アメコミとラーメン

Peter Davidの種明かし篇は見どころが沢山、1987年のSpectacular SPIDER-MAN 128~129号



1987年のSpectacular SPIDER-MAN (Spec)、Foreigner篇をレビュー。128号~129号について。これは買いそびれたAmazing SPIDER-MAN (ASM) 54LRを急いで読みたかったので一緒に買ったもの。

筋書きは今回もPeter David、画をAlan Kuperbergが担当。添付画像は128号の表紙を使用。Kuperbergは上手いんだか下手なんだかわかんない。良いコマもあるのだが、誰を描いているのかわからないコマもあって戸惑う。それから、Silver SableとBlack Catとの区別が付かないのもなにだな。これはKuperbergだけの責任ではない。

まずは粗筋から。Foreignerにアパートを爆破され激怒するBlack Cat。SPIDER-MANも彼に殺人犯の濡れ衣を着せられる。Silver SableはJ Jonah Jameson (“JJJ”)に雇われ、SPIDER-MANを捕らえようとする。

気に入ったシーンや台詞等を紹介。悪人のコスチュームを作り、Foreignerに譲渡した若者に対するSPIDER-MANの質問とその応え。”Where can I find Foreigner?” “In a record store?” 今の若い人には二重にわかんないだろうな。これは悪人と1970年代から80年代に一世を風靡したバンド名を鰍ッている洒落。ダウンロードがない昔、音楽はレコードから聴いた。ちょうどこの頃はCDが出始めの年代だね。

Spec 128号の表紙にあるようにDAREDEVILがちょこッと出て来る。濡れ衣を着せられた彼を弁護すると提案する。しかしあっけなく断られ、DDも敢えて深追いしない。そんな彼の台詞”Peter and I have changed, perhaps neither of us for the better.”後半部分に前途に悲観的な彼の心が伺える。アメリカ人っぽくないね。

最近のASMに再度現れたSin-eaterがこの当時のSPIDER-MANを冤罪から救う手助けを行ったのは興味深い。

居所を躍起になって探しているSPIDER-MANを後目にBlack CatはForeignerをやすやすと見つけるのには笑える。そしてどうも電話越しにPeterを貶しているのは何故か。種明かし篇は次の129号。

Spec 129号には見どころが結構沢山ある。まずはFlashがBetty Brantを心配してPeterに助けを求めたことで、Black Catを取り逃がしてしまう。その時にPeterは”Why me?”と独り言ちるのだが、場面展開後の警察署でもこの台詞が使われる。Davidは本当に話の進め方上手だな。

Silver Sableが129号で急に仕事を放り投げるのは解せない。ただしちゃっかり経費を差し引いてJJJから貰った前金を返却するのは笑える。

Foreignerが実は強いっていう設定は結構良い。そして催眠術の名手なんだね。そして最後のサゲ(オチ)Silver Sableと元々夫婦ってのにはやられた。ギャフン級。

種明かしはそれだけじゃない。そもそも今回の事件Foreignerが仕鰍ッたのだが、Black CatもForeignerとSPIDER-MANに一泡喰わせようと仕組んでいたことがわかる。おもろい。だけど、焼け木杭に火が付いてSPIDER-MANに再度未練が出てきたこともわかり、ちょっと良い感じ。1987年と言えばちょうどMary JaneとPeterが結婚する年であり、それを盛り上げるための伏線だったりするんだよね。
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