bon voyage!

ボディボーダー・ママののんびりオーストラリアライフ

fashion victim

2004-09-13 | Weblog
欧米のセレブリティの人気にあやかり、今年大ブレークが
予想されるファー・コート。ゴージャスな、りアル・ファー …
確かにファッション的にはかわいいし、暖かいし、
今年は驚くような破格で売り出されている。
一昔前までは、マダムのイメージだったファーコートも、
最近は10代の女の子でも手軽に手が出せるようなお店の
ショーウィンドウを飾っている。一年着ては飽きられ、
捨ててしまわれるような服を売っているお店で。

流行に敏感で、ファッショナブルな洋服に身をまとうのが大好きな女性たち。
でもその女性の美しさのために、いったいどれだけの動物が、
醜い残虐な行為の犠牲にあってきたのだろう。 
私は女性として、このことに責任を感じた。なぜなら、これらの動物が
殺されるのは、他ではない、自分のような女性が「欲しい!」と望むからなのだ。

ひとつ、印象的なエッセーを見つけたので紹介したいと思う。
****

「私はイングランドでファッションモデルとして働いており、
自分が着た洋服を安く買えるチャンスがたびたびありました。
私はハーベイ・ニコルズでモデルとして着た美しいオオヤマネコの
ジャケットをとても気に入り、心を奪われたので、アルプスへスキー
旅行に行くのにそれを買ったのです。私はそのジャケットを三年間、
心から楽しんで着ていて、この服のためにどんなにたくさんの動物
が犠牲になったか全然気がつきませんでした。

ある日の午後、私は応接室でお茶を飲んでいました。
テレビをつけ、座ってお茶をつぎました。そのときテレビには一匹の
美しいオオヤマネコが雪のなかを優雅に歩いているところが写っ
ていたのです。なんと素晴らしい、堂々とした動物なのでしょう!

すると突然恐ろしいことに、彼の足は、残酷なわなに捕われ、
ずたずたにされました。その苦痛は地獄の責め苦に違いありません。
食べることも、飲むことも、動くこともできず、ハンターがわなを調べに
戻ってくるまで四日間苦しみながら、わなにはまったままでした。
彼は逃げるために必死になって自分の足を咬みはじめたのです。

ハンターが最後にこの猫に近づき銃を猫の頭に向けたとき、
私が見たものは、このかわいそうな動物の目に浮かんだ安堵の
表情でした。猫は、恐怖の苦痛が終わることを悟ったのでしょう。

私がこのオオヤマネコのジャケットを着るまでには、どんなにたくさんの
動物がこのように苦しんだか-その思いが雷のような力で私を
打ちのめしました。涙がとめどなく頬を流れ、私はジャケットを持って
庭へ行き、軽油を注ぎ、火をつけたのです。
この日から、私は動物の毛皮を着るのを絶対に止めました。」

「ペットからの不思議なメッセージ」より
ソーニア・フィツパトリック&パトリシア・バークハート・スミス共著
Catlovers より転載
For more info on animal abuse:
http://ray.cube-web.net/animal/animalhearts/NewFiles/index_main.html