The Society of Alternative Medicine from 1987/代替医療学会

Structured Micronutrient:US PAT/TH FDA(Med), JP FDA(Food)

オプジーボの効果は20%以下、癌標準治療・エビデンスはそれ以下

2018-10-10 16:26:34 | がん

京大・本庶佑特別教授のノーベル医学生理学賞の受賞で、これまで以上に脚光を浴びている免疫チェックポイント阻害薬「オプジーボ」。あらためて、がん治療における“夢の薬”とばかりに騒がれているが、実はまだまだ課題も多い。

 現在、免疫チェックポイント阻害薬は5種類が認可されている。その中で、オプジーボは「抗PD―1抗体薬」という種類にあたる。

 ヒトの免疫細胞は、体内に生じたがん細胞を異物として攻撃し、排除しようとする。しかし、がん細胞は表面に「PD―L1」といわれるタンパク質を出して抵抗。PD―L1をPD―1に結合させ、ヒトの免疫細胞の働きにブレーキをかけるのだ。

 抗PD―1抗体薬は、がん細胞が出すPD―L1の代わりに免疫細胞のPD―1にくっついてPD―L1とPD―1との結合を阻害し、免疫細胞の攻撃力を高めてがん細胞を排除する。直接、がん細胞を攻撃する従来の抗がん剤とはまったく違う仕組みの薬といえる。現在は、悪性黒色腫、肺がん、腎がん、頭頚部がん、胃がんなど7種類のがんに使われている。

 細胞を直接攻撃しないため副作用が比較的少なく、条件が揃っている患者には劇的な効果が表れるケースもある。「有望な薬なのは間違いないが、まだよくわかっていない点も多い」と、岡山大学病院薬剤部の神崎浩孝氏(薬剤師)はこう続ける。

「オプジーボはがん細胞が出すPD―L1の働きを阻害するので、PD―L1が多く発現しているケースの方がより有効だと考えられます。しかし、実際はPD―L1が多く発現しているのに効かなかったり、それほど発現していない患者なのに効果が認められる場合もある。つまり、どんな条件の人に効くのか、なぜ効果があるのかがはっきりわかっていないのが現状です。ヒトの免疫システムはPD―1/PD―L1以外にいくつもあるので、別の免疫システムに作用していることも考えられます。そのため、効果があるのは2割程度ですし、まったく効かないケースもあります」

■予期せぬ副作用も報告されている

 どんな場合に効くのかがはっきりしていないとなれば、どんな人に副作用が出るのかもわからないということになる。

「それほど多いわけではありませんが、これまで、間質性肺炎、1型糖尿病、重症筋無力症、甲状腺機能低下症、下垂体機能低下症といった予期せぬ重篤な副作用が報告されています。免疫システムに働きかける薬なので、そうした自己免疫疾患が副作用として表れると考えられていますが、どんなタイプの患者に副作用が起こりやすいのかについてもはっきりしていないのです」

 近年の抗がん剤治療は、まず遺伝子検査などを行って、効果がある薬を選択して投与するのが一般的だ。

 免疫チェックポイント阻害薬も事前に遺伝子検査が行われているが、実際は使ってみなければ効くかどうかはわからないし、思わぬ副作用が出るかもしれない。過剰に期待するのは禁物だ。

 また、1瓶(100ミリグラム)の価格が17万4000円(11月~)とまだ高額なうえ、投与が始まったらやめ時がわからないという問題もある。

「オプジーボが保険診療で投与できるのは、手術が困難、化学療法の後に悪化、進行性、再発といった条件の患者に限られ、“最後の切り札”に近い状態で使われます。そのため、薬の効果がほとんどなかったり、徐々に効果が弱くなった場合でも、患者も家族も『やめたくない』と希望するケースがほとんどです。医療者側もなかなか中止を決断できません。あまり効果がないのに超高額な医療費を費やすことになり、保険制度の破綻リスクが加速するのではないかという声も上がっています」

 本庶氏がノーベル賞に選ばれた直後から、医療機関には「自分もオプジーボを使いたい」というがん患者の問い合わせが殺到しているという。やみくもに飛び付く前に、オプジーボの現状をしっかり知っておきたい。

