カンナからの風

沖縄県北部東海岸にある小さな1軒のホテルから

笑顔が溢れた

2012-01-16 07:31:33 | リゾートホテル

1月15日 「2012年センチュリーラン沖縄」 沖縄を自転車で走り抜ける160KMコースの昼食会場となった。マリオットホテルやリザンシーパークホテルから機材を借り入れての対応も無事終了した。一時的にスコールのような雨に降られたが・・ほぼ曇天ではあったけれど快適に過ごして頂けたと思う。

ホテルに入る入り口の村道で、交通整理をしていたが自転車がさっそうと走り抜ける姿はとてもかっこいい!音もなく静かにスーッと走る姿を見ているとまさにエコツーリズムの代表格と言える。圧倒的に男性の参加者だったけれど・・中には女性1人で参加している姿や少年が父親と一緒に参加しているのを見るととてもほほえましい。ご夫婦での参加者も見かけた。

トップで10時過ぎに入って来たのは嘉手納のエアホースのアメリカ人参加者で2番手からは日本人の男性諸氏。カンナの昼食会場までが約80KMで半分の地点。朝7時スタートして3時間で80KMを走ってきた計算となる。約750人の参加者達が続々と入ってくる光景に立ち会っていると何かワクワクするような思いになって・・私達もすっかり楽しませて頂いた。

参加者にカメラを向けるとみんな笑顔でピースサイン!小さなホテルで引き受けた時は、スタッフ一同、実際どうなるかと不安でいっぱいだった。しかし、全員で一所懸命に応接して歓んで頂けたのではないだろうか!ホテルは、こうして地域と関りながら成長し愛されて行くように思える。地域の人々にとって、「特別なホテル」になるためには、やはり努力を重ねて笑顔の花をいっぱいに咲かせて行く事しかないように思える。


手をつなぐ 

2012-01-07 07:27:06 | リゾートホテル

昨日、沖縄県北部にある大宜味村の新春の集いにお邪魔した。大宜味村は、自然環境抜群の地域。とにかく、スローツーリズム、グリーンツーリズムには最適の環境にある。人口は、3,000人ともう少し・・・。そこの大宜味まるごとツーリズムの宮城さん、稲福さんとの出会いからお邪魔することになった。

初めての訪問が夕暮れ時で、自然観察はできなかったけど・・大宜味まるごとツーリズム事務所の広大な環境に正直圧倒された。私のホテルのある宜野座村も自然豊かだと思うが・・・宜野座村は、そのほとんどが米軍によって使用されていることから手付かずの自然へのコンタクトができない状態にある。

これからの沖縄観光を考えた時に、各地域がばらばらに何かを行うよりも、地域が連携して手をつないで共に知恵を出し合って行くことで、大宜味村の強みや良さと宜野座村の強みをそれぞれ発揮して行けば、これまでになかったものが生まれるのではないだろうか?

何を目指すのか?観光文化は、知恵だと思う。イベントも大切だが、人々がそこを訪れたくなるきっかけや要因をいかに見せるかだとも思う。当たり前にある目の前の風景は、そこに住む人にとっては当たり前だが、ツーリストには新鮮な感動につながるかもしれない。

たとえば、沖縄の北部4村(宜野座村、東村、国頭村、大宜味村)が手をつないで北部のエコツーリズムをマップ化するブリッジしてつないで行く。イベントリレーやヨーロッパのロマンチック街道のような見せ方を考える。先ずは、顔を見合わせて、知恵を絞ってみることから始めてみたらどうだろうか?昨夜の大宜味体験は、新しい新鮮なヒントを頂いたように思える。

 


2012年 センチュリーラン沖縄 

2012-01-06 07:26:12 | リゾートホテル

2012年 沖縄センチュリーランが1月15日に開催される。今年で第3回を迎える若い大会だ。今年は、カンナリゾートヴィラが昼食会場となっていることからスタッフとの打合せなどを行っている。なにしろ、昼食で750名のツーリストが10時~13時30分の間に押し寄せてくるから、ホテル始まって以来の経験となる。

沖縄県の観光促進の一つのイベントとしてスタートして3回目を迎えながらも、県内では、ツールド沖縄など他にも5大会が開催される予定となっている。沖縄に新たなスポーツツーリズムが生まれてきた。自転車競技は、マラソンと同様で、環境にやさしい協議なのでエコツーリズムを考えると素晴らしいイベントだと思う。県内の人々がこぞって応援することで、更に盛り上がり成長すると思う。観光は、地域の人々が参加して初めて盛り上がる。沖縄を盛り上げていくためには、ボランティアも必要だが・・・質をいかに保つかが大切ではないだろうか?

