Guitar Display
自宅のリフォームに合わせ、ギターを一括収納するための「ギター ディスプレイネット」部屋を増築しました。
ここは元々玄関の吹き抜け部分でした。およそ3畳で、私の自室の隣に位置しています。もしも壁を無くして部屋を広げると、ベッドと同じ空間になってホコリが舞うし、冷暖房の効率も悪くなる。しかも、大工さんに見てもらった時、広げようとすると元々あった柱も壁と一緒に取っ払うことになるので、耐震の面でダメでしたから、小部屋にしました。
いわゆるディスプレイネットでつりさげようと思って、インターネットで調べると、天井と床に突っ張らせて固定するタイプが多くありました。でも、私は最初から壁に穴をあけて固定すると決めていたので、大きさと強度両面で納得できるものをと思い、島村楽器イオンモール高崎店の店長さんに相談して、高さ180cm、横幅90cmの大きさで2枚、上下6か所でネジ留めする業務用のものを発注しました。中古でも大きさが合うものがあればよかったのですが、見つけにくいですから、半特注ってところです。
右側が方角でいうと東、左側が北になります。右側にエレキ6本を斜めに掛けるつもりだったので、重さ、負荷はかなりのもの。まずはその右側、大工さんとリフォームの現場監督さんと私の3人で取り付け作業にかかりました。
赤○があるところでネジ留めしてます。
元々あった右の窓枠から左の壁の端までちょうど90cmで、すっぽり収まりました。壁紙の向こう側は、いわゆる「コンパネ」と呼ばれる材が敷き詰められています。コンパネにも厚さや強度で色々とあるのでしょうけど、大工さんによれば、薄いベニヤじゃないから、6カ所ネジで直に留めれば、相当の重さがかかっても大丈夫だと言われました。
ネジは少し余りがあったので、右側中央で元々穴が開いてないところにもドリルで穴をあけてもらって打ち込みました。よって右側は計7カ所で留めています。
左側は、右側のネットの左枠に押し付けながら付けました。元々あるネジ穴は、枠より少し内側にあったので、ネジ頭部に被らず枠一列全てでガッツリ押さえています。
で、左側(の左側)のネジ場所は、元々あった穴のところだと、どうもコンパネの継ぎ目部分に当たるらしく、少し内側に穴をあけてもらって付けました。
元々あいてた穴は左なんですけどね。
ネジの長さはこんな感じ。この写真で出っ張ってる部分の長さが壁側に打ち込まれる長さと考えてください。
吊り下げるためのギターハンガーは、ハーキュレス(HERCULES)の曲がるタイプと直線のタイプをそれぞれ調達しました。
右側のエレキ用は「GSP32HB」という、途中で曲がるタイプ。カチッと途中で止まるようになっているのですが、ガチガチではなく少し余裕があり、ギターを引っ掛けると重みで固定されるので、割とフレキシブルに角度を変えられます。
左側は「GSP39HB」という、短くて直線のタイプ。
単に掛けるだけではなく、部屋をあけたとき、エレキがちょうど正面に見えるようにしてみました。
右側上段はストラト3本で、間隔はこんな感じ。隣にぶつからずに取り出すことが出来る程度と考えてください。
右側下段にはレスポールとテレキャス。こちらの間隔はこう。
左側はOvation2本とリッケンバッカーベース、Gibson B-25の4本で、ここは斜めではなくまっすぐ。ハーキュレスの一番短いものでも、オベーションのディープボウルはネットにくっつくこともなく、ちょうどよく収まってくれました。
写真では隙間がほとんどないように見えますけど、慎重に動かせば右側のストラトを移動しなくても奥のオベーションは取り出せます。
このハンガーは、ギター本体の重みでロックされるのでとても便利です。オートグラブシステムというらしいです。少し心配だったのはテレキャスのヘッドでしたが、このくらい斜めになってもしっかりホールドされています。
ただ、テレの場合は掛けただけでは最後までロックされないこともあるので、その時は手前のロック部分をちょこっと手で動かすといいです。そうしないと後で「ガクッ!」となって、ネットに負担をかけてしまいます。
ちなみに、このハーキュレスのハンガーは、注意書きでラッカー塗装には対応していないとありますが、そんなことないような気がします。島村楽器の店長も、自身もハーキュレスを使っていて、ラッカーのギターもかけているけど(今のところ)問題ないと言ってました。
(ラッカーでも大丈夫?)
私も対策せずにラッカーのギターをかけていますが、数か月たっても何ともありません。ただ、年単位や、それに伴って材が劣化してボロボロになってくると影響が出るかもしれませんし、気になる人はクロス等を巻いてみてもいいかと思います。
時々換気はしますが、小部屋にしたおかげでギターにホコリがつきにくいし、北側にあるので直に日光を浴びることもなく、特に夏場は、保存空間、そして練習部屋としては良好なコンディションです。一つ気をつけなければならないことは、冬場に自室で暖房を使い加湿器をつけている時。ギター部屋はかなり低温で、そこで練習したくないので、自室にギターをもって来て弾きたいのですが、ドアを先に開けて一緒に温めておくか、弾くギターだけ先に自室に持ってきておかないといけません。そうしないと、寒暖差と湿度の影響でギター本体が結露してしまいます。
こう見ていると、こいつらをしっかりメンテナンスして、いつでも使える状態にしておきたいなという気持ちが強くなりました。実際、どれもそれぞれに活用をしてきたものの、今のバンドのメインは、掛けていない手前のスタンドにあるテレキャスと、その横にあるゴールドトップ。普段持ち出すものが一番手前にあるというのは自然なことでしょう。でも、それ以外のギターを弾かずに腐らせたくはないですし、自宅ではちょくちょく弾いて、必要に応じて一時的に貸し出すこともあります。傷なんかついたっていいんです。コレクターじゃないしその辺は全く気にしません。
つたない文面ではありますが、自宅や店舗でギターを掛けたいと思っている人の参考になれば幸いです。