 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181010-00000014-nkgendai-hlth

 


オプジーボ指定癌のみ治癒率30%、NATURE等医学的エビデンスは90%嘘(本庶佑)

2018-10-06 21:15:20 | がん

10月1日夜、ノーベル賞受賞の知らせがテレビやネットで報じられて以来、スキルス胃がん患者会のNPO法人「希望の会」に、相談の電話が殺到している。

「ノーベル賞でオプジーボのことを知ったのですが、どこに行ったら受けられるのしょうか?」

「なぜ最初からオプジーボが受けられないのでしょうか?」

電話を受けた希望の会は、患者の気持ちを受け止めながら説明する。

現在、胃がんでは他の化学療法後に進行・再発したがんにしか効果が証明されておらず、一次治療や二次治療には使われないこと。

夫の哲也さん(享年54)が亡くなる直前、免疫チェックポイント阻害剤の治験を受けたことがある。甲状腺の機能が悪化して中止し、その2か月後に亡くなった。スキルスがんの一部に効果が見られたという学会報告があったようだが、残念ながら、希望の会の仲間で効果があった人はまだいない。

免疫チェックポイント阻害剤

ノーベル賞で話題になったオプジーボなどの「免疫チェックポイント阻害剤」は、がん細胞が免疫細胞にかけたブレーキを外すことで免疫の力を回復し、がん細胞への攻撃力を強める薬だ。

本庶さんらの研究グループは、ブレーキ役の「PD-1」という分子を発見し、マウス実験でこの分子の働きを抑えることで免疫が活性化し、がんへの攻撃力が強まることを証明した。

この成果を元にして2014年に承認されたオプジーボ(一般名・ニボルマブ)以降も、本庶さんと共同受賞したジェームス・アリソン教授が発見した別の分子「CTLA-4」を標的とした「ヤーボイ(同・イピリムマブ)」などが開発され、日本では5種類の免疫チェックポイント阻害剤が承認されている。

画期的な薬だが、万能薬ではない

免疫チェックポイント阻害剤は、これまでの治療薬と全く違う作用で、初めて従来の抗がん剤の効果を上回った画期的な薬です。再発・進行がんへの適応がほとんどですが延命効果も明らかになり、悪性黒色腫では手術後の投与で治癒率が上がることもわかっています。今後のがん治療薬で中心的な役割を果たす可能性があるのも確かです。しかし、よく効果が出る人は20%程度で、皮疹や甲状腺機能の悪化、免疫に作用するのでリウマチやギランバレー症候群のような自己免疫疾患など重い副作用もよく見られる。期待を持たせ過ぎるのは危険です。

免疫チェックポイント阻害剤は効果が出るように使うのが難しいですし、副作用に対応するためにも、製薬会社が施設要件や医師要件を定めています。

製薬会社も効果不明な免疫細胞療法と免疫チェックポイント阻害剤を併用し、重い副作用で死亡した患者が出たことを医薬品医療機器総合機構に報告している。

「ネイチャー誌、サイエンス誌の9割は嘘」 ノーベル賞の本庶佑氏は説く

ノーベル賞の本庶さんの記者会見をネットで見てとても好感が持てた!
・ネイチャー、サイエンスに書いてある事の9割は嘘
・日本には製薬メーカーが30もあって多過ぎ(世界にはメジャーが20位)
・小野薬品が癌免疫療法の開発に貢献した訳じゃない。特許使用権を与えただけ
・教科書に書いてある事は嘘

和田秀樹氏「日本の医学界は宗教団体のよう」薬は押し売り状態、だから医者は飲まない

https://toyokeizai.net/articles/-/97488


南果歩、乳がん啓発イベント「ピンクリボンシンポジウム2017」(2017.10.01.)

