カンナからの風

沖縄県北部東海岸にある小さな1軒のホテルから

ブログの凄さ・・・沖縄から世界へ

2011-09-19 08:03:51 | 沖縄

以前にも書いたけど・・ブログの凄さを痛切に感じるのは・・・僕の呼吸に合った人たちからのうれしいメールが頂けること。息遣いや空気感や心の温もりや未来への想いが伝わってくる。遠い遠い会ったこともない人たちの心がやさしく伝わってくる。もしかしたら、一生で合うことのない人だった・・・でも、同じ思いを持っている人がいることを知ることができるなんて。世界が大きく変化しているんだね。(えっ今頃そんなこと!って言われそうですが・・)

これまで身近に住んでいるヒトでさえ知ることがない・・東京にいた。オキナワに来てホテルとアパートの往復だった生活から「車いすの花嫁」プロジェクトを機会に多くの心やさしい人たちとの出会いが生まれた。

仕事で難しいカオして気分を見ながら仕事する人たちとは心の中でバイバイして・・・未来を一緒に考えられる仲間と一緒に歩きたい。でもね、仕事を通じて未来を創造する・・・・を形にしようと思っているから仕事ってとっても大切。

ブログから始まった出会いが増えて来るに従って大きな輪が形になってきているのが実感できる。どちらかと言うとヒト付き合いは嫌いじゃない・・むしろ積極的に関わって行きたいと思う。

最近、琉球放送の山本ひとみさんと言うアナウンサーの方とお会いした。ブログではなく「車いすの花嫁」の取材からの出会い。そこから山本さんが取材してくれた性同一性障害の方との出会い、ケントミさんとの出会いが続いた。きっかけはブログだったり、紹介だったりだけど・・・人との出会いはうれしい!限りなくうれしい!ブログの出会いも読者になってお互いの思いや夢がメッセージになって飛んでくる。

そんなブログを書けるといいなぁと日々思いながらもつい・・つぶやきに似たブログになってしまう。

 


ユニバーサルウェディング

2011-09-18 07:16:42 | リゾートウェディング

昨日、バリアフリーネットワークのYさんからのメールで車いすの方のウェディングドレスをオーダーメードしている会社から連絡が入り、無償提供をして頂く事となったと連絡が入った。うれしいニュース!こうして多くの人たちの手で一つのプロジェクトが進んでいる。このプロジェクトは、1回のイベントではなく、将来的に続けて行く事に意味があり価値があると考えていただけにとってもうれしい!課題だったウェディングドレスが格安で製作することが出来る。しかもオーダーメードでの製作。人ぞれぞれ形が違うだけにオリジナルでの製作に頼らざるを得ない。今後、カンナリゾートでユニバーサルウェディングを続けていくためには不可欠の要素だった。

これで、問題の一つはクリア出来た。ホテルスタッフの心構えも大丈夫!建物のハード面も何とかなりそう!客室の改善はまだ未解決ながらサポートできる環境があればご理解頂けると思う。

当初は、想いだけでスタートしたけれど、徐々に形が出来てきた。不可能と最初から諦めていたらここまで来れなかったに違いない。1日1組限定の挙式を守り続けて来ただけに・・・感慨無量。もし、不可能だと諦めていた方がいらっしゃたら、是非ご相談していただきたい。何とかして夢を実現するパワーとエネルギーと知恵を蓄えています。東日本大震災が起きて「絆」と言う言葉が多く使われるようになったけど・・まさに人と人の絆が生んだ物語が始まりそう!11月6日(日曜)沖縄県宜野座村にあるカンナリゾートヴィラでユニバーサルウェディングのショーと本物の挙式を行います。

挙式は、東京から新郎は、「進行性筋ジストロフィー」(両手両足が麻痺している)で重度の呼吸器障害の車いすの男性。新婦は、視覚障害の女性が念願の結婚式を挙げられます。ショーには多くの美しい車いすの姫達が登場。みんなで心から祝いたいですね!心からおめでとう!と叫びたい!ですね。

 


台風がもたらす暗闇

2011-09-17 07:16:26 | リゾートホテル

今年は、一体どうなっているの?3.11以来自然の猛威にさらされている。高度な科学によって発達した文明社会は、意外にもろかった・・・。携帯電話がないと繋がらない不安・・・。停電・・灯りのない部屋。そんな環境がいっそうの不安を掻き立てる。本来便利で高度な技術で私たちを守ってくれるはずのものがかえって不安を増長する要素となる。