今回のイベントには、「リザンシーパークホテル谷茶」の料飲部からの支援などを頂いている。ホテル間での支援は、非常にありがたい。感謝の気持ちでいっぱいです。それだけに、このイベントが成功裏に幕を閉じることができるように、私達も精一杯努力したいものだ。こんな小さなホテルが受けるべきではないとの・・意見・批判も山の様にあるけど・・ホテルが地域や社会に貢献できることは限られている。ホテルの質は、こんなところにも問われていると思う。

小さな世界で、自分達だけの売上だけを考えていたら・・気がついたら誰も回りにいなくなっていたなんてことは、普通にあることだ。企業の持つ社会的貢献や地域への貢献は、その企業の品格や品質を問われるものだと思う。これも、カンナリゾートにとっては挑戦。いつかこの挑戦がホテル品質を上げてくれることにつながるとうれしいものです。

 


沖縄東海岸からの手紙

2012-01-05 07:11:13 | リゾートホテル

拝 啓

親愛なる友人へ

新年を迎えて元気で過ごしてますか?俺は、沖縄に来て1年になります。久しく会ってないけど、家族の皆さんも元気でしょうか?今年は、一度懐かしい顔を見ながら一杯やりたいものだね。あれから5年の月日が経ちました。年月と言うのは、あっという間だね。君の子息が大学を卒業し、無事就職して、早速海外の任地に行ったと言う話は、風の便りに聞きました。誇るべき息子がいると言うのは、何かとうれしいものだね。俺達も、親になって・・始めて気づいたことや社会的に親らしい責任なんて考えたこともなかったけど・・・。俺達が育てた子供達が社会にどのように関るかと言う年齢になった時に、初めて責任なんて思うようになったよ。

俺は、相変わらずホテルの仕事に携わっています。昔は、なんにもしなくても、ホテルが建てばお客様は、どんどん来てくれた・・・遠い昔の花火・・・を見るようだよ。

時に現実は、まったく厳しいものだね。今は、沖縄東海岸にあるカンナリゾートヴィラで仕事している。沖縄の観光も、曲がり角に来ているように思える。沖縄観光コンベンションビューローに昨年、若くて元気でたくましいリーダー新会長の安里さんが就任したことで、今年は何かが生まれて来るよう思えるよ。俺も、最後の仕事と思ってこの沖縄に来た。沖縄の良さは、たくさんある。何を磨けばよいかわからないほどある。こんなに宝がたくさんうずもれているところはほかにはないだろうと思う。今一度、観光客の人たちが住んでいる街を見直して、沖縄と見比べてみると自ずから観光をどうすべきかが見えてくるように思える。ここは、東京や大阪とは違うんだから・・・。

ところで、初夏の博多山笠で再会なんてどうだろう!それまでに、美味い店や粋な店を探しておくことにするよ。では、再会を楽しみに!

 


ウェディングからはじまった新年

2012-01-03 07:40:56 | リゾートホテル

昨日、カンナリゾートでは、結婚式が挙げられました。晴天に恵まれ穏やかな天候の中、暖かな日差しも共に祝福をしてくれました。一昨日は、曇天に小雨、今日も朝から雨模様。昨日だけが見事に晴天となりました。

私がカンナに着任して以来ほぼ全ての挙式が晴天に恵まれました。雨に降られた時も、撮影の時間帯は青空が見えるなど・・・カンナには、いつも神様がついているように思います。

12月18日のカンナマラソンにおいても、それまでの1週間は毎日雨が続いていましたが、当日は、暑いほどの天候に恵まれて・・・何かこの土地の主が私達を見守ってくださっているように感じます。この1年は、こうして幸せなスタートから始まりました。カンナには、幸せを生み出す力が潜んでいると信じられるような出来事がたくさん生まれてきています。

昨年暮れに、私にご挨拶に来られたお客様が不思議な出合いがありました。スイスからたまたま来られていたお客に、沖縄のお客様をご紹介したら・・・昔お世話になった方とのつながりが合ったりして・・・ここに来ると歓びが生まれるとおっしゃって頂きました。

ホテルは、お客様が作ってくださいます。当初無味乾燥の味気ないただの建物が、多くのお客様によって雰囲気や空気が生まれてきます。上質なクラシック音楽の夕べ、絵画や書画の展示、生花の会、障がい者のイベントなど様々な物語が生まれてきています。

人の心に寄り添ったホテルでありたい・・人々の歓びに満ちたホテルでありたいと願いながら1年を過ごして来た。今年も心休まる、穏やかで温もりのあるホテル作りを目指したいと願っている。