乳癌標準治療(ハーセプチンという抗がん剤治療をストップしています。抗ホルモン剤の投薬もストップしています。)を放棄して、代替療法に切り替えました。

Pink Ribbon Festival

http://www.pinkribbonfestival.jp/festival/


医師が抗がん剤であることを十分に認識しないまま処方で患者死亡/私大医裏口入学の結果

https://ameblo.jp/socbhe2/entry-12396986623.html


私大医学部裏口入学が、がん標準療法マニュアル医師によるがん死屍累々のエビデンス

https://ameblo.jp/socbhe2/entry-12392844592.html


癌標準治療以外は不採算で患者受入拒否の聖路加国際病院、日本医科大病院赤字経営危機

https://ameblo.jp/socbhe2/entry-12338037514.html


京大医に巨額裏金 抗がん剤エビデンス捏造疑惑の一方、代替医療叩きで患者の屍累々

https://ameblo.jp/socbhe2/entry-12308201025.html


さいたま日大病院崩壊、日本医科大病院医療崩壊の瀬戸際でも、「歯科医師のようになりたくない」

https://ameblo.jp/socbhe2/entry-12290634176.html


抗がん剤治療は効果が無いとの日本政府によるエビデンス

https://ameblo.jp/socbhe2/entry-12269381943.html


ノーベル賞学者本庶佑(ほんじょ たすく)のパラドクス『教科書を信じるな!科学論文の9割はウソ』

https://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/ddcfd611a5e571232da7f32d1195e684


がん患者の半数が民間療法を利用しているという現実

https://ameblo.jp/socbhe/entry-12334681362.html


https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181003-00010000-bfj-soci&p=1











枇杷構造水/遠赤外線照射による末期癌腹膜播種疼痛・腹水の除去-X

2018-09-29 19:09:15 | がん

枇杷構造水を前頭葉、後頭葉位に塗布し、遠赤外線照射を行う。

鎮痛、腹水消去に、適宜、構造化微量要素(SM)、ヘリカル炭素(HC)、ウラン反跳エネルギー、整体を併用する。

「前頭葉」の画像検索結果

 

前頭葉 自律神経の活性化、疼痛の軽減

後頭葉 疼痛の軽減

 

前頭葉

https://ja.wikipedia.org/wiki/前頭葉

 

前頭葉(脳科学辞典)

https://bsd.neuroinf.jp/wiki/前頭葉

 

前頭葉と記憶

https://www.jstage.jst.go.jp/article/hbfr/27/3/27_3_222/_article/-char/ja/

 


枇杷構造水/遠赤外線照射による末期癌腹膜播種疼痛・腹水の除去-IX

2018-09-27 23:00:58 | がん

枇杷構造水を穴位に塗布し、遠赤外線照射を行う。

鎮痛、腹水消去に、適宜、構造化微量要素(SM)、ヘリカル炭素(HC)、ウラン反跳エネルギー、整体を併用する。

 

曲泉 腎炎、腫脹

中封 肝炎、尿閉、下腹痛

太衝 肝炎、腰痛

 

上海中医学院編(井垣清明、池上正治、浅川要、村岡潔共訳)、針灸学、305、星雲社(1981).


枇杷構造水/遠赤外線照射による末期癌腹膜播種疼痛・腹水の除去-VIII

2018-09-27 22:50:59 | がん

枇杷構造水を穴位に塗布し、遠赤外線照射を行う。

鎮痛、腹水消去に、適宜、構造化微量要素(SM)、ヘリカル炭素(HC)、ウラン反跳エネルギー、整体を併用する。

 

血海 貧血、腹脹

陰陵泉 腹水、腹部膨満、腎炎、腸炎、下痢、膝の痛み

三陰交 腹部膨満、脾胃虚弱、腹痛、下痢、消化不良、遺尿

商丘 胃炎、腸炎、消化不良、浮腫、胃痛、便秘

公孫 胃痛、急性・慢性腸炎、嘔吐、下痢

陰白 腹痛、腹部膨満

 

上海中医学院編(井垣清明、池上正治、浅川要、村岡潔共訳)、針灸学、304、星雲社(1981).


