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大善人へ身魂磨き

木の神様 ククノチノ神

今日は木や茎に関係ある神様、ククノチノ神について書いてみたいと思います。


ククノチノ神は木の神さまです。この神様は、九州の熊本阿蘇にあります霜宮でみました。


句句廼馳命を見て、御神名を調べたのが最初です。木火土金水の木の神様ですね。一番左の垣山姫は、埴安姫のこと?かも。






神産みにおいて、

『古事記』では、イザナギ命・イザナミ命が自然の神々を生んだ中の一柱が、ククノチノ神。その後に生まれた後、山の神オオヤマヅミ、野の神カヤノヒメが生まれました。


とあり、


日本書紀には、

伊弉諾尊と伊弉冉尊の神生みにおいて、風の神を生み、食物の神「倉稲魂命」を生んだ後、海の神少童命をうむ。次に、山祇という山の神を生み、速秋津日命という水門の神を生み、句句廼馳(ククノチ)という木の神を生み、埴安神という土の神を生んだ。


とありました。


日本神話では、自然ができてから人が生まれます。山や水、土や木が生まれた後に人が万物の総合体として出来上がるのですね。


ククノチノ神は単に木の精霊ということだけではなく、もっと根源的な大地の生命力そのもの、木の神の総称で、大いなるエネルギーを象徴する神だと思います。








御神木は、天上に住む神さまが、地上に降臨するときの依代とも考えられてきました。


日本中に木々の緑を溢れさせるククノチノ神は、スサノオ尊や、その御子である木種の神、イソタケル命やオオヤツヒメ命とともに、山林業の祖神として信仰されているみたいです。





神社には、勢いのいい生命力みなぎる御神木が聳えます。ククノチノ神は、樹木が勢い良く育成する霊力をもつ神様といえそうですね。



ククノチノ神で調べて真っ先に出てきたのが、伊勢外宮の摂社の志等美神社三重県伊勢市)でした。別名「蔀野井庭神社」です。






シトミの言霊には、動詞の「しとむ」からきていて、「水に浸る」、「水に浸かって濡れる」意味であると解釈されています。


シトミとはまた、日光や風雨をさえぎるための戸。おおい。光をおおいさえぎるものです。



しとみ


昔の木造建築で人々の住環境を快適に調節したり、防風雨から人々を守ったのがしとみ(蔀)戸だったわけです。


また、蔀野井庭神社の「井庭」(いば)とは、流水を堰(せき)止める構造物のことで、志等美神社(蔀野井庭神社)は川淵にあり、宮川氾濫から外宮を守る守護神とも考えられていたのかもしれません。

志等美神社内にあります大河内神社も、共に伊勢の外宮の摂社で、社名の通り、川水の神で、宮川の氾濫を防ぐ守護神と考えられているようです。





伊勢の外宮は豊受大御神をお祀りしています。地球神、大地の神そのもののイメージで、国常立神です。


その外宮の摂社の志等美神社は、伊勢神宮の周りの宮川の氾濫の防波堤となるべく、木の神様、ククノチノ神が主祭神です。


自然災害と森林破壊、森林伐採は密接に繋がっています。天災のようにみえて、大地の精霊を傷つけた報いが自然災害なのかもしれません。大地への感謝を持つ気持ちを忘れたくないですね。


木々は土砂崩れや津波なんかを抑える、防波堤としてのお役目もあります。





木の神様は自然の運行の中で大災害とかを未然に防いでいる神様だと思います。日本の山が禿山だらけなら、今の比でないくらい災害は至る所に起こっているのではないでしょうか。


また、木の霊について、精霊は山中を敏捷に駆け回るとされ、木霊は外見はごく普通の樹木ですが、切り倒そうとすると祟られるとか、神通力に似た不思議な力を有するとされる、とあります。


太古から人は木に霊的なエネルギーを感じ、ご神域の木などは特に大切にしたり、温もりを木の家や、木製品に感じていたのだと思います。




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