最近、台風の影響で停電を経験したことから、たまに部屋の電気を消してろうそくの灯りで過ごす時がある。もちろん冷蔵庫やエアコンは稼動しているけど・・・。暗闇を楽しむ・・暗闇に親しむ・・・なんて人が聞いたら頭おかしいよ!って言われかねないかなぁ。最初は、暗闇になれて居ない時は不安や恐怖感が心に生まれていた・・最近は暗闇が持つ落ち着きを感じるようになったし、宇宙との一体感なんて言うイメージすら湧いてくる。目が見えない分だけ感が強くなる。手をまっすぐに頭の上に伸ばすと、足の先から頭のてっぺんまでまっすぐにエネルギーが通り抜ける。そしてどこからかやってきたエネルギーが全身に注入されていく。

台風の停電のおかげで自分を見つめなおす時間や自分が生きている周りの世界とのコンタクトが出来るようになってきた。沖縄の宜野座村と言う村には、土地が持っている力のようなものを感じる。そもそも、沖縄と言う島には特別な力があるように感じる。これまで何気なく過ごして来たけど、暗闇に親しむようになってからは・・まっすぐに目が見えるようになってきた。周りの人の言葉や態度が気にならなくなってきた。

自然に満ちたこの土地は、昔から変わらずに命の伝承を守って来た。樹齢100年になりそうなガジュマルの木の下で昼寝をすると大昔の人々の幸せな暮らしを夢に見そうな気がする。大都会にはない、自然と人の暮らしがここにはある。旅行をする時、名物や観光施設もいいけど・・一度くらいは大昔の人間の暮らしに近いなんの変哲もない自然のそばで昼寝をしてみてはいかがでしょう?

またやってくる台風で暗闇が一緒にやってくるのかな?


ホテルからの便り

2011-09-16 07:38:08 | リゾートホテル

この夏、ほんとうに多くのお客様にお越し頂きました。レストランも毎週週末になると満席。客室もほぼ満室。感謝以外のなにものでもありません。小さなホテルの特徴は、ほとんどお客様の名前とお顔を覚えていることが出来ると言う・・・お一人おひとりのご意見もたくさん記憶に残させて頂いています。

お叱りを受けてしょんぼりしたスタッフ・・・十分なサービスができずに涙を流したスタッフ・・・もう一度チャンスをくださいと今歯を食いしばって頑張っているスタッフ。でも、ほとんどは、再会の喜びに満ちた時間を分かち合うことができました。台風の折、他のホテルへご案内を差し上げた時に、「カンナに泊まるために沖縄に来たので他のホテルでは意味がない!」とまでおっしゃってくださったお客様。

ホテルと言うところは、旅の歓びや人生の記憶につながる大切な「場所」と考えています。毎日、毎日「カイゼン」に取り組み・・これでいい!これで完成ということはない。しかし、変えてはいけないこともたくさんある。カンナリゾートの持つ空気感、自然環境(ヤモリ等のいるホテルはあり得ないとのお叱りも受けました。)これも、ヤモリとの戦いなのですが・・共に生きるすべはないのか?お客様への影響を最小限にしてこの環境を守ることを考える。こちらの都合(人間の都合)だけで環境を作ることはしたくない。

都会は、人にとって都合の良いように作られているはずだが・・いつのまにか人が都市の都合に合わせて生きているように見える。自然との共生は、自然体でいられる環境が変わらずにある。ここでは経済優先の論理は通用しない。ホテル自体は経済活動を行っている。しかし、この経済活動を理解頂き費用以上の対価を得て頂くということがサービスの原点であり、この環境を守ると言うことだと思う。

台風がまたやってくる!今年は台風の当たり年と言われている。自然との共生は、人社会にとっては大変だったり面倒だったり・・・。植えたばかりの花壇の花がまた台風で散らされてしまう・・何度もなんども繰り返している。この何度もなんども繰り返すことに懲りずいる。それは、お客様の笑顔が私たちにとって凄くうれしいことだから・・。


ブログから始まる出会い

2011-09-15 08:14:22 | リゾートホテル

ブログから始まる出会いがあるとは・・・最近特にブログから始まる出会いの多さに驚きと喜びが感じられる。普段の生活から離れて遠い存在のような人たちと出会いがある。最初は、自分の思いを伝えているだけのツールだったのが・・最近は出会いへのきっかけになって来た。

「車いすの花嫁」プロジェクトを通じて鈴木ひとみさん、ケントミさんと出会いがあった。出会いの輪が広がって行く・・・無限の可能性すら感じる。しかも、それがとっても素敵な人たちとの出会いだから・・うれしい!

フェイスブックもそう!最近会っていなかった友人からの挨拶があったりで・・・このネットの世界はどうもなじめなかったけど・・・。使い方によっては素晴らしいネットワークになるんだと感じている。

できたらもっと素晴らしい喜びや感動を伝えられるようなものを表現していきたいと改めて感じる日々。沖縄東海岸と言う自然に満ちた小さな村から大きな世界に繋がっていると思うと何か大きな空いっぱいに夢が詰まっているように思える。この小さなホテルでの日常が都会の人々には、いやしとくつろぎと歓びを提供できる素晴らしいリゾートであることを伝えて行きたい。