枇杷構造水/遠赤外線照射による末期癌腹膜播種疼痛・腹水の除去-VII

2018-09-27 22:30:12 | がん

枇杷構造水を穴位に塗布し、遠赤外線照射を行う。

鎮痛、腹水消去に、適宜、構造化微量要素(SM)、ヘリカル炭素(HC)、ウラン反跳エネルギー、整体を併用する。

 

委陽 腎炎、胸満、腹満

委中 急性胃腸炎

飛陽 腎炎、腰部・大腿部痛

 

上海中医学院編(井垣清明、池上正治、浅川要、村岡潔共訳)、針灸学、298、星雲社(1981).


枇杷構造水/遠赤外線照射による末期癌腹膜播種疼痛・腹水の除去-VI

2018-09-27 21:35:01 | がん

枇杷構造水を穴位に塗布し、遠赤外線照射を行う。

鎮痛、腹水消去に、適宜、構造化微量要素(SM)、ヘリカル炭素(HC)、ウラン反跳エネルギー、整体を併用する。

 

足三里 急性・慢性胃炎、潰瘍性疾患、急性・慢性腸炎、急性膵炎、貧血、腹痛、腹脹、嘔吐、便秘または下痢、四肢の浮腫、下腹部の膨満、遺尿、ヘモグロビン50%増加

𨷻尾穴 消化不良

上巨虚 腹痛、腹部膨満、下痢、腸炎、胃炎、脚気、膵胃虚弱、消化不良

 

上海中医学院編(井垣清明、池上正治、浅川要、村岡潔共訳)、針灸学、292、星雲社(1981).


枇杷構造水/遠赤外線照射による末期癌腹膜播種疼痛・腹水の除去-V

2018-09-27 20:43:23 | がん

枇杷構造水を穴位に塗布し、遠赤外線照射を行う。

鎮痛、腹水消去に、適宜、構造化微量要素(SM)、ヘリカル炭素(HC)、ウラン反跳エネルギー、整体を併用する。

 

居髎 胃痛、下腹部痛、下肢の運動麻痺または、筋力低下、下痢

環跳 腰部・大腿部痛

 

上海中医学院編(井垣清明、池上正治、浅川要、村岡潔共訳)、針灸学、259、星雲社(1981).


枇杷構造水/遠赤外線照射による末期癌腹膜播種疼痛・腹水の除去-IV

2018-09-27 15:14:46 | がん

枇杷構造水を穴位に塗布し、遠赤外線照射を行う。

鎮痛、腹水消去に、適宜、構造化微量要素(SM)、ヘリカル炭素(HC)、ウラン反跳エネルギー、整体を併用する。 

 

曲池 貧血

手三里 肩上肢の痛み、潰瘍性疾患、胃痛、腹痛、下痢、消化不良

合谷 神経衰弱、各種の疼痛

 

上海中医学院編(井垣清明、池上正治、浅川要、村岡潔共訳)、針灸学、259、星雲社(1981).


枇杷構造水/遠赤外線照射による末期癌腹膜播種疼痛・腹水の除去-III

2018-09-27 14:12:48 | がん

枇杷構造水を穴位に塗布し、遠赤外線照射を行う。

鎮痛、腹水消去に、適宜、構造化微量要素(SM)、ヘリカル炭素(HC)、ウラン反跳エネルギー、整体を併用する。 

 

 

 

脾兪 胃炎、潰瘍、胃下垂、神経性嘔吐、消化不良、肝炎、腸炎、浮腫、貧血、肝腫大、脾腫、肢体の脱力、糖尿病(隔兪、膵兪、脾熱穴)

胃兪 胃痛、胃炎、胃拡張、潰瘍、膵炎、肝炎、腸炎、食欲不振、不眠

三焦兪 胃炎、腸炎、腎炎、腹水、尿閉、遺尿

命門 腰痛、腎炎、遺尿

腎兪 腎炎、貧血

志室 腎炎、腰痛、排尿困難、水腫

大腸兪 腸炎、下痢、便秘

関元兪 慢性腸炎、腰痛、糖尿病、貧血

小腸兪 遺尿、腰痛、腸炎、便秘

膀胱兪 下痢、便秘、糖尿病

秩辺 便秘

長強 下痢

 

上海中医学院編(井垣清明、池上正治、浅川要、村岡潔共訳)、針灸学、239、星雲社(1981).

