The Society of Alternative Medicine from 1987/代替医療学会

Structured Micronutrient:US PAT/TH FDA(Med), JP FDA(Food)

オプジーボの効果は20%以下、癌標準治療・エビデンスはそれ以下

2018-10-10 16:26:34 | がん

京大・本庶佑特別教授のノーベル医学生理学賞の受賞で、これまで以上に脚光を浴びている免疫チェックポイント阻害薬「オプジーボ」。あらためて、がん治療における“夢の薬”とばかりに騒がれているが、実はまだまだ課題も多い。

 現在、免疫チェックポイント阻害薬は5種類が認可されている。その中で、オプジーボは「抗PD―1抗体薬」という種類にあたる。

 ヒトの免疫細胞は、体内に生じたがん細胞を異物として攻撃し、排除しようとする。しかし、がん細胞は表面に「PD―L1」といわれるタンパク質を出して抵抗。PD―L1をPD―1に結合させ、ヒトの免疫細胞の働きにブレーキをかけるのだ。

 抗PD―1抗体薬は、がん細胞が出すPD―L1の代わりに免疫細胞のPD―1にくっついてPD―L1とPD―1との結合を阻害し、免疫細胞の攻撃力を高めてがん細胞を排除する。直接、がん細胞を攻撃する従来の抗がん剤とはまったく違う仕組みの薬といえる。現在は、悪性黒色腫、肺がん、腎がん、頭頚部がん、胃がんなど7種類のがんに使われている。

 細胞を直接攻撃しないため副作用が比較的少なく、条件が揃っている患者には劇的な効果が表れるケースもある。「有望な薬なのは間違いないが、まだよくわかっていない点も多い」と、岡山大学病院薬剤部の神崎浩孝氏(薬剤師)はこう続ける。

「オプジーボはがん細胞が出すPD―L1の働きを阻害するので、PD―L1が多く発現しているケースの方がより有効だと考えられます。しかし、実際はPD―L1が多く発現しているのに効かなかったり、それほど発現していない患者なのに効果が認められる場合もある。つまり、どんな条件の人に効くのか、なぜ効果があるのかがはっきりわかっていないのが現状です。ヒトの免疫システムはPD―1/PD―L1以外にいくつもあるので、別の免疫システムに作用していることも考えられます。そのため、効果があるのは2割程度ですし、まったく効かないケースもあります」

■予期せぬ副作用も報告されている

 どんな場合に効くのかがはっきりしていないとなれば、どんな人に副作用が出るのかもわからないということになる。

「それほど多いわけではありませんが、これまで、間質性肺炎、1型糖尿病、重症筋無力症、甲状腺機能低下症、下垂体機能低下症といった予期せぬ重篤な副作用が報告されています。免疫システムに働きかける薬なので、そうした自己免疫疾患が副作用として表れると考えられていますが、どんなタイプの患者に副作用が起こりやすいのかについてもはっきりしていないのです」

 近年の抗がん剤治療は、まず遺伝子検査などを行って、効果がある薬を選択して投与するのが一般的だ。

 免疫チェックポイント阻害薬も事前に遺伝子検査が行われているが、実際は使ってみなければ効くかどうかはわからないし、思わぬ副作用が出るかもしれない。過剰に期待するのは禁物だ。

 また、1瓶(100ミリグラム)の価格が17万4000円(11月~)とまだ高額なうえ、投与が始まったらやめ時がわからないという問題もある。

「オプジーボが保険診療で投与できるのは、手術が困難、化学療法の後に悪化、進行性、再発といった条件の患者に限られ、“最後の切り札”に近い状態で使われます。そのため、薬の効果がほとんどなかったり、徐々に効果が弱くなった場合でも、患者も家族も『やめたくない』と希望するケースがほとんどです。医療者側もなかなか中止を決断できません。あまり効果がないのに超高額な医療費を費やすことになり、保険制度の破綻リスクが加速するのではないかという声も上がっています」

 本庶氏がノーベル賞に選ばれた直後から、医療機関には「自分もオプジーボを使いたい」というがん患者の問い合わせが殺到しているという。やみくもに飛び付く前に、オプジーボの現状をしっかり知っておきたい。

 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181010-00000014-nkgendai-hlth

 


暴力団つけ込み病院倒産最多

2018-10-10 15:11:35 | 日本医師会

医療行為などの診療報酬を主要な収入源とする「医療・福祉事業」の1~8月の倒産件数が前年同期比40件増の196件に上り、年間件数が過去最多を更新する見込みであることが9日、民間信用調査会社「東京商工リサーチ」(東京)の調査で分かった。病院・医院の倒産に加え、身売りも続発。経営難につけ込んだ暴力団やブローカーらが、医療機関の診療報酬請求権を売買するなど暗躍している。

 東京商工リサーチによると、病院・医院や整体院、有料老人ホームなど医療・福祉分野での1~8月の倒産件数は196件。年間でも、介護保険法の施行に伴って統計を取り始めた平成12年以降で最多だった昨年(250件)を上回る見通しだ。このうち病院・医院の倒産は32件で急増。前年(27件)をすでに超えており、リーマン・ショック(20年)の影響を受けた21年(59件)に次ぐ多さになる可能性があるという。

 全国約2500の病院が加盟する公益社団法人「全日本病院協会」によると、昨年は全国で3割超の病院が赤字経営に陥ったとされ、経営上のリスクを抱える病院は少なくない。背景には、国の財政状況の悪化があるとされる。「医療・福祉事業」の事業者の主な収入源となる診療報酬の水準は抑制傾向が続き、経営環境の悪化を招く一因になっている。

 関係者によると、経営難に陥った病院・医院が資金不足を補うため、診療報酬請求権を担保に金策に走ったり、医療法人の経営権自体を譲渡したりしている。診療報酬は健康保険組合などに請求できるが、請求から支払いまで2カ月ほどかかることから、すぐに現金が必要な医療機関が権利の売却を余儀なくされるケースもあるという。

 警察当局は、国の医療制度が後ろ盾となり、確実に回収できるという診療報酬の利点に目を付けた暴力団やブローカーらが、活発に参入していることを確認。7月には警視庁が千葉県内の医療法人乗っ取りをめぐる詐欺事件で、元税理士の男らブローカー5人を逮捕している。

 ■診療報酬、食い物 暴力団、ブローカー暗躍

 「医療・福祉事業」の倒産件数が今年、最多を突破する見込みとなる中、暴力団やブローカーらが医療機関を食い物にしている実態が明らかになった。医療機関の診療報酬請求権の売買を繰り返して利益を上げているという暴力団幹部は、産経新聞の取材に「病院ビジネスは金になる。まさにぬれ手であわだ」と証言。国の医療制度を後ろ盾にした効率的な資金源として位置付ける構図が浮かび上がった。

 「狙いやすいのは、理事長の権限が強いワンマン経営の病院。トップの信頼を得さえすれば、経営中枢に入り込み、自由に操れる」

 関東地方のある指定暴力団幹部はこう語る。幹部は東海地方の総合病院など複数の医療法人に暴力団幹部であることを明かさず、医療関係者として接近。いずれの医療法人も患者数の減少などで経営難に陥っていたという。

 幹部は、経営陣に診療報酬を健康保険組合に請求できる「診療報酬請求権」を売却して運転資金を工面するという提案を承諾させた。さらに関係する金融会社に請求権を売却させ、それを入手。最終的にブローカーに請求権を高値で転売し、利益を得たという。

 幹部は「診療報酬は国の医療制度が元になっており、回収の安全性が高い。通常の債権と比べて売却しやすく、とりっぱぐれがない。うまみが大きいので、診療報酬を扱う暴力団は増えている」と明かした。

 病院経営を食い物にしているのは暴力団だけではない。「乗っ取り屋」と呼ばれるブローカーの存在がある。この幹部と同様、ブローカーが「債務整理の請負人」などと称して、苦境に陥った医療法人の経営側に入り込んでいるという。

 ブローカーが医療法人を私物化し、資産を吸い取ったとみられるケースがある。警視庁は7月、千葉県内の医療法人をめぐって、大手リース会社から約8億8千万円をだまし取ったとされる事件を摘発した。

 関係者によると、詐欺容疑で逮捕された5人のうち、元税理士の男はここ数年、「乗っ取り屋」の代表格として知られている人物だった。男は経営不振の病院に近づき、配下の医師や事務長を送り込んで実質的に経営権を掌握、診療報酬請求権の現金化を繰り返していたとされる。

 千葉の事件で、男は10億円の買収資金を用立てる際、医療法人内部の協力者に診療報酬請求権2億円分を売却させて資金を確保した形跡があるという。経営権を買い取った後、逮捕容疑となる詐欺事件を起こしていた。

 医療機関が経営難に陥る要因について、全国で複数の病院売買にかかわった医療コンサルタントは「患者獲得のための設備投資が過大になると、経営が圧迫される。法人運営のノウハウが乏しい医師が経営トップになる傾向も強く、放漫経営に陥りやすい」と話す。

 その上で、「診療報酬の低下で経営環境のさらなる悪化が予想される。病院が暴力団やブローカーに狙われないよう生き残るには、規模に見合わない過剰な設備投資を控え、不採算の診療科を閉鎖するなど経営資源の選択と集中を進める必要がある」と指摘した。

 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181009-00000602-san-soci


病院とヤクザ、知られざる「ズブズブの関係」---ヤクザのシノギに強力、にせ診断書や薬も

https://biz-journal.jp/2017/03/post_18482.html

 

暴力団幹部の虚偽診断書作成事件、武田病院元医師が無罪を主張 京都地裁初公判

https://www.sankei.com/west/news/180918/wst1809180035-n1.html


病院長バラバラ殺人事件

http://yabusaka.moo.jp/byouintyou.htm


藤掛陽生前妻変死に嫁美智子と暴力団とは?

https://www.036izu.net/entry/2018/08/29/151336


暴力団幹部と日大理事長のツーショット--背景に山口組の勢力争いか

http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/2015/01/13/antena-248/

「篠田建市(司忍氏の本名)は数年前にも都内の日大板橋病院に診察を受けにきたことがあり、そのときも田中さんと記念のツーショットを撮っている。ヤクザを受け入れる病院は日大くらいだから」