。

 


昭和の風景

2011-06-28 20:01:38 | 日記

6月23日深夜東京着。高速バスで自宅に。翌24日夕方、以前TV関係企業で大きなイベントを仕掛けていた友人と新宿で待ち合わせして、北海道の味を堪能できると言う30年続く料理屋で冷えたビールで再会を乾杯で祝う。手作りの料理を食べさせてくれる「洞爺屋」で昔ながら変わらない味を楽しむ。オヤジさんの確かな味は、いつまでも変わらない。新宿の景色が変わり行く中で、地道にこつこつとこの味を守り続けて来た味わいのある店。おかみさんとカウンター越しに味付けの指南を受ける。特に和食の味付けは、難しい。しばらくすると小さな店は、お客でいっぱいになり、そろそろと腰を上げて帰宅の準備。

店を出て駅に向っていると友人がもう1軒行こうとの誘い。まだ7時半・・・5時に店に入ったから・・では、と言う事で帰宅を急ぐ人々に追い越されながらのんびりと夕暮れの新宿を西から東に向うと「新宿ゴールデン街」が見えてきた。懐かしい・・・学生時代にこのゴールデン街を抜けてアパートに向った記憶が蘇る。

一歩中に足を踏み入れると・・・変わらない風景が目に飛び込んで来た。まるで、映画のセットの様な景色。路地から路地へと潜り抜けるように歩いているといつの間にか昭和のあの頃に戻ってしまった。沖縄でホテルの仕事をし始めて9ヶ月。何か、フイルムが逆戻りしてしまった印象。沖縄からこの街にくるときっと危険で怪しいところだと感じるかも知れない・・・。しかし、この街は、役者と言った芸能関係者がこの街を愛して通っていたと言う人情味溢れた街なのだ・・。唐十郎さんが新宿花園神社で興行を開く時には、多くの人々が集まって,その夜この街は活気に溢れていたものだ。変わらない風景がこの大都会新宿の片隅に残っていたことがうれしい!沖縄から来た若者や経営者もいた。何かを守り続けると言う事がとても大切な事だと改めてこの街を見て感じた。


夢を追うと言う事

2011-06-23 08:08:14 | 日記

夢を追うと言うと、何か子供じみた言葉に聞こえます。一体あなたは何歳になったの?いつまでそんな夢を追いかけているの?と大人の会話に出てきそうです。いい年?っていくつだろう・・多分社会的にその年齢であれば現実的に生きている事が、周りから見て安心できると言うことから年齢らしい言動が求められているんだろうと思います。

ホテルを魅力的に作り上げる仕事は、夢を追う仕事だと思っています。しかし、この仕事には、現実的な回答が求められます。それは、ホテル経営の安定化です。その、現実と夢のギャップをどう埋めていくかがこの仕事の醍醐味かも知れません。今日の現金を求めるか明日の収入につなげるかは大きな違いがあります。今日の現金を得るためには、安売りやビジネスライクなやり取りで済みます。しかし、明日の収入を継続的に得ていくためには、商品にファンがいなければ続きません。ファンこそ継続的な収入を維持してくれる大切な存在なのです。

私の夢は、ファンと一緒にサービスや商品を作り上げると言うものです。しかし、そこには、「感動」「満足」「歓び」が常に要求されてきます。

今、ホテルで考え見つめている事は、どこにもない「このホテルでしか味わえないない感動、満足、歓び」を作り上げることです。コンサートも、他にない感動や満足が溢れている事。食事も、美しく健康的でサービスも心地よいと感じて頂ける事。ホテル全体が、温かい温もりや親しみに溢れている事。そして、何よりこれは1人ではできないと言うことなのです。たくさんのスタッフと共に心を合わせてこそ「実現できる夢」なのです。沖縄の北部東海岸に1軒ぽつんとある小さなホテルだからこそできること。ファンの皆様の厳しき藻温かいまなざしに守られながら更に素晴らしいホテルへと進化成長を続けたいと思っています。

先日のコンサートで感じた事は、「演奏者が感動していたからお客様はもっと感動していた」と言うこと。私たちは、演奏者にも、お客様にも感動して頂ける演奏会を作っています。だから、夢はあきらめられない!


夏色の海

2011-06-22 08:16:09 | 日記

梅雨が明けて、暑い沖縄の夏が始まりました。海の色も日に日に夏色になって来ています。太陽の光が海に反射してエメラルドグリーンがいっそう濃くなってきています。北部東海岸は、西海岸と違って海の色は穏やかな落ち着いた色合いです。西は明るいエメラルドグリーンでまさに観光の海と言った印象です。

東海岸の海は、手付かずの自然に溢れた海です。観光的ではないだけに親しみがあり自然に溢れた環境が気持ちを穏やかにしてくれます。毎日海を眺めていると、その日によって海の色が違います。波間がきらきらと反射光でまぶしいくらいの時もあります。深く落ち着いた緑色に近い日もあります。


インターシップ

2011-06-21 07:57:38 | 日記

昨日、アメリカからインターシップの学生が着任しました。名前は「ネイト」君。到着時は、相当緊張していた様子でした。昨日は先ず、ホテルの概況や雰囲気を知ってもらうことから始まりました。21歳。若いうちに旅に出ることはとても素晴らしいことだと思います。私も、21歳の時、貨物船に乗ってアジアを回った経験があります。言葉もわからずとにかく旅に出ようという気持ちで出発しました。約1年間の海外生活を経て日本に帰って来た時は、日本の素晴らしさを改めて感じました。比較検討ではなく、絶対的な存在としての母国への親しみや愛情でいっぱいでした。

最後に過ごした、オーストラリアでヨーロッパ各国から来た若いバックパッカーたちとの交流は最高に楽しかった。言葉より同じ旅人としての交流や触れ合いは今でも心を熱くさせてくれます。シドニーからグレイハウンドバスでサーファーズパラダイスに向うバス6時間位の旅の中での交流。ドイツから来たと言う女子学生との語らいなど夢中でした。ちょっとロマンチックな旅でした。真夜中にムーンライトタウンと言うバスターミナルで、コーラを飲みながら日本を語り、ドイツの物語を聞かせてもらったりと・・・。夜明けのサーファーズパラダイスでバスを降りて、B&Bを探す前にビーチを散歩したり、ショップで朝食を購入したり・・朝刊を買いに来ていた老人から声を掛けられ、ドイツの女子学生と一緒にミスターリーンさん(老人)の自宅に招かれ朝食をご馳走になりました。お礼に、部屋の掃除や買い物に同行したりして半日を過ごした、こんな経験は20代の時の特権です。今も忘れないあの頃の思い出を大切にしながら、ホテルの仕事を楽しんでいます。ネイト君にとってこの経験が貴重で思い出に残るものであって欲しいと願うばかりです。言葉にするとちょっと照れ臭くなる熱い想いを大切にしたいと思います。