 


枇杷構造水/遠赤外線照射による末期癌腹膜播種疼痛・腹水の除去-II

2018-09-26 23:13:08 | がん

枇杷構造水を穴位に塗布し、遠赤外線照射を行う。

鎮痛、腹水消去に、適宜、構造化微量要素(SM)、ヘリカル炭素(HC)、ウラン反跳エネルギー、整体を併用する。 

 

大椎 肝炎、肩背部痛

風門 胸膜炎

天宗 肩甲部痛、胸脇支満、自律神経の活性化

厥陰兪 肋間神経痛

膏肓 胸膜炎、長患いによる身体の衰弱(関元、足の三里)

心兪 肋間神経痛、嘔吐・食欲不振

督兪 腹痛

至陽 肝炎、胆のう炎、胸膜炎、胃痛、肋間神経痛、腰背痛

隔兪 貧血、神経性嘔吐、胃癌、食道狭窄

肝兪 急性・慢性肝炎、胆嚢炎、胃疾患、肋間神経痛

胆兪 肝炎、胆嚢炎、胃炎、腹部膨満

 

上海中医学院編(井垣清明、池上正治、浅川要、村岡潔共訳)、針灸学、229-237、星雲社(1981).


枇杷構造水/遠赤外線照射による末期癌腹膜播種疼痛・腹水の除去

2018-09-26 22:14:52 | がん

枇杷構造水を穴位に塗布し、遠赤外線照射を行う。

鎮痛、腹水消去に、適宜、構造化微量要素(SM)、ヘリカル炭素(HC)、ウラン反跳エネルギー、整体を併用する。


 

関元 腹痛、下痢、腎炎、女子内性器の炎症

水道 腎炎、腹水

大横 腹部膨満

臍中 急性・慢性腸炎、腸の癒着によるショック

天枢 急性・慢性胃炎、急性・慢性腸炎、腹膜炎、便秘、腰痛

気海 腹部膨満、腹痛、腸管麻痺

維胞 腸機能不全

子宮 女子内性器の炎症、腎盂炎

 

 

上海中医学院編(井垣清明、池上正治、浅川要、村岡潔共訳)、針灸学、星雲社(1981).

 


肥満と癌

2018-08-24 09:59:13 | がん

がんリスクを高めるといわれる生活習慣や化学物質などはたくさんあるが、「たばこ並みのがんリスク」といわれるのが肥満だ。そのため肥満とがんの関係については世界各国で数多くの研究結果が報告されている。

 たとえば、英国の研究者は肥満とがんの発症、それによる死亡との関係などについて2015年5月までに報告された95件のメタ分析を検討した。

 それによると「食道の腺がん」「男性の結腸がん」「男性の直腸がん」「胆道系がん」「膵がん」「閉経後の女性の子宮体がん」「腎臓がん」「多発性骨髄腫」「ホルモン補充療法歴のない閉経女性の乳がん」「子宮体がん」「大腸がん」などのがんが、肥満と結びつきが強いとされた。なぜ肥満だとがんになりやすいのか? 国際医療福祉大学病院内科学の一石英一郎教授が言う。

「私たちは毎日一定の細胞が分裂を繰り返して増殖することで体を維持しています。中には分裂を繰り返すことで細胞が傷つくものもある。そうすると、がんにならないように細胞の増殖を停止するものが出てきます。これが細胞老化で、加齢でこうした細胞が体にたまってくると、炎症反応を起こしたり、がんの発症につながるタンパク質を分泌することが分かっています」



■「細胞老化」と「細胞競合」

 このタンパク質の総称を「SASP」といい、がんを促すがん微小環境をつくる。SASPの中には肥満時に分泌される物質もある。

 しかも、肥満になると、がんの発生を促すといわれている「二次性胆汁酸」をつくる菌が腸内に増加するという。それが血管を通じて肝臓に運ばれ、肝臓の細胞にダメージを与えてSASPを起こし、肝臓がんを発生させることが分かっている。

 

