amaranth

1. アマランス。
2. 伝説上の不死の花。

フィルム回帰(というよりもデジタルと並行)

2021年07月29日 | 写真
先日逗子・葉山へ行った時にNikon F2で撮った写真が仕上がってきた。フィルムはデジタルと違ってこの撮影~仕上がりまでのタイムラグがなんとも歯がゆいというか待ち遠しいというか…。デジタルに慣れるとフィルムに対してこういうところでもあーこうだったよな、と懐かしくある意味新鮮な気持ちになる。

しかしF2で写真を撮ってみて改めて感じたことは、フィルム写真はとてつもなく難しい!ということ。
デジタルでさえここぞという写真を撮ることができないのに、一発勝負的な面があるフィルム写真ときたらもう。。おまけに1枚1枚にお金が掛かるという妙なプレッシャーも相まって、シャッターを切る指が震える(笑)

しかし仕上がった写真を見るとそこにはデジタルとは全く違う世界が広がっていて、その独特な色合い・枯れた風合いに心をわしづかみにされてしまう。
少なくともデジタルでこれを完全に再現できるテクノロジーが確立されるまではフィルム写真ってきっとなくなることはないんだろうな、と感じた。

【葉山】
逗子のなぎさ珈琲を後にして散歩がてら撮ったもの。まだ梅雨が明けておらず合間の晴れの日だったが、思いっきり夏を感じた一日だった。


<Nikon F2 Titan Eyelevel + Carl Zeiss Planar T* 50mm/F1.4>

森戸海岸には学生の頃に海水浴に来たことがある。その時はひどく日焼けしてしまい、夜になって痛くて眠れずに困ったという記憶がある。

<Nikon F2 Titan Eyelevel + Carl Zeiss Planar T* 50mm/F1.4>


<Nikon F2 Titan Eyelevel + Carl Zeiss Planar T* 50mm/F1.4>

海のある街には白い壁の建物が良く似合う。

<Nikon F2 Titan Eyelevel + Carl Zeiss Planar T* 50mm/F1.4>


<Nikon F2 Titan Eyelevel + Carl Zeiss Planar T* 50mm/F1.4>


<Nikon F2 Titan Eyelevel + Carl Zeiss Planar T* 50mm/F1.4>

【おまけ:自由が丘】
フィルムの現像は自由が丘にあるポパイカメラさんにお願いしているのだが、その行きがけに撮った写真も何枚か。


<Nikon F2 Titan Eyelevel + Carl Zeiss Planar T* 50mm/F1.4>


<Nikon F2 Titan Eyelevel + Carl Zeiss Planar T* 50mm/F1.4>

最近はコロナ禍が猛威を振るっているが、それが落ち着いたらまたフィルムカメラで海のある街を撮りに行ってみたい。
(でも緊急事態宣言が延長になりそうなので今年は無理かな…)

東京スナップ

2021年07月21日 | 写真
緊急事態宣言が発出されたということで写真を撮りに行くのも基本的には近場を散歩する程度となってしまうが、東京という街は面白いのでそれはそれで楽しい。
街中を歩き回る時は50㎜標準レンズ1本だけ持って行くってのが身軽で割と好きだなあ。俺はフィルムカメラの時は9割方標準レンズで撮っていたので、その名残かもしれない。

バス停の看板の前を誰か通らないかなと待っていたらいいタイミングで自転車をこぎまくっている人が通り過ぎた。

<Panasonic LUMIX DC-S5 + Leica APO-SUMMICRON-SL f2/50mm ASPH.>

中野にあった区民体育館?が取り壊されて、今は何かの施設が建設中だった。

<Panasonic LUMIX DC-S5 + Leica APO-SUMMICRON-SL f2/50mm ASPH.>

街中を歩く人たち。結構みんな普段通り出歩いてるんだよね笑

<Panasonic LUMIX DC-S5 + Leica APO-SUMMICRON-SL f2/50mm ASPH.>

歌舞伎町の奥地・・・えも言われぬ空気がたまらなく好き。

<Nikon F2 Titan Eyelevel + Carl Zeiss Planar T* 50mm/F1.4>

でもなんだかんだで夏は海と入道雲を撮りたい・・・
明日から4連休だしなー!

湘南写真紀行

2021年07月12日 | 写真
緊急事態宣言が再度発出されることとなり、尚且つ久しぶりの晴天の予報だったのでこれが最後のチャンスと先日の土曜日に湘南へ車で繰り出した。
気温は高かったが、日陰に入ると風も吹いていたこともあってとても快適だった。
この日は久しぶりにNikon F2を引っ張り出してそれメインで写真を撮っていたのでサブのS5では少ししか撮らなかったが、そこから何枚か夏っぽい?やつをピックアップしてみた。

【逗子】
まずは逗子からスタート。しかし昼ご飯を食べていなかったので渚橋の脇にあるなぎさ橋珈琲に入って海に面したテラス席でランチタイム。蝉も鳴いていたりなんかしてなんだか一足お先に夏休み気分だった。
この日は湿度が高かった上に風で砂が舞って空が白っぽく、全然青空という感じではなかったけど、それはそれでまあ悪くはないかなーと。

<Panasonic LUMIX DC-S5 + Panasonic LUMIX S PRO 70-200mm/F4 O.I.S.>

ランチの後はF2片手に葉山まで写真散歩をして、その後また逗子へ戻っておやつタイム。時刻は夕暮れに差し掛かっていた。
これも全っ然「青空!白い入道雲!」って感じではないけど、とりあえず雲の写真は撮っておいた。

<Panasonic LUMIX DC-S5 + Panasonic LUMIX S PRO 70-200mm/F4 O.I.S.>

【七里ヶ浜】
その後激混み超渋滞の国道134号線を抜けて鎌倉高校前駅へ移動。途中ですげーカナトコ雲が出ているのに気が付いたが、いかんせん超渋滞にはまっているので写真も何も撮れずじまいでほぞを噛む。かろうじて撮れたのが↓のやつ。
田舎道を歩いている途中でふと見上げたら電柱と、その遥か先にある入道雲のてっぺんが見えたって感じ?かなあ。

<Panasonic LUMIX DC-S5 + Panasonic LUMIX S PRO 24-70mm/F2.8>

ようやく鎌倉高校前駅に着いた頃には日もすっかり落ちて夜の帳が下りまくっていた。

<Panasonic LUMIX DC-S5 + Panasonic LUMIX S PRO 24-70mm/F2.8>

鎌倉高校前駅と江の島の図。

<Panasonic LUMIX DC-S5 + Panasonic LUMIX S PRO 24-70mm/F2.8>

日が落ちると空はあっという間に暗くなる。江ノ電と江の島の図。(『江』の次は『ノ』と『の』のどっちなのかいまだによく分からない)

<Panasonic LUMIX DC-S5 + Panasonic LUMIX S PRO 24-70mm/F2.8>

【茅ヶ崎】
帰り道、遠くの入道雲で雷が光っているのに気が付き茅ヶ崎で寄り道して稲妻の写真を撮っておいた。後から知ったのだが、これは東京に雷雨をもたらした張本人だったらしい。

<Panasonic LUMIX DC-S5 + Panasonic LUMIX S PRO 24-70mm/F2.8>

緊急事態宣言が発出された上に五輪の交通規制?があるっぽいのでしばらくの間は写真を撮りに行けなさそうだが、とりあえず地元でちまちま写真を撮っておくつもりだ。

写真撮影散歩

2021年07月06日 | 写真
前回の投稿の後、色々な場所へ行って写真を撮ってきた。梅雨の時期で青空は望めない為に大好きな海には行けていないのだけど、雨ならではの都市の憂愁?(笑)ってやつを撮ってみるべく東京都内のあちこちを回ってみたよ。
こういう時、俺のデジカメ(LUMIX S5、通称:松下君)やレンズたちは防塵防滴なので雨の中でもガンガンに持ち出せるのがとてもありがたい。
相も変わらず写真の難しさに苦悩する日々だが、写真を撮る楽しみがそれを遥かに上回っているので時間を忘れてあちこち歩き回りまくりだ。歩き回りすぎて膝が痛い。

【六本木】
昼間は雨が降っていたが、夜になって雨が止んだ。

<Panasonic LUMIX DC-S5 + Leica APO-SUMMICRON-SL f2/50mm ASPH.>

【天王洲アイル】
鮫洲の免許センターで運転免許証を更新した後、ちょうどいいなと思って天王洲アイルまで移動してあちこちうろつき回りつつ写真を撮ってきた。この日は雨は降らなかった。

<Panasonic LUMIX DC-S5 + Panasonic LUMIX S PRO 24-70mm/F2.8>

【代官山】
この日はすげー雨が降ってて靴の中までびしょ濡れになった。右上に写っている人影が心霊写真っぽい。

<Panasonic LUMIX DC-S5 + Panasonic LUMIX S PRO 24-70mm/F2.8>

【蒲田】
蒲田のライブハウスでサザンオールスターズセッションがあり、それが始まる前にとちょっと早めに現地へ行って開場までの間に写真散歩。スクーターのあんちゃんがなんか哀愁。

<Panasonic LUMIX DC-S5 + Panasonic LUMIX S PRO 24-70mm/F2.8>

【銀座】
ちょっと面白いオブジェがあって、「ここの前を誰か通り過ぎてくれないかな~」と思っていたらすげーいいポジションに女性が来てくれた。とてもありがたかったです。

<Panasonic LUMIX DC-S5 + Leica APO-SUMMICRON-SL f2/50mm ASPH.>

【新宿】
新宿には思い出横丁という大人気エリアがあるけど、俺は歌舞伎町の奥にある魔境のようなこの一角も大好き。緑の光がやけに怪しい。

<Panasonic LUMIX DC-S5 + Leica APO-SUMMICRON-SL f2/50mm ASPH.>

とまあこんな感じで雨の中、写真を楽しんでいる。
梅雨が明けたら青い空、白い入道雲、輝く海!の写真を撮りに行きたい

写真の不思議

2021年06月22日 | 写真
デジタルカメラを使い始めて半年ほど経つが、フィルムカメラを使っていた時と同じように常に感じるのが「写真は不思議だ」ということ。
写真を撮るのはとても楽しいし、時間を忘れて一日中歩き回ってしまうくらいなのだが、それと撮れた写真のクオリティとはまた別の次元の話だったりする。
撮ったその場では「おっ、いい感じに撮れたんじゃね?」と思って後で見返してみると全然ダッサダサだったり、逆にとりあえず撮っておくかって適当にパシャっとやったやつが意表を突いてけっこう面白く仕上がったりする。まあほとんどの場合は前者なのだが。悲しい。

写真は本当に不思議だ。こういう写真を撮りたいと頭の中でイメージを膨らませてここぞとばかりにシャッターを切ったところでまあそんな理想通りにはいかず、いったい何がいけなかったのかと苦悩したり次はこう撮って絶対モノにしてやろうと雪辱を誓ったり。
それでもフィルムの時代に比べたら撮ること自体は簡単になったので、フィルムでいうところの”出来上がったプリントやポジを見て思わず赤面しちまうような大失敗カット”的なものはなくなったけど。

緊急事態宣言もひとまず解除になったので、どこへ写真を撮りに行こうか考える楽しみがより一層膨らむ。
まずは今週末・・・どこへ行こうかな


<Panasonic LUMIX DC-S5 + Panasonic LUMIX S PRO 70-200mm/F4 O.I.S.>

写真とSNS

2021年04月12日 | 写真
先月からInstagramを始めてみた。これまでフィルムだけで写真を撮ってきたこともあり写真は基本的に自分一人だけで楽しんできたのだけれど、ここへきてデジタルカメラを使うようになって写真を色んな人に見てもらえる可能性が広がっているんだなあと思うようになり、家族の勧めもあって思い切って始めてみることにしたのだった!

Instagramはまだ始めたばかりなので分からないことだらけだけど、なんだかとても楽しい。もしこのブログを見てくださっている方がいらっしゃいましたらインスタのほうも見ていただけるととても嬉しいです。
ついでに…12年前にアカウントを作ったはいいけどずっと放置していたFlickrも再始動させました。よければそちらも併せてご覧くださいませ!(プロアカウントまで取っていたのにとっくの昔に失効済み)

■Instagram
https://www.instagram.com/ryuthefirestarter/
※だいたい1日1枚のペースで写真を追加してます。(ネタが切れるまでは)

■Flickr
https://www.flickr.com/photos/42696297@N05/
※インスタでは写真サイズがどうしても小さくなってしまいますが、Flickrでは大きなサイズで写真を楽しめます。世界中の写真家さんたちの凄い作品がたくさん集まってますよ。

【おまけ】前回の投稿の時はまだ寒い日が続いていたけど、最近は新緑が眩しい。

圧縮と拡散(望遠と広角)

2021年02月22日 | 写真
デジタルカメラも使うようになって、久しく縁の無かった望遠レンズと広角レンズも導入してみた。
50mm標準域のレンズはライカの単焦点一択だったが、望遠レンズと広角レンズはそれぞれパナソニックの純正ラインナップからズームレンズを選んだ。望遠ズームは70-200mm/F4、広角ズームは16-35mm/F4の二本立てだ。
なぜズームレンズにしたかというと、被写体への距離を変えられない場合でも任意に画角を変えることによって構図を決められる柔軟さが魅力だったからだ。なおカメラがミラーレスでファインダーがEVFであるため開放F値は4で全く問題無い。そのお陰で小さく軽いレンズで出掛けられるというメリットを存分に享受できている。周りの邪魔にならない小さなカメラバッグに全ての機材を入れて持ち歩くことができるのは本当に便利だし、ありがたい。

葉山町森戸海岸より。200mm相当で撮った富士山と江の島の親子ペア。

<Panasonic LUMIX DC-S5 + Panasonic LUMIX S PRO 70-200mm/F4 O.I.S.>
200mmという画角は35年以上前に横田基地で戦闘機や輸送機を撮りまくっていた時以来なのでとても新鮮。画像が小さいので分かりづらいが、距離の全く違う富士山と江の島がすぐ前後に存在するかのような圧縮効果がとても楽しい。

武蔵野市吉祥寺駅にて。16mm相当で撮った駅前ロータリー。

<Panasonic LUMIX DC-S5 + Panasonic LUMIX S PRO 16-35mm/F4>
24mmより短い超広角レンズの世界ってどんなものなんだろうと初めて体験した1枚だったんだけど、想像以上にたくさんの物が写り込んできてこれまた楽しい。

八王子市小山内裏公園より。

<Panasonic LUMIX DC-S5 + Panasonic LUMIX S PRO 70-200mm/F4 O.I.S.>
夕暮れの山並みと街の鉄塔のコンビネーションを望遠端近くの画角で周りの余計なものを排除して撮ってみた。望遠ズームって便利だなあ。

しかしなんだかんだで50㎜標準レンズの素直な画角と遠近感が一番好きかもしれない。ドラマチックな効果も何も無いつまらない写真になってしまいがちだが、それでいいんじゃないかな^^

逗子市逗子海岸より。

<Panasonic LUMIX DC-S5 + Leica APO-SUMMICRON-SL f2/50mm ASPH.>
夕暮れのグラデーションを撮ってみる。これまた画像が小さくて分かりづらいが、波打ち際に夕暮れのオレンジ色が反射して縁取りみたいになっているのだ。

藤沢市鵠沼海岸にて。いかにも50mmの見たまんま超普通の写真。

<Panasonic LUMIX DC-S5 + Leica APO-SUMMICRON-SL f2/50mm ASPH.>

夜の写真など

2021年02月06日 | 写真
今日は試しにデジカメ(S5&APO-SUMMICRON-SL 2/50)で夜の江の島を撮ってみた。
結論から言うととても楽!ほんと楽!手持ちでこんなに楽にちゃんとした写真が撮れるなんて凄いの一言。これは本当に便利だ^^
しかも画像ファイルはパソコンやタブレットなどのモニターで見る、すなわち透過光での鑑賞になる為、リバーサルフィルムの鑑賞とよく似ている気がした。(当たり前のことなのかもしれないけど、これまで気が付かなかった…)

下に挙げている写真は以前なら三脚を立てないと撮れなかった例。(写真は全てRAWから無調整で現像してます。ブログ用にリサイズはしてますが)


<Panasonic LUMIX DC-S5 + Leica APO-SUMMICRON-SL f2/50mm ASPH.>


<Panasonic LUMIX DC-S5 + Leica APO-SUMMICRON-SL f2/50mm ASPH.>


<Panasonic LUMIX DC-S5 + Leica APO-SUMMICRON-SL f2/50mm ASPH.>


<Panasonic LUMIX DC-S5 + Leica APO-SUMMICRON-SL f2/50mm ASPH.>
↑特にこれなんかは道が狭い上に人の往来がある為に三脚を立てることができず以前に断念したカット。デジタルでリベンジできて嬉しい。

しかしどうしてもシャッター速度との兼ね合いで絞りが開放気味になってしまうので、ちゃんと絞り込んで撮りたい時は三脚の出番だろうなとも思った。やはり三脚は偉大だ。

それからS5のオートフォーカスは意外とアホというかこちらの意図を汲み取ってくれないので(当たり前か;;)、マニュアルでピント合わせした例も挙げておく。
こちらは夜の江の島ではなく昼の湘南エリアで、天気も良く最高のドライブ日和だった。人も少なく、クソコロナの心配は無かったことも付け加えておく。
なお夜の江の島の写真はほとんどマニュアルフォーカスで撮っている。

城ヶ島にて、ミニ灯台。中の電球にピントを合わせている。

<Panasonic LUMIX DC-S5 + Leica APO-SUMMICRON-SL f2/50mm ASPH.>

城ヶ島にて、本物の灯台。奥の灯台にピントを合わせている。こういう時、手前の葉っぱにフォーカスがいっちゃうんだよなあ。そういうもんなのか。

<Panasonic LUMIX DC-S5 + Leica APO-SUMMICRON-SL f2/50mm ASPH.>

森戸海岸にて。手すりの影にピントを合わせている。

<Panasonic LUMIX DC-S5 + Leica APO-SUMMICRON-SL f2/50mm ASPH.>

七里ヶ浜にて。炎にピントを合わせている。

<Panasonic LUMIX DC-S5 + Leica APO-SUMMICRON-SL f2/50mm ASPH.>

デジタルカメラについて

2021年01月30日 | 写真
長らくフィルムカメラオンリーで写真を撮ってきたけど、この度デジタル一眼カメラを購入いたしました^^
これまでもコンパクトデジカメなら持っていたのだけど、デジタル一眼という本格的なやつは人生初体験である。
なぜ今になってデジタルなのか、、その理由は先日このブログに投稿していた記事「フィルムの限界とデジタルの可能性」に書いてある。
その記事を書いた時はまだどんなデジタルカメラが自分に合っているのかほぼ五里霧中の状態で、漠然と『フィルムカメラでは撮れない写真をデジタルの力を借りて撮ってみたい』くらいに考えていた。

俺は三脚が嫌いではないので、必要になるだろうなと予想できる時はだいたい三脚を持って出歩く。が、予想が外れるなんてのはよくあることだし、周りに人が多かったりなどで三脚をそもそも立てるどころじゃない場面もしょっちゅう。そういう時は写真を撮るのを諦めるのだけど、それが結構悔しいんだよね。。
フィルムに拘って撮りたい写真を逃すってのも本末転倒な話だし、そこは臨機応変にデジタルの力を借りるのが一番の解決策だよな、というのはずっと心の中にあった。

最終的に買ったのはパナソニックのミラーレス一眼カメラLUMIX S5のボディに、ライカのAPO-SUMMICRON-SL f2/50mm ASPH.レンズの組み合わせ。
小さいボディに最高のレンズを組み合わせたいという思いを突き詰めたらそういうあまり見掛けないちょっと不思議なペアが誕生した。

今回のデジタルカメラの選考過程はというと。。
まず、レンズはライカにしようと決めていた。これまたずっと自分の中ではいつかはライカのレンズを使ってみたいという思いがあり、今回はまさにそれを実現するいい機会となったのだ。
俺は個人的にはレンジファインダーという機構はクソだと思っているので、ライカの代名詞とも言えるM型ボディは論外。しかし今はミラーレスカメラの時代。ライカにさえもミラーレス一眼がラインナップされているし、マウントアダプターを使えば色んなメーカーのカメラボディでライカのレンズを使えるという…。(なんて素晴らしい時代なんだ)
そこで調べてみると、シグマとパナソニックがライカのミラーレス一眼と同じLマウントを採用しているというではないか。で、パナソニックにS5という小さくて軽くてデザインも良いミラーレス一眼がラインナップされていることを知り、最終的に上に書いてある組み合わせになったという次第だ。
ライカのアポ・ズミクロンはMマウント用はとんでもなく高価な代物だが、Lマウント用はその半額程度というコストパフォーマンスの高さ。これも決め手になった。



今どきのカメラらしい、カタマリ感のある佇まい。


ちなみにアポ・ズミクロンはf2という小口径なのだが、高感度に強い上にファインダーがEVFであるミラーレスカメラでは開放F値の大小はほとんど関係が無いのも幸いだった。そもそも大口径レンズってのは一部の”ボケ写真大好きな人々”を除いてはISO400までしか選択肢の無いフィルムカメラならではの需要だと思っていたりする。(少なくとも俺は暗い所でも写真を撮れるようにという目的の為だけにこれまで大口径レンズを揃えていた)


あとEVFと言えば、光学ファインダー(OVF)に慣れた人間からすると見え方が不自然極まりない。S5のEVFは出来が良くないと聞くが、出来が良いとされるS1系のEVFだって不自然なことに変わりは無かった。やはりアナログは偉大だなあ。

タイタン

2020年12月09日 | 写真
先日手に入れたニコンF2があまりに気に入ってしまった為、どこへ出掛けるにも必ず持ち歩くようになっている。小さくて軽いので気楽に持ち出せることに加え、写真を撮る度に伝わってくる機械の心地良い感触。全てがマニュアルなので自分の意図をシンプルに写真へ反映できるという気持ち良さが堪らない。

そんなある日所用のため銀座に行った折、時間が余ったので何の気なしに立ち寄った中古カメラ屋さん。もうこれ以上欲しい写真機材なんて何も無かったので時間が余っていなければ素通りしていたであろうそのお店には、F2チタンの未使用品が展示されていた。おそらくコレクターズアイテムとして長年飾られていたものが何らかの事情で持ち主の手を離れ、そこにやってきたのだろう。
未使用品であるが故の凛とした佇まいと、チタンモデルならではの縮緬塗装のマットな質感。俺はそれに一発でやられてしまった。

注文してから1ヶ月後、遂に手元にやってきた2台目のF2。1台目のクロームボディと併せて大切に使っていきたいと思う。


未使用品と言えども製造から41年が経っているため、各部のオーバーホールは必須だろうということでお店のご厚意でキィートスさんにてメンテナンスしていただいた。そのため注文してから手元に来るまでに1ヶ月掛かった訳だが、そのお陰でまるで新品同様。使用に当たっての安心感が半端ない^^


箱やらなんやらも全て揃っている。


余談だがこのF2チタンというカメラ、120万円を超える価格で売られている様子を以前にどこかで見かけたことがある。今は全くそんなことはないので、出会いの時期としては本当にラッキーだった。

フィルムの限界とデジタルの可能性

2020年11月15日 | 写真
フィルムではどうしてもできないがデジタルならばできること。その筆頭(東の横綱)は暗所での手持ち撮影だと思っている。
言い換えると超高感度ISOでの撮影ができるということ。これだけは本当にデジタルが羨ましいと感じる。

俺は夜や夕方に写真を撮る時は三脚を携行するのだが、肩や首にぶら下がる”特等席”はカメラ本体が占めるので、必然的に三脚は手に持って街中をうろつくことになる。するとどうしても片手が塞がってしまう。で、これが意外と不便なんだよなー。
そういう時、高感度ISOを使って撮影ができるデジタルならば三脚が無くても夜景を撮れる。屋内などの光量の少ない場所でも手振れの心配無く写真を撮れる。これは便利だ。

俺はデジタルカメラには基本的に必要性を感じないのだが、唯一これなら買う価値はあると思わせる素晴らしいカメラが存在する。ソニーα7Sだ。
あえて画素数を低く抑えて超高感度ISO領域でも綺麗な画を撮るという1点に特化しているモデルなのだが、高画素数や高速連写、手振れ補正などという(俺にとっては)どうでもいい機能を売りにしているカメラが多い中、この強烈な振り切りぶりがすごい。マジですごい。

今も昔もソニーのカメラには何の魅力も感じないが、このカメラだけは別。ここにはフィルムカメラがどうやっても叶えることのできない写真の可能性という存在意義がある。
すごいすごいと言っておきながら三脚があれば俺としては何も問題は無いのでこのカメラを買う予定もつもりもないが、デジタルにはデジタルの魅力があるということは知っておきたいと思った次第である。

ちなみに、、『フィルムではどうしてもできないがデジタルならばできること』の2番目(西の横綱)に来るのはホワイトバランスの自動調整だと個人的には思っている。


夜のドトール。三脚を立てて撮ったやつ。ブログにアップするために頑張ってリバーサルの原板をiPhoneで撮ってみたのだが、なんか汚い。

35mm

2020年10月28日 | 写真
F2を使っての屋内での写真撮影用にと35mmレンズを手に入れた。引きの無い空間では50mmという焦点距離はちょっと長すぎるという経験がこれまでに多々あり、少しだけ画角の広いレンズが必要だろうなと考えたのだ。
広角レンズなら光量の少ない屋内にあって50mmを使っている時よりも遅いシャッタースピードまで手ブレの心配無く使えるメリットも大きい。それ故に開放F値は1.4、これも外せないなと。
この条件に当てはまるレンズを色々調べた結果、カール・ツァイスのディスタゴン35mm/f1.4に白羽の矢を立てた。
俺は一眼レフカメラで焦点距離35mmというレンズを使うのは実は初めて。24mmのような派手なパースペクティブとは無縁の落ち着いた広い画角はとても新鮮だった。

そう言えばこれは手にしてから知ったのだが、このディスタゴンは非球面レンズを使っているんだね。


プラナー50mmと比べるとやたらとデカいし重たい。重たいのはまあいいのだがサイズはもう少し小さいほうが好み。しかし銀縁は本当にお洒落。加えてプラナーと同様にフォーカスリングを回した時のぬるっとした感触がとても気持ち良い。

F2

2020年10月11日 | 写真
俺としては恐らく10年ぶりとなる新しいカメラの購入だった。
これまではマミヤRB67とキヤノンEOS-1Vの2台(に加えて只今修理中のコンタックスT3)とiPhoneで特に何の支障も無く写真を撮っていた訳だが、EOS-1Vのメーカー修理対応期間が2020年10月31日を以て終了(※注)となるに当たりフルオーバーホールをお願いしようと考え、それに備えて予備機を用意しておこうと思い立ったのだ。
(※注)メーカーサポートは2025年10月31日までです。ご安心を。

予備機については機材の冗長化という意味で当初は同じ1Vにしようと考えていたのだが、この際全く違う趣向のカメラを導入するってのも悪くないかもとある日突然魔が差し、巡り巡って機械式一眼レフカメラの最高峰と称されるニコンF2に行き着いた。
まず『F2』という名前に痺れましたよ。1でも3でもない、F『2』。最高。
で、マミヤもそうなんだけど機械式(電気を使わず機械仕掛けで動作する)というところにも惹かれた。きちんとメンテナンスさえしていればいつまでも使えるという安心感が堪らない。

そんな訳で幸いにも程度の良い中古品を探し出すことに成功し購入と相成った次第。しかし購入できたのはボディだけだったので、レンズを別に用意しなければならない。俺は約40年の写真歴の中でニコンのカメラは一度も使ったことが無く、F2に合うレンズは一つも持っていなかったのだ。
色々考えた末にカール・ツァイスのプラナー50mmを手に入れ、晴れてF2で写真を撮れる環境が整って今に至る。

しかしニコンの操作系、、何から何までキヤノンと回転方向が逆で結構戸惑う。同じ方向に回すのはフィルムの巻き戻しクランクくらいっすよ。
それと個体差もあるのかもしれないがこのF2とプラナーの組み合わせはオーバーインフになるので風景の撮影などでピントを無限遠に合わせたい時にちょっと気を遣う。


プラナーの銀縁がF2のシルバーによく合ってるんじゃないかな


写真を撮るのに必要な最低限の装備しかない操作系。わびさびすら感じる笑

2分3厘

2009年10月24日 | 写真
35mm判ではキヤノンNew F-1、中判(ブローニー判)ではマミヤRB67を使って、この5ヶ月の間に 1,700 枚ほど写真を撮ったが、そこから人様に見せることができる出来栄えの写真を選んだところ、40枚にしかならなかった。
打率たったの2分3厘(涙)。自分のセンスと技術の無さにかなりしょんぼりだが、少しでも良い写真を撮れるように今後も頑張っていきたい。
とりあえず、この選んだ40枚をプリントして自分なりのポートフォリオを作るつもりだ。
写真は本当に楽しい。

マミヤ

2009年07月25日 | 写真
今日、ついに中判カメラを購入した。
新しく仲間入りしたカメラはマミヤRB67proSD。初期型が発売されたのが俺の生まれた年と同じなので、かなりのロングセラーである。
大きくて重い(が、さすがに中判カメラの風格あり)ので気軽に外に持ち出せるようなカメラではないが、こいつでたくさん写真を撮っていきたい。

しかし、35mm判はNew F-1、中判はRB67・・・。不便なカメラばっかり買っているな。