WWOOF: Willing Workers on Organic Farms
オーストラリアやヨーロッパで人気のファームステイ派遣制度、ウーフ。
一日数時間のお手伝いをする代わりに、無料で宿とご飯、そして
家族の一員としての貴重な経験を提供してもらうという、
ギブ・アンド・テイクのファームステイ。
WWOOF団体が発行するWWOOF BOOKを入手し、
それに紹介されている全国各地のファームの紹介文を参考に、
自分が興味を持った所に連絡し受け入れてもらえるかどうかを交渉。
宿泊期間や労働条件、そして相性が合えば見事ファームステイが確定だ。
私は馬が好きなので、最初は乗馬ファームに絞って調べていたのだが、
馬場は人気が集中しているみたいで、残念ながらどこも返事はNOだった。
ついにOKをこじつけた所は、ファームというよりは普通の民家。
サーファーズ・パラダイスを内陸に1時間ほど入った
タンバリン・マウンテンという山奥に、家族4人で仲良く
静かなナチュラル・ライフを送っているヒッピー家族だった。
お父さんは、タンバリン・マウンテンのネイチャー・ガイドの
仕事と、パートタイムで娘の学校で仏教を教えていた。
お母さんは専業主婦。
毎日夫と小学生の子供を送り出してからは、一人でのんびり
庭で野菜を育てたり、鶏の世話をしたり、手作りパンを焼いたり…。
時折チリンチリンと鳴る風鈴の音を聞きながら、
青々とした山脈風景を眺めて、土に触れていると、
あまりの平和さに自分は一体どこにいるのだか
分からなくなってしまうほどだ。
当時はちょうどイラク戦争が勃発した頃だったのだが、
テレビを殆ど見ない家族だったので、それももはや遠い世界の出来事だった。
ある日、お母さんに連れられタンバリン・マウンテンに行き、
熱帯雨林のマイナス・イオンを吸い込みながら、
2時間くらいのブッシュ・ウォーク(いわゆるハイキング)を楽しんだ。
虹色の鳥やワラビー、コアラ(超カワイイ)、へび、
ゴアーナ(巨大なトカゲみたいな…)などレアな生物に多数
遭遇しながら、ついにたどり着いたのが、この写真の滝。
ここでお母さんは「お昼にしよう」といい、持ってきたお弁当を広げた。
そして、なんと空のペットボトルを取り出し、この滝の水を採ると言い出した。
家では、屋根からの雨水をろ過させて使っているのだが、
それよりも滝の水の方が新鮮な酸素を含んでいて美味しいとのこと。
早速採りに滝の麓に降りたものの、これが意外と大変な作業だった。
何十メートル上から叩きつける水のしぶきにびしょ濡れになりながら、
ペットボトルの小さな口に水を入れる。 もう我慢できない!と思って
ボトルを見ると、まだ数センチしか入ってなかったり・・・。
でもずぶ濡れになった甲斐あって、水はとても冷たくて美味しかった。
この家族には本当に色々なことを学んだ気がする。
社会に流されずに自分の理想の生き方を追求することの
大切さ、市販品に頼らず自分の食べ物を育てる大切さなど。
もともとはシドニーの大都会で、バリバリのキャリア路線を
突進していた二人。パーマカルチャー(持続可能な農業)の
コースを受講したのをきっかけに、自然の中での静かな生活の
大切さに気付いたそうだ。
思い切って全てを捨てて、タンバリン・マウンテンに移住。
家、野菜畑、庭に生い茂る様々な樹木など、自分たちの手で
全てを一から築き上げた。その努力の結晶である家と庭を見れば、
二人の人生の選択がいかに正しかったかが一目瞭然だった。
日本でもWWOOF体験ができます☆↓
http://www.wwoofjapan.com/japanese/index-j.shtml
photo: tambourine mountain, australia
オーストラリアやヨーロッパで人気のファームステイ派遣制度、ウーフ。
一日数時間のお手伝いをする代わりに、無料で宿とご飯、そして
家族の一員としての貴重な経験を提供してもらうという、
ギブ・アンド・テイクのファームステイ。
WWOOF団体が発行するWWOOF BOOKを入手し、
それに紹介されている全国各地のファームの紹介文を参考に、
自分が興味を持った所に連絡し受け入れてもらえるかどうかを交渉。
宿泊期間や労働条件、そして相性が合えば見事ファームステイが確定だ。
私は馬が好きなので、最初は乗馬ファームに絞って調べていたのだが、
馬場は人気が集中しているみたいで、残念ながらどこも返事はNOだった。
ついにOKをこじつけた所は、ファームというよりは普通の民家。
サーファーズ・パラダイスを内陸に1時間ほど入った
タンバリン・マウンテンという山奥に、家族4人で仲良く
静かなナチュラル・ライフを送っているヒッピー家族だった。
お父さんは、タンバリン・マウンテンのネイチャー・ガイドの
仕事と、パートタイムで娘の学校で仏教を教えていた。
お母さんは専業主婦。
毎日夫と小学生の子供を送り出してからは、一人でのんびり
庭で野菜を育てたり、鶏の世話をしたり、手作りパンを焼いたり…。
時折チリンチリンと鳴る風鈴の音を聞きながら、
青々とした山脈風景を眺めて、土に触れていると、
あまりの平和さに自分は一体どこにいるのだか
分からなくなってしまうほどだ。
当時はちょうどイラク戦争が勃発した頃だったのだが、
テレビを殆ど見ない家族だったので、それももはや遠い世界の出来事だった。
ある日、お母さんに連れられタンバリン・マウンテンに行き、
熱帯雨林のマイナス・イオンを吸い込みながら、
2時間くらいのブッシュ・ウォーク(いわゆるハイキング)を楽しんだ。
虹色の鳥やワラビー、コアラ(超カワイイ)、へび、
ゴアーナ(巨大なトカゲみたいな…)などレアな生物に多数
遭遇しながら、ついにたどり着いたのが、この写真の滝。
ここでお母さんは「お昼にしよう」といい、持ってきたお弁当を広げた。
そして、なんと空のペットボトルを取り出し、この滝の水を採ると言い出した。
家では、屋根からの雨水をろ過させて使っているのだが、
それよりも滝の水の方が新鮮な酸素を含んでいて美味しいとのこと。
早速採りに滝の麓に降りたものの、これが意外と大変な作業だった。
何十メートル上から叩きつける水のしぶきにびしょ濡れになりながら、
ペットボトルの小さな口に水を入れる。 もう我慢できない!と思って
ボトルを見ると、まだ数センチしか入ってなかったり・・・。
でもずぶ濡れになった甲斐あって、水はとても冷たくて美味しかった。
この家族には本当に色々なことを学んだ気がする。
社会に流されずに自分の理想の生き方を追求することの
大切さ、市販品に頼らず自分の食べ物を育てる大切さなど。
もともとはシドニーの大都会で、バリバリのキャリア路線を
突進していた二人。パーマカルチャー(持続可能な農業)の
コースを受講したのをきっかけに、自然の中での静かな生活の
大切さに気付いたそうだ。
思い切って全てを捨てて、タンバリン・マウンテンに移住。
家、野菜畑、庭に生い茂る様々な樹木など、自分たちの手で
全てを一から築き上げた。その努力の結晶である家と庭を見れば、
二人の人生の選択がいかに正しかったかが一目瞭然だった。
日本でもWWOOF体験ができます☆↓
http://www.wwoofjapan.com/japanese/index-j.shtml
photo: tambourine mountain, australia