食物関連要因とがんとの関連のまとめ


 最近では、肥満の人は変異細胞を生かし続ける性質があるとの考え方が注目されている。正常細胞層の中にがんを誘発させる変異が生まれると、その細胞と正常細胞の間で生存を争う。これを「細胞競合」という。通常は変異細胞が体外に押し出されてしまう。

 ところが肥満だと、この細胞競合のメカニズムが抑えられることが分かっている。北海道大学の研究チームが独自のマウスを使って、肥満が細胞競合現象に与える影響を調べる実験をしたところ、普通食を与えたマウスではがんを誘発するRas変異細胞が組織から体外へと排除されたものの、肥満マウスでは排除が抑制され、組織に残ったという。とくに膵臓では1カ月後に神経に細胞が増殖して小さな腫瘍の塊を形成した。

 研究チームはこの原因を「肥満による脂肪酸代謝の亢進」「慢性炎症」の2つであるとしている。


がんの発生に関係するウィルス・細菌

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180824-00000010-nkgendai-hlth

 

脂肪量と体格と死亡の関係

肥満度の指標であるBMIが高くても低くても死亡の危険が増すと繰り返し書いてきました。この件に関し、英国医師会雑誌に新たな研究結果が発表されました。

 この研究は、40~75歳の医療従事者の男性を対象としています。BMIと死亡の関係について、22.5~24.9で最低、18.5未満で1.74倍、27.5~29.3で1.31倍危険という、やせでも肥満でも死亡リスクが高いという結果です。

 さらに、この研究では身長で補正した脂肪量と脂肪を除いた体重と死亡の関係も検討しています。ここで、これまでにない新たな知見が報告されました。脂肪量と死亡の関係で見ると、脂肪量が多くなればなるほど死亡の危険が増加し、脂肪量が下位20%のグループで最も死亡が少なく、脂肪量の増加に伴い徐々に死亡リスクが増大し、上位20%で1.51倍リスクが高いという結果です。

 それに対し、脂肪を除いた体重と死亡の関係では、下から20~40%のグループの死亡リスクが最も低く、下位20%では1.08倍、上位20%で1.35倍リスクが高く、BMIでも同様で、高くても低くても死亡リスクが高いという結果です。 

この結果から予想されることは、BMIと死亡の関係は、脂肪量と死亡の関係ではなくて、むしろ脂肪を除いた体重と死亡の関係を反映しており、脂肪量と死亡の関係を表していたわけではないということです。

 脂肪量が多いほど、脂肪を除いた体重が少なすぎても多すぎても死亡リスクが増える、これが現時点での体格と死亡の関係ということのようです。


https://hc.nikkan-gendai.com/articles/234880?page=1


悪玉脂肪をベージュ脂肪(Beige adipocyte)に変えて痩せる

悪玉脂肪を善玉脂肪に変えることで、頑固な肥満症の人も痩せることができるかもしれない――。そんな夢のような研究結果が発表され話題になっています。

 アメリカ衛生研究所がスポンサーとなり、セントルイスのワシントン大学の研究者が中心となって行われているもので、医学誌「セル・ジャーナル」に先日発表されました。

 悪玉脂肪と呼ばれている「白色脂肪」は、主にお腹の周りや太ももなどに付き、カロリーを貯蔵して肥満の原因になります。一方、善玉脂肪の「褐色脂肪」は、首や肩の周りに付いてカロリーを燃やし、体を温める機能を果たしています。

 今回、研究者が発見したのは「白色脂肪の中で起こる特定のタンパク質の働きを妨げれば、白色脂肪をより褐色脂肪に近い『ベージュ脂肪』に変えられる」というもの。白色脂肪と褐色脂肪の中間に当たる「ベージュ脂肪」は、機能的には褐色脂肪に近く、同じように熱を発してカロリーを燃やします。


人間の「ベージュ脂肪」は2015年に発見されましたが、研究チームはさらにマウスを使い、遺伝子操作で白色脂肪の中にある「PexRAP」というタンパク質の生成を妨げ、ベージュ脂肪を作り出すことに成功しました。ベージュ脂肪が多いマウスは、白色脂肪が多いものに比べて同じ量を食べても痩せていて、より多くのカロリーを燃やしていることもわかったそうです。

 また、マウスを寒冷な環境にさらしたところ、白色脂肪の中のタンパク質の量が減り、より褐色脂肪に近い働きになりました。つまり、カロリーを燃やして熱を発する働きを始めることもわかったのです。

 人間の体でも同じような操作ができるようになれば、3分の2以上が肥満、または肥満症というアメリカ人の深刻な事態を改善させられるかもしれません。研究者たちは「人間を過熱しすぎることなく、白色脂肪中のタンパク質を減らすための薬の開発は可能なはず」とコメント。

 私たちのお腹の周りの脂肪を「ベージュ」に変えられる時代はすぐそこかもしれません。


https://hc.nikkan-gendai.com/articles/214880


寝ると左右に流れる人は要注意 “カエル腹”に潜む重大病

https://hc.nikkan-gendai.com/articles/213476

 

ストレスでリスク上昇 「不幸はがんを呼ぶ」は本当だった

https://hc.nikkan-gendai.com/articles/235869

 

腫瘍マーカーの多くはがん細胞の死骸を調べている

https://hc.nikkan-gendai.com/articles/235808

 

手術が翁長氏の死期早めたか…膵臓がんこそ治療選択が重要

https://hc.nikkan-gendai.com/articles/235625

 

肥満度(BMI)とがん全体の発生率との関係について(国立がん研究センター社会と健康研究センター予防研究グループ)

https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/266.html

https://epi.ncc.go.jp/files/01_jphc/outcome/jphc_outcome_d_017.pdf

 

Inoue M, et al, Cancer Causes Control. 2004 Sep;15(7):671-80. Impact of body mass index on the risk of total cancer incidence and mortality among middle-aged Japanese: data from a large-scale population-based cohort study--the JPHC study.

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15280625?dopt=Abstract


がんの発生要因 2018.04.19. (国立がん研究センターがん情報サービス)

https://ganjoho.jp/public/pre_scr/cause_prevention/factor.html


救世主!第3の脂肪細胞 ベージュ脂肪細胞(NHK) 2018.04.03.

https://www.nhk.or.jp/beautyscience-blog/2018/118/293783.html


肥満を加速する脂肪と、脂肪を燃やす脂肪

https://bake-openlab.com/3931


酒井寿郎、温度生物学ハンドブック 2-9 ベージュ脂肪細胞

http://www.nips.ac.jp/thermalbio/handbook/2-9v2.pdf


褐色脂肪組織(Brown adipose tissue、BAT)

https://ja.wikipedia.org/wiki/褐色脂肪組織


糖質依存症

2018-08-20 23:23:09 | がん

 「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」。これはフランス王妃マリー・アントワネットの言葉とされ後の世に創作されたものだそうですが、巷に美味しいものの溢れている現代では、「さっきお菓子を食べちゃったからランチは食べないでおこう」というダイエット感覚が当たり前になっています。



 しかし、現代人にとってはここに大きな落とし穴があるかもしれません。巷にあふれる美味しいお菓子に共通して含まれているもの、それは「砂糖」。お菓子のみならず食卓で味わうほとんどの料理に含まれている砂糖をはじめとした「甘味料」。これらが依存性の高い危険な存在として専門家が警鐘を鳴らしているのをご存知でしょうか。

●糖類が血糖値の乱高下、脳とこころの不調を呼び起こす


 アイスにケーキにお饅頭、なんだかイライラしてきたから甘いものを食べて気分をリフレッシュしよう。家庭でもオフィスでも普通に見られる光景です。近年の調べによれば、コンビニが身近にある現在、20代の男女の6割以上が「週に2回以上」スイーツを食べていると報告されています。そんなスイーツですが、イライラの元は、実は気分転換に口にしている甘味、糖類から来ているのかもしれません。

 人間の身体は砂糖などに含まれる糖質を一定以上摂取すると、血糖値が大幅にアップするようにできています。すると血糖値を下げようとインスリンが分泌されるのですが、これが働き過ぎると血糖値が下がり過ぎてしまいます。そうすると、今度は血糖値を上昇させようとしてアドレナリンが放出されます。いわゆる興奮した時に大量に放出されるホルモンですが、これが出過ぎると思考力・集中力が奪われ、イライラがつのるのです。

●覚醒剤より依存度の高い「糖質」と「甘味」

 コーヒーブレイクで甘いものが1日の楽しみなのにという人はガックリきてしまうかもしれません。しかしながら、「糖質」と「甘味」は脳を刺激する性質があり、その依存性は麻薬のコカイン以上であるという動物実験の結果が公表されています。

 糖質の多い食事やおやつで血糖値が上がることは脳にとってこの上ない快感であり、さらなる心地よさを求めて糖質を求めるよう信号を送り続けてしまいます。「体内で分泌されるモルヒネ」と呼ばれるエンドルフィンまで分泌されるそうで、依存度は格別。それらが蓄積していくことで糖尿病に繋がってゆくのは道理です。

 その他にも、糖質が消化される際にビタミンBやカルシウムが使われます。常に糖質をとっているということは、常にビタミンB・カルシウムを消費していると同義になってしまい、悪影響を及ぼすと懸念されています。具体的には「うつ状態」「冷え性」「骨粗しょう症」などなど心穏やかではない病名があがっています。

●まずはビタミンBとカルシウムの補給を


 「パンもお菓子もダメなら何を食べたらいいの?」と現代人としては叫びたくなってきますね。「糖質」はいわゆる主食、「米・パン・麺類・粉もの」にもバッチリ入っていて、甘くなければ良いというわけではないようです。

 それではどんな食事を摂れば良いのでしょう?一般的にはいわゆる糖質制限食、主食や芋類などを減らす食事法が勧められています。もちろん、砂糖もきっちり抑えられています。とはいえ糖質制限の程度については専門家の間でもはっきりはしていませんし、個人差もあると思われますので医師との相談も必要でしょう。

 というわけで、やみくもに糖質を減らすことよりも、逆に栄養素を増やすことがはじめの一歩にはちょうど良さそうです。まずは糖質が増えると失われる、ビタミンBやカルシウムが含まれる食事を心がけてみましょう。

 ビタミンBは「玄米」「豚肉」「レバー」「卵」「納豆」「乳製品」など、カルシウムも「乳製品」「大豆・大豆加工品」「海藻・小魚」で摂ることができます。サプリメントの力を使うのもありかもしれません。その上で料理に使っている砂糖を減らしてゆく、お菓子もベタ甘なものから薄味のものへと変える。思いの外砂糖の含有量の高い缶コーヒーやジュースを控えるなど、できそうなところから徐々にならしてゆくのが無難かもしれません。

 現代のスイーツ文化を享受している私たちに「砂糖断ち」はなかなか厳しいものがありますが、イライラをなくしてクリアな身体になるためにも、食事の改善を取り入れていくのがベターなようです。

https://news.goo.ne.jp/article/10mtv/life/10mtv-1735.html


Kathleen DesMaisons, Ph.D. (1998). "Potatoes Not Prozac." Simon & Schuster. ISBN 141655615X

キャサリン・デスメゾンズは脳でのオピオイドμ受容体の活性により引き起こされた生理状態について砂糖依存症の概念を提唱した[3]。デスメゾンズは、砂糖が鎮痛剤として作用しモルヒネブロッカーから遮断することができたことを示す先行研究[4]に基づき、砂糖はDSM IVで概説されていた他の薬物依存症と同様の依存関係があると指摘した。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A0%82%E7%B3%96%E4%BE%9D%E5%AD%98%E7%97%87


糖質と甘味は中毒になる(大和薬品)

http://www.daiwa-pharm.com/info/fukuda/7388/


市場調査メディアホノテ:若者のスイーツ事情は?20代にスイーツ調査!
https://honote.macromill.com/report/20161004/


糖質カット炊飯器---33%糖質カット

https://www.thanko.jp/shopdetail/000000002958/

 

糖質制限ブーム! ~あなたの“自己流”が危険を招く~

http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